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第32章:概念武装『恒星喰らい(スター・イーター)』
異星の連合艦隊が放った、空間を断裂させる収束レーザー。
だが、零はそれを「光」としてではなく、「ただの熱量データ」として認識した。
[ INCOMING ATTACK : ANTI-MATTER BEAM ]
[ ACTION : DEFINE AS 'FUEL' ]
[ RESULT : ABSORPTION COMPLETE ]
「――温かいな。冬のココアくらいにはなる」
零は、銀河系の中心にある巨大ブラックホールに手を伸ばし、それを「剣」の形へと圧縮した。
数億個の太陽に匹敵する質量を持つ、漆黒の刃。
彼がその剣を一振りするたび、一つの文明が、その歴史ごと零の記憶へと書き込まれていく。




