22、初コンサート
「ラ~♪ ラ~♪ ラ~♪ ラララ~♪・・・♪ ・・・♪」
ステージ衣装に着替えて『鏡原三花』の歌を歌う。
その光景はカメラに映され、『フロンティア号』の全域に放映された。
40代以降の人々はありひし頃の『鏡原三花』の姿を観る事が出来て、懐かしさのあまり感涙していた。
30代以前の人々は全盛期の頃の『鏡原三花』を生では知らないので、新鮮な気持ちで私の歌を聴いていた。
「皆~!元気~?今日はありがと~う!私、精一杯頑張るから~応援よろしくお願いね!」
「「「「「おぉ~!」」」」」
私の掛け声と共に、『フロンティア号』艦内から声援が沸き上がっていた。
その歌声と映像はこの星の現地星人にも届けられて、見守られた。
「アリガトウ。チキュウノ、ミナサン。ワレラガ、メガミ、カガミハラミカノ、サイリンダ。
ショクンラノ、コンゴノ、ケントウヲ、イノル。」
現地星人から司令部に伝達が有り、ひとまず私の晴れ舞台を喜んでもらえたみたいだった。
コンサートは2、3時間にわたり行われて、私は舞台衣装の早着替えをしたりして色々な歌を歌い、時間が過ぎていった。
「「「「「アンコ~ル!アンコ~ル!アンコ~ル!」」」」」
舞台袖に移動して照明が落とされたら、アンコールのコールが鳴り響きその間また衣装を着替えた私は再登場して2曲追加で歌った。
そんなこんなで、私の初コンサートが終わり無事に歌い上げた。
汗だくになった私はすぐさまシャワー室に向かい汗を流した。
「初コンサートご苦労さん。」
シャワー室から出ると、司令官が待っていてくれて声を掛けて頂いた。
「ありがとうございます、閣下。」
「コンサート衣装、どれも似合っていたぞ。若かりし頃の自分を思い出したよ。」
「と、言いますと?」
「往年の『鏡原三花』の衣装が今の君に似合っていたから、そのまま昔に帰った様だったのさ。」
「そうでありましたか・・・。」
「多くの年配の者は往年の『鏡原三花』を知っているので今の君を始めて観た感想はとても驚いた事だと思うよ。まさに復活したかと思ったはずだ。」
司令官が私に初コンサートの年配の観客の感想を述べて下さった。
「私の功績ではありません。『鏡原三花』様の歌を作詞、作曲して下さった偉大な方がいらっしゃるからです。私は単にコピーしたに過ぎません。」
「それでも今の若者には新鮮に映ったはずだ。重ねて言うがまさに復活したと思うだろう。今までは記録映像でした観る事が出来なかったのだからな。」
「早く、私自身のオリジナル曲が欲しいと思います。今では単なるカバーしているだけですから。」
「カバー曲と言えば、今後も色々な歌手の歌をカバーしてもらう予定だ。我々にとっては懐かしい曲ばかりになるな。若者にとってはどれもが新鮮に聴こえるはずだ。」
私はカバー曲ばかりではなく、早く自分自身のオリジナル曲を歌いたいとお願いした。
「今は作詞、作曲の才能の有る者が限られている。いずれは君のオリジナル曲が出来ると思うが、しばらくは今までの曲のカバーをしてくれたまえ。」
「ご命令とあれば・・・。」
「今後もよろしく頼む。」
「はい、閣下。」
「そうそう、いずれは前に君に見せたロボットに装着するサウンドシステムの試運転も考えているのでその時はまたよろしく頼んだぞ。」
「了解、閣下!」
そうして司令官と別れ、私室に戻り疲れた身体を癒した。
閲覧していただき誠にありがとうございます。
m(_ _)m
面白い、続きが読みたいとお思いの方はお手数だけど、
下の星の所から評価をよろしくお願い致します。
面白ければ☆5を。つまらないとお思いの方は☆1を。
またそれ以外の方は☆4~☆2をお願いします。
またブックマーク、感想を記入していただけると多いに励みになります。
何卒よろしくお願い致します。
m(_ _)m




