街
「そろそろ行くぞ」
「はい!」
俺は勢いよく返事した。
今日はアルヴァさんと街に行く日だ。
どうやらギルドで冒険者の登録をするらしい。
馬車に乗った。
この世界ではタクシーのかわりに馬車を利用する。
異世界というのは発見が多い。
ちなみに元々居た草原はこの地域では初心者冒険者の狩場だそうだ。
強い魔物が生息しているエリアに転移されて居たらいくら魔剣があれど死んでいたかもしれない。
自分の強運に感謝だ。
しかしこの草原から街まで片道3時間だ。
3時間アルヴァさんとずっと2人は気まずい。
何か会話を降るべきなのだろうか。
「アスラ、一つ良いか?」
「はい!アルヴァさん」
急に声をかけられびっくりした。
「ずっと思っていたのだがアルヴァで良い。俺はアスラとあまり年は変わらん」
ん?俺と年が近いのか?
見た目の貫禄がすごいぞ。
筋肉ムキムキで貫禄がある16歳なんているのか。
「俺は人間じゃない。ドワーフ族だ」
そういうことか。
ゲームでもドワーフは貫禄がすごい種族だ。
納得だ。
「この世界には他にも種族があるんです、、あるのか?」
ドワーフが存在するということは魔族など存在するはずだ。
「ああ、この世界にはエルフや魔族に獣族、鬼族などがいる。
今ではほとんど存在しないが龍族と神族もいる」
エルフに獣族まで存在するのか。
個人的には女の獣族に会いたい。
俺はその後も興奮しながらアルヴァの話を聞いた。
この世界には魔界六王という存在がいるそうだ。
この世界に存在する六人の王がいる。
今の世界では魔界六王が一番強い。
そして昔、この世界を支配する王がいた。
そいつは魔界六王を従えていたが突如失踪したらしい。
普通なら一生に1回も見たことがないのが普通の。
今、どこにいるのだろうか。
一度会ってみたい。
そのほかにもこの世界には大きく分けて20個ほどの国があることを教えてくれた。
そして今向かっている国はロフィリア王国のようだ。
かなり栄えている国らしい。
どんなところなのだろうか。
何にせよ初めて向かう国だ。
楽しみだ。
ついでにロフィリア王国で魔剣の鑑定をしてもらおう。
アルヴァと話をしているうちに王国の近くになった。
「着いたぞ」
アルヴァと俺は馬車を降りた。
王国には20メートルほどの門があり入国者はそこから入る。
特別なとき以外は入れるようだ。
感動しながらも俺は門を通った。
「おお、、、」
王国の中は右も左も活気に満ちた人ばかりだった。
「あまり浮かれるなよ」
アルヴァは路地裏を指を指した。
そこには貧困で死にかけているホームレスや物乞いがいた。
やはりどこの世界にも経済格差はありそうだ。
「早くギルドに行くぞ」
俺はアルヴァに付いていった。
以外にも鍛冶屋や宿は多いのに関わらずギルドは一つしか無かった。
「ここですか?」
「ああ、ここがギルドだ」
「よう、アルヴァ!」
アルヴァさんに声を掛けたのは柄の悪い中年の男だった。
ギルドには若い女性や魔術師らしい老人、獣人など老若男女様々な人がいた。
「隣の兄ちゃん誰だ?」
男は俺に声を掛けた。
アルヴァは庇うように返答した。
「あまり若いのをいじめるな、ルシア」
「それは済まねぇな兄ちゃん」
この男の名はルシアという様だ。
「こいつは草原で出会ったアスラ。今日から冒険者を始める」
「ふーん」
ルシアは品定めをするように俺をジロジロ見た。
俺は緊張のあまり唾をゴクリと飲んだ。
「よろしくな!アスラ!」
ルシアは手を出した。
恐らく交友の証に握手をしろということなのだろう。
「よろしく、ルシア」
俺は握手をした。
「じゃあ俺はこれから近隣の森で討伐をしてくる!」
ルシアは握手をして直ぐにどこかに行ってしまった。
「悪いやつでは無いんだ。仲良くしてやってくれ」
意外とルシアは良いやつなのかもしれない。
関係性は良好にしておこう。
俺とアルヴァはギルドのカウンターに向かった。
「アルヴァさん本日はどうしましたか?」
受付の可愛い女の子が対応した。
「今日は新入のアスラの冒険者登録だ」
「分かりました!私は受付嬢のフェルネシアです!」
とても気持ちの良い返事だった。
「しばらくはソロで活動するのか?」
アルヴァは不安そうな目で俺に質問した。
「そうだな、、、誰かとパーティを組みたいな」
そんなときだった。
「お、あんた新入りか?」
後ろから若い狼の獣族の女が割り込むように入った。
「あなたは、、、」
「あたしはリゼル・ラグナ!」
また知り合いができそうだ。
「俺はアスラ・キサノア。今日から冒険者を始める予定だ」
自然に目線が下に行ってしまう。
露出が多い装備のせいか、胸が揺れている。
「そうなのか!アスラ、いい名前だな!!」
グイグイと俺に近づいてくる。
「久しぶりだなラグナ」
アルヴァは知り合いが多いのだろうか。
さっきのルシアといいラグナといいこの街では冒険者同士は仲が良いのだろう。
「よう!アルヴァ。2ヶ月ぶりだな。またクエスト一緒に行こうぜ!」
ラグナも恐らく良いやつだ。
「じゃ!酒場で待っとくぞ!」
アルヴァは軽くため息をした。
「勝手に予定を入れられてしまったな」
だが少し笑みがこぼれていた。
「アスラさん!登録が完了しました!」
ついに冒険者登録が済んだようだ。
「ついでにアスラさんのステータスも確認しましょうか?」
「お願いします」
流れるがままにお願いした。
自分のステータスは確かに気になる。
「アスラのステータスか気になるな、、」
アルヴァも期待しているようだ。
「ではアスラさんの血を少し頂戴しますね!」
受付嬢は俺の指を軽く切って一滴の血を紙につけた。
「出ました!ご確認ください」
俺はステータスが書かれた紙を受け取った。
確認してみると不思議な項目があった。
「あのーユニークマジックって何ですか?」
「ユニークマジックとはこの世界でも一握りの人だけが使える自分だけの魔法です!」
「アスラ。どうかしたのか?」
俺は胸の鼓動が高まった。
「俺、ユニークマジック持ってるみたいです」
ギルドの中にいた人は一斉に俺を見た。
「しかも時間操作って書いてます、、、」
GET READY FOR THE NEXT BATTLE




