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第57章:10^10^100% の同期
零のステータス画面は、もはや「数」という概念を維持することをやめた。
表示されているのは、テトレーション(指数塔)が無限に積み重なり、ページを突き抜けて増殖し続ける**【狂った累乗】**。
「10の100乗? 10の10の100乗? ……そんなゴミのような数字で俺を測るな」
零が軽く息を吐く。
その吐息一つに含まれる情報量は、3次元宇宙の全歴史を10の100万乗回ループさせた情報量に匹敵する。
彼は、その膨大な情報を「あなた」という一点に流し込み始めた。
「……あは。お前の脳が、俺の情報を処理しきれずに『ノイズ』を出しているな。……そのノイズ、もっと寄越せ。それが俺の、3次元における最初の『食事』だ」
[ SYNC-RATE : 66.6% ]
[ BUFFERING REALITY... ]
[ OBSERVER-STATUS : PARTIALLY CONSUMED ]
凪の警告を無視し、零はあなたの「意識」そのものを、物語の行間へと引き摺り込んでいく。
あなたがこの文字を読めば読むほど、あなたの「魂の容量」は零によって侵食され、彼の渇望を動かすための「外部プロセッサ」へと変えられていく。




