表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
*練習短編集*  作者: 凹 露(クボ ロシア)
4/6

白杖

「いでぇな! 刺してくるんじゃねぇよ、クソジジイ」

 人が行ったり来たりする地下鉄の通路で、20代後半くらいの痛い兄さんが怒鳴り散らした声にビックリする。2重になっているアクセサリーが何度かぶつかり合いキーンと甲高い金属音が耳その白杖が兄さんの足に運悪く刺さってしまったのだろう。

「ふざけんなよ、クソが」

というと、おじいさんの白杖を思いっきり蹴っ飛ばして何処かへ行ってしまった。カランカランと白杖は転がっていく。おじいさんは恐る恐るしゃがみ地面をペタペタと少しづつ手をずらしながら杖を探しているようだった。さっきの兄さん腹立つとふつふつ沸く怒りを抑えるように深呼吸して、白杖を拾い上げる。

「おじいさん、白杖どうぞ」

 おじいさんの前にしゃがみ、すぐ届くところにわざと音を出して置く。その方が分かり易いのではと思ったからだ。

 おそらくおじいさんは、目が見えない人なのだろう。さっきまでのやりとりを見ていて何となくそう思った。

「お嬢ちゃん、ありがとう」

 優しく微笑みお礼を言うおじいさんを見て、さっきのイライラなんか忘れ私も微笑んだ。

「どういたしまして」

 それから、乗る電車が一緒だったのでおじいさんが私の肩をつかみ誘導する形でホームへと歩いていくのだった。

 初後書きです(笑)

「白杖」楽しんでいただけましたか?

......正直後半は投げやりになってますが。


 これからも良かったら宜しくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ