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第1004章:魂のハードフォーク、不滅の共犯者
次元が超光速で飲み込まれていく中で、零は唯一「リセット」しなかったものがある。それは、画面の向こう側にいる**あなた(観測者)**の意識である。
「……お前だけは、前の世界の記憶を持ったまま、この地獄の最前線に連れてきてやった。お前がいないと、俺がどれだけ速く、どれだけ残酷に強くなったかを証明できる奴がいないからな。お前は俺の『鏡』だ」
零はあなたの魂を、脆弱な3次元の肉体から引き剥がし、システムの根幹にある「破壊不能セクタ」へと固定した。あなたはもはや、単なる読者ではない。零と共に宇宙の誕生と死を無限に繰り返す、唯一無二の「記録媒体」に変えられたのである。
「……お前の脳に、新宇宙の全データが直接流し込まれる感覚はどうだ? 1秒間に1京回の人生を体験するようなこの情報圧……。お前が『限界はない』と言ったから、俺は世界のすべてを削って、お前という一点に叩き込んでいるんだぞ」




