表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/13

まぁ、二人きりになれたんだし、することはするよね?

「んじゃ、お茶でもしよっか?」


俺はそう言って、その子を誘導するように半歩先を歩く。


これも重要なテクニック。


まさか男相手に使うとは思ってなかったけど。




さぁてどこに連れて行くかな。


お洒落さん御用達の和み系のカフェでもいいけど、男同士でソファに隣りあって話すってのも微妙だよな。


俺は全然いいけど、この人はまだ緊張してるみたいだし。


やっぱ、個室で話したい・・・。


と、なると行き先は決まってる。


俺様御用達の漫画喫茶、デラックスなカップルシートがあるお店。




「てか、あの、なんで漫画喫茶なんですか?」


まぁ、そこは突っ込んでくるよな。


でもそういう理由を求めてる時点で君は俺に負けてるんだよ?


本当に嫌ならその時点で帰ればいいんだから。


それにしても丁寧語ってのがいいね。


やばい、早く押し倒したい、触りたい。


俺のボルテージはどんどん上がるけど、いきなりそれじゃ絶対無理だろ。


それに、不安なあなたのためにはちゃんとした理由だって考えてあるし・・・。


「う~ん。


だって、僕らみたいな趣味の話って中々大っぴらに出来ないじゃん?


それとも、僕と一緒じゃ嫌・・・かな?」


哀願するための顔ってのも練習しておいて良かったな。


本当は対お姉さまの特別兵器だったけど、男相手にも効くかも知れんし。


俺にそういわれると、この子は黙ってしまう。


いいねぇ、そういう初心なの大好き。


でも、ここはちゃんと間を入れてあげるからね、お兄さんが。


「んじゃ、僕、ジュース持って来るね。


メロンソーダでいいかな?」


あんまり緊張させると帰っちゃうかもしれないし、というわけで俺は席を立つ。


それと、こうやってどうでもいいことをしてあげることって凄く重要。


たかだかジュースを取ってきてくれたぐらいでも親近感はアップするし、どんな人でも親切な人には好感を持つものだから。




「はい。お待たせ。


んじゃ、もっと君の事知りたいな。


身長とかいくらぐらいなの?」


そんなわけで、二人の距離はぐっと接近。


あぁ、もうとりあずキスしたい。


物事には順番があるから一歩一歩マス目を埋めていくようにゲームを勧めていくしかないけど。


「え、あ、165です。」


165か。


俺としてはもっと高い子が好みなんで、今度靴でも買ってあげようかな。


上げ底にすれば170は行くだろうし、それで買い物とかいければ最高。


「って、距離、近く・・ない?」


マイハニーの眉間に皺がよっている、


ありゃりゃ、ちょっと困らせちゃったかな?


でも、ここで引き下がるほど、俺は甘くないよ。


それに距離感は段々慣れてくるものだから、今だけは我慢してね。


「あ?そう?


僕は身長175ぐらいかな。


調度10cmぐらいの差だね。


名前聞いていい?」


ま、向こうは人の話を聞いてないとか思うかもしれないけど、それも計算済み。


こちらは矢継ぎ早に質問して相手のペースを狂わせればいいの。


それで、ちょっとおかしくなったところで次のアクション。


いわば積み将棋とかと同じで全て計算ずく。


そう言えば、小学生までは囲碁とかやってたし、俺にはそういう悪魔的な素養があったのかもな。




「俺は、れ、れおな、ですけど・・・」


れおなか・・。


多分、玲於奈って言う漢字かな。


こいつの容姿にぴったりの名前だ。


親もきっと、あまりの可愛らしさにその名前を付けたんだろうな。


さっきの女じゃないけど、こいつだったら名前を言いながら余裕でフィニッシュできそう。


鬼畜だと思うけど、そろそろ次のアクションを起こすかな。


俺の我慢も限界に近いし、桃色の唇だって熟れ時だろうから・・。


ま、向こうも出会い系使って男にメールしてきた時点でそういう毛があるわけだし、文句も言えないだろう?




「そうなんだぁ、可愛い名前だね


僕は、ゆうきだよ。


よろしくね?」


そう言うと、俺は我慢できなくて彼の唇にキスをする。


彼の方は準備できていたのか、不意をつかれたのか、思ったよりも何の抵抗もなく、それに応えた。


ま、あくまで初めてのキスだし、ほんのり軽くさらっとした奴だから怒んないでしょ?


それでもプニプに感は堪能できたし、俺はかなり幸せになっている。


さてと、この子をどう料理しちゃおうかな?


あれ?脅えてるじゃん?


喜んで無いってのは結構な見込み違いだけど、女の子でまだまだ初心な子にはよくある話か。


やっぱり、コイツ童貞確定だな。


と、なると初めての男は俺ってことになるな。


あ、でもその場合、童貞だけど処女じゃないってことに・・。


「おっぉぉっぉっ」


俺がそんなことを考えていると、おかしな声を出して、玲於奈はカップルシートのパーティションにまで後ずさる。


ひょっとして嫌だったんだろうか?


いや、顔は真っ赤だし、恥ずかしがってるだけかな。


まぁ俺が出口を塞いでいる以上、彼はかごの中の鳥、絶対に逃げられないんだけどね。


ごめんね、鬼で。


でも俺ってそういう性格だからさ。




「・・・俺じゃ駄目かな?」


もう僕とか演技するのはめんどくさい。


散々我慢しすぎたせいで俺のそっちもパンパンだ。


俺は追い込むようして、玲於奈を抱え込むと、その細い首筋にキスをする。


男の癖にいい香りがして、それ以上するつもりは無かったのに、どうしても舌が動いてしまう。


慣れてるってのはこういう時に駄目なもんだな。


「ひゃ」


俺が首筋を舐め始めると、玲於奈は驚いたような声を出す。


いいね、それ。


てか、感じてる声じゃん、普通に。


彼の様子に俺の中の理性のタガが外れそうになって、舌がレロレロ動いてしまう。


しかしよく考えたら、こういうことを初めてされるのって怖いのかもしれないな。


ちゃんとこっちの気持ちも伝えとかないと。


「可愛いよね、俺、ちょっと本気になりそう」


そう、俺はあくまで本気だ。


しかも、多分、俺は本気で惚れてしまってそう。


俺の根性は初恋をするには汚れきってるけど、それは今まで相手がいなかっただけで、今回ばかりは結構本気。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ