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*練習短編集*  作者: 凹 露(クボ ロシア)
6/6

クレーンゲーム

 ガヤガヤしているゲームセンター。ぬいぐるみやフィギュアなどのクレーンゲームから、リズムゲームまで様々ある。

 その中で、ある男性はクレーンゲームの台で睨んでいた。睨む先には少しマイナーなアニメの女子キャラクターのフィギュアがセットされてある。

 このクレーン台は、1プレイ100円。6プレイ500円となっている。

 深呼吸すると、迷わずに500円玉を入れ、①のボタンを押す。独特の音を出しながら横にウィーと動き、一寸の狂いもないように神経を集中させる。前のめりになりながらも、②を押す。

 全神経を目の前に注ぎ、ちょうどいい所で素早く手を離す。受け取り口付近にあったフィギュアはアームに上手く挟まれる。しかし、そのフィギュアは少し持ち上がると元あった位置よりズレて落ちた。

「先、長いだろうな......」と少し嫌な顔をする。

 残り5プレイもいい感じで持ち上げられたものの、アームがフィギュアの重さに耐えられず落ちていく。

 男性はもう一度500円玉を入れ、目を見開き3プレイが終わった頃だ。

 3プレイ目をしたとき何故か真横になり、絶妙なバランスでで受け取り口に入るか入らないかの位置にフィギュアはいる。おそらくこの1プレイで終わるであろう。男性は自然と気合が入り、軽く深呼吸する。

 ①を押しほんの少しだけ横に移動させる。そして、②を押し奥へ。フィギュアの端の部分をアームが押し、見事受け取り口に落ちた。

 取れたとき、男性は思いっきりニヤケた。達成感と可愛いフィギュアを見て、大事にカバンにしまう。

 あとの3プレイは、隣にあった知らないキャラクターに使い当たり前だが取れず。

 男性は満足した顔で、ゲームセンターを後にした。

「はぁ~、楽しかった」と独り言にしては大きな声を出し周りにジロリと見られても、気にしている様子は全くなかった。

 今回は、クレーンゲームの楽しさをモチーフにしたかった......。

 クレーンゲームってとても楽しいですよね。でも、なかなか取れなくて......すぐ諦めちゃいます(笑)

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