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15話

↓1話

https://ncode.syosetu.com/n2867mv/1/

「いったぁーい。何すんの、ロンドぉ」

アリアが叩かれた頭をさする。

「お前がいきなり不躾なことを言うからだ!!」

「え〜、あー、でも私今産卵時期じゃないんだよね。ごめんねルカくん」

「そのルカくんがさっきからずっっっと引いてるんだよ!!」

ロンドは僕に向き直ると目線の高さを合わせ話す。

「こいつはバカなだけで悪気があった訳ではないんだ。こちらの事情もちゃんと説明するからそれを聞いた後判断して欲しい」

「……あ、はい」

そんなやりとりをしていると、奥でコソコソ話していた内の1人が声を上げた。

「誰か来た!!」

皆の目線が、声を上げた人魚の見ている方へ集中する。

水面から上がってくる白い毛並みは、濡れて潰れていても美しく、僕には一目でそれが誰かわかった。

──ライカだ!!追ってきてくれてたんだ!!

ライカの姿が徐々に水面から上がってくる。

手に持ったナイフが光った瞬間、背後から幾つもの水に飛び込む音が聞こえた。

取り残されたのは僕とアリアとロンドだけだった。

水面から上がりきったライカがナイフを構える。

──マズい、完全に怒ってる。

「……ライカ…」

ライカを止めるべく声を出そうとするも掠れて上手く出せなかった。

「君の関係者なんだな」

ロンドが僕に耳打ちする。

僕は頷いた。

アリアは僕の腕に抱きつき、ガタガタ震えている。

──ダメだよ、余計に誤解される。

ロンドが立ち上がってライカに向かって話す。

「ルカくんを拉致するような形になってしまったのは我々に責任があり、その点は謝罪する。一度武器を置いて話を聞いて欲しい。我々はこれ以上ルカくんにもあなたにも危害をく──」

「黙れ。ルカを返せ」

「勿論ルカくんは無事に地上に送り返す。でも今はだいぶ体力を消耗している。回復するまで責任持ってこちらで介抱させてもらいたい。勿論貴女もだ」

「殺す」

ライカがナイフを振るう。

完全に我を忘れている。

「あまり手荒な真似はしたくなかったんだが」

ロンドが僕に向き直る。

「ルカくんもすまない」

「ちょっと我慢してね」

アリアがそう言って僕の顔を押さえ込んで耳を塞ぐ。

アリアの震えは治まっていた。

ロンドがライカに向き直り口を開けると、全身を揺さぶられるような感覚に陥った。

──眩暈がする、気持ち悪い。

僕の意識はまた遠くなっていった。

次回から週一回、金曜日更新になります。

ご了承ください。

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