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第11話 ドラゴンと戦うようです

 エルシャさんに任せてくださいって言った手前負けられないのだが、正直勝てるのか俺にはわからない。


 自分の実力がどんなものなのかわからないし、まだドラゴンの方も全力を出してるようには見えない。


『ゼロ。MPは全快してるな?』


『うん!』


『ゼロはドラゴンの攻撃を転移で躱してくれ。俺がどうにかして場所をイメージで送る』


『わかった!!』


『レンはドラゴンが魔法を使ってきた時に相殺、もしくは迎撃をしてくれ。さっき多重魔法を発動させたばかりなのにすまないが頼んだぞ』


『任せてください!』


『それじゃ2人ともいくぞ!』


『うん!』『はい!』


 俺は全力でドラゴンに突っ込む。


 ドラゴンは俺が発する威圧で怒り狂っており、本気で攻撃をしてくる。


 ドラゴンは前足を俺に向けて切り裂かんとしてくる。


『ゼロ!!あそこだ!!』


《以心伝心を獲得しました》


 よし!思った通りだ!


『マスターの考えてることがわかる!そこに転移するの!!』


 俺は少し先の攻撃が当たらない所に転移した。


 ドラゴンは俺が懐に入るのを嫌うように魔法を使い始める。


 土魔法で俺の進行方向に土壁をつくったり、炎魔法で、火の玉を幾つも飛ばしてきたりしてくる。


 その度にレンに以心伝心で俺のイメージを伝え、魔法の迎撃を頼む。


『利用出来るやつは迎撃しないようにしてくれ!』


『はい!!』


 レンは土壁には同じく土魔法で作った砲丸を飛ばして壊し、火の玉には水魔法の水の玉をぶつけ迎撃していく。


 しかしドラゴンの闇魔法が厄介だった。

 

 俺の目にはなにも見えなくなったのだ。真っ暗でなにも見えない。


 俺は目が見えなくなったことに焦って、火の玉を食らってしまう。炎無効があるからダメージはないが、食らったという事実がさらに俺の焦りを加速させる。


『マスター!!わたしが見てることを共有出来る?』


 そこにゼロの声が響く。


 そうだ!スライムは目がないから暗闇の中でも動けるのか!!


『やってみる!!』


《共有を獲得しました》


『よし!いける!ゼロ頼むぞ!』


『うん!』


 俺はゼロのおかげで焦りから解放され、ドラゴンにさらに殺気をぶつける。


 ドラゴンはその殺気を感じ取り、引き下がろうとする。しかし、さすがアースドラゴンの王なだけあり、それを耐える。


 俺はドラゴンの足の付け根の所に転移を頼む。


《剣技を獲得しました》


「せいやぁぁぁ!!」


 俺は足に切りつける。剣技のおかげで、切りの威力が上がり、レンの切れ味もあって、足を1本切り落とすことに成功する。


 GYAOOOOOOOO!!!!!


 足を切り落とされたドラゴンは痛みに悶えると同時に、俺にかかってた闇魔法がとける。


「よし!視界がもどった!」


 俺が転移をしようとしたやさき、ドラゴンの姿が消えた。


 くそ!透明化か!!


『ゼロ!見えるか!?』


『わたしでもダメみたい!』


『レンはなにか魔法で補足出来ないか!?』


『すいません!私でもダメみたいです!』


 どうやら透明化は見えなくなるだけではなく、認識を阻害する効果もあるらしい。


 俺は歯噛みする。


 すると突然、体に強い衝撃が襲い、吹っ飛ばされる。


 咄嗟に受け身を取ったが、かなりの傷を負った。


《衝撃無効を獲得しました》


 おせぇよ!もうちょい早くして欲しかったわ!


 自己再生が発動し、大きな傷は徐々に塞がっていく。


 くそっ!……まぁいい、また近づくだけだ!


『ゼロ、レン無事だな?』


『うん』『はい』


『それじゃいくぞ!』


 だが、まずはドラゴンの姿を補足する所からだ。


《完全感知を獲得しました》


 よし!ナイス!これでドラゴンの姿がわかる!


 俺はゼロとレンに完全感知で得た情報を共有する。


『ゼロ!転移を頼む!これで最後だ!』


『うん!』


『レン!出来るだけ硬化しておけ!』


『はい!』


 俺は透明化しているドラゴンの首元に転移する。


《筋力強化を獲得しました》


《剣術を獲得しました》


《剣技が剣聖にスキルアップしました》


「これで終わりだぁぁぁぁ!!!!」


 俺は文字通りの全力でドラゴンの首を切り付けた。切り付けたのと同時に透明化もとける。


 ドラゴンの首は切り落とすことは出来なかったが、かなりの傷を追わせることができたはずだ。


 GYUAA……!


 !?まだ声が!?


 だが、心配は杞憂だったみたいで、ドラゴンの断末魔だったようだ。


 そのままドラゴンは力尽き、その場に倒れる。


『よしっ!!ゼロ!レン!勝ったぞ!』


『うん!』『はい!』


 俺はドラゴンに勝つことが出来た。だがゼロやレン、スキルばかりに頼って勝った。


 これは今後の課題だな。


「「「「わぁぁぁぁ!!!!!」」」」


 うぉ!?な、なんだ?


 周りを見てみると俺とレンが護った冒険者達がみんな起きていて、俺に向かって歓声を上げている。


「ほんとに1人でやってしまうなんて、思わなかったよ」


「あ、エルシャさん」


「ありがとう。君の…あなたのおかげでたくさんの人を救う事が出来ました」


 エルシャさんがすごく優しいんですけど。なんかドキドキするわ。今日、不整脈おおくね?


『『……』』


『な、なんだよ。い、言いたいことあるなら聞くぞ?』


『『ふん!』』


 2人はお怒りのようだ。よくわからん。


「どうかした?」


「え、あ、い、いえ。これくらいエルシャさんも出来たでしょ?」


「いや私では無理だったよ。ほんとに君がいてくれて良かった…」


 エルシャさんは今にも泣き出しそうだ。


「えっと、エルシャさんもみんなを率いてかっこよかったですよ?俺には出来ませんし」


「そう言ってもらえて嬉しいよ」


「おやおや、女性を泣かせるとは。君も罪な男だね」


「お前強いな。俺のパーティに来ないか?」


「あー!抜け駆けとかずるいぞ!」


「これは早い者勝ちだろう?」


「そうだけど!そうだけど!!」


 トミーとロニだ。


「トミーさん、ロニさん。お疲れ様です。おふたりの指揮はすごかったです」


「ははは、あれくらい出来ないとAランクパーティのリーダーは務まらないよ」


「トミーは考えなしに突っ込んだだけだろ?」


「な、なにを!そういうロニだってただ魔法打ってただけだろ!」


「「ぐぬぬ!」」


 元気なようで良かったです。


「エルシャさん」


「ん?なに?」


「俺のわがまま聞いてくれてありがとうございました」


「ははは、あの時の君の目には強い意思が宿ってたように見えたから君に託しただけだよ」


「そうですか……。そう言ってもらえると楽です」


 あの時はただ服を燃やされて怒ってただけとは口が裂けても言えないな……。


「そういえばドラゴンはどうするんですか?」


「討伐隊のみんなが回復するのを待って、持って帰ってもらうよ」


「なるほ。」


 その後は回復した冒険者達がドラゴンの鱗を剥ぎ取り、肉は食べる分を切り取ってから、他に燃え移らないようにしてから燃やした。


 燃やし終わり、することがなくなったので街へ戻る。


「諸君!!良くやってくれた!!それでは、ダルダナンへ戻るぞ!!」


「「「「うっす!!!」」」」


 こうして俺とドラゴンの戦いは幕を閉じた。


 戦闘シーンが上手くかけません...。アドバイス等を感想やコメントでくださると嬉しいです...。

 twitterのアカウントも作っていますので、アドバイス等はそちらの方にしてくださっても構いませんのでどうかお願いします。

 アカウントは@izayoitsukumoで検索をして下されば出てくると思います。

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