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第5話 初めてのクエストのようです

 翌日、今俺たちは冒険者ギルドにいる。


 昨日宿に泊まって気づいたんだが、今日の分の金がない。宿に泊まるどころか、飯も食えない。


 なので、俺のレベリングもかねてクエストをこなすことに決めた。


 そうそう、昨日宿に泊まってるあいだにレジェンドスライムって何?って質問したら、上から2番目位に強いって言われるスライムだって言われた。ゼロって強すぎじゃね?


 閑話休題


 気を取り直して、クエストを受けるために依頼が貼ってあるボードを見てみることにした。Eランクでもできるクエストはーっと?やっぱり採取クエストくらいかー。まぁ5個位一気にやるか。創意工夫で何とかなるだろうし。


 俺はボードに貼ってあった5個の依頼の紙を受付に持って行った。


「はい、たしかに。この5つは期限はないので怪我にだけ気をつけてくださいね。それでは御武運を」


 という訳で、今回受けるのが、薬草10本が2つ、毒草10本が2つ、キノコ5個が1つ。場所は薬草と毒草が草原で、キノコが森っと…ん?森?この辺で森っていえば、俺たちが出てきた森しかないよな。マジかー…。あの森にいくのかー嫌だなー。


 まぁしょうがない、それじゃいくとするか。


 俺達は、街をでてはじめに薬草の探索をすることにした。


『マスターは薬草の形知ってるのー?』


『いや、知らんけどたぶん大丈夫だろ』


『そうなのー?知ってるから教えようと思ったの…』


『おお、ならよろしく頼むわ』


『うん♪マスター♪』


 今ゼロは俺の頭の上にのっている。それもあって、ゼロのウキウキした感じが直に伝わってくる。


『そういえば、ゼロってどこに目があるの?』


『目はないけど、なんて言うか大気中の魔力の動きとかで把握してるよー?色は魔力の形とか違うからそれで判断してるの』


『何気にやってるのがすごいな』


『スライムなら全員やってるよー?』


『スライムすげーな!』


 こんな話をしてるうちに薬草見つけました。丁度20本。次は毒草だが、目の前に猪みたいなやつが出てきた。


 とりあえずガン見する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ボア

Lv.3

HP:300

MP:10

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 やっぱり鑑定された!流石だわ。見るだけで相手の強さが分かる!ってね。


 これならたぶん俺でも大丈夫だろ。


『俺、こいつと戦いたいんだけどさ、危なくなった時だけ助けてくれない?』


『マスターなら余裕だと思うけど……。マスターの頼みなら頑張るの!』


 ゼロが助けてくれるようなので、俺は思いっきり突っ込もうと意気込む。


 と、俺が突っ込む前に、ボアが全速力で突っ込んで来た。


 俺は慌てて剣を抜き、構える。


 ボアをギリギリまで引き付け、タイミングを見計らい右にそれる。そして、すれ違いざまに剣を突き立てて切り裂く。


 ボアはこれで息絶えた。まあ余裕でした。さて、レベルは上がってるかな?


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Lv.5

HP:500

MP:200

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 レベル3のボア1体倒しただけでここまでなるとは。恐るべし獲得経験値増加。


《やっほー元気ー?ようやくレベルアップしたみたいだね!》


 いきなりのクソ女神の声。せっかく忘れてたのにこんな所で出てくるとは。


《お前の声を聞いて元気なくなったわ。それで何の用だ》


《いやー、レベルアップしたからスキルに掛けてる制限のことについて話しとこうと思って》


《それって転送前に話すことだろ?どうなの?》


《え、あ、いや、レベルアップした後でいいかなーって思って?》


《ほんとは?》


《忘れてました》


《お前1回こっちに降りてこい。1発、いや10発くらい殴ってやる》


《ごめんなさい!それだけはゆるして!》


《はぁ…まあいい。それで制限の話ってなんだ》


《えーっと、レベルが10上がる事に制限が解除されます。制限されるのはレベル50まで。レベル10は創意工夫が創造になる。20は物を作る時にひと手間加えなくてもいいものができる。30は魔法が思う様に作れるようになる。40はスキルが思う様に作れるようになる。50は女神の加護が女神の寵愛になる。だね。》


《ちょっとまて、最後のはなんだ》


《女神の加護が女神の寵愛になるんだよ?やったね!》


《やったね!じゃねぇよ!女神の寵愛とかいらねぇよ!》


《えーでも経験値の上昇に加えてステータスが上昇するんだよ?》


《くっ、何気にいいやつで反応に困る!》


《それにいつでも私を呼び出せるよ?》


《つまり殴り放題ってことか。やったね!》


《ごめんなさい!それだけはゆるしてください!》


《今後のお前次第だな》


《わかりました!気分を害するようなことはもうしません!》


《分かればいいのだ。で?もうはなしは終わりだろ?》


《あ、うん。じゃ!女神の祝福があらんことを!》


 はい、ようやくいなくなりましたね。


 はぁー、まったくクソ女神のやつめ。結局殴れなかった。まぁ次があるさ。


『マスター?どうかしたの?』


『ん?あーいやちょっと知り合いから念話が来てな』


『そう?マスターがため息を付いたから少し気になって…』


『大丈夫さ』


『なら良かった♪』


 ゼロはええ子や。今日の夜可愛がってあげよ。


 とりあえず、次の毒草探しをはじめるか。


『ゼロは毒草の形もわかるのか?』


『うん、分かるよ!』


『じゃ、毒草もよろしく頼む』


『うん♪』


 毒草はすぐそこにあった。薬草に似ているが、毒草は葉がギザギザしている。もう一回見たし次は大丈夫だろう。


『あのさゼロ』


『んー?』


『次のキノコなんだけど採取が森ってなってるんだよね。この森ってあの森だよね』


『..…あの森なのー』


『どうすればいいと思う?』


『行かずに諦めた方がいいと思うの…』


『だよねぇ…。諦めるか…』


 ボトボトッ!


 は?なんか落ちてきた。こ、これって目的のキノコじゃないか!


 上を見上げると鳥の魔物の群れが色々巣に持っていく最中だった。偶然鳥が上を通って、偶然持ってたものが落ちて、偶然それが目当てのキノコで、偶然必要な個数落ちてきたってわけですね。


 これも創意工夫のおかげだな。まじ便利だわ。


 よし、これで依頼のものは全ての集まったし、ギルドに戻るか。


 こうして初めての依頼はおわった。

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