19/99
第19章:東京崩壊、ドメインの完成
「ふざけるな……! 武器がなくても、僕らにはシステムがついている!」
草薙が叫ぶと同時に、天から巨大な黄金の光柱が降り注いだ。
システムによる直接援護。ギルドメンバー全員のレベルを一時的に『MAX』まで引き上げる強制ブーストだ。
しかし、零はそれを見て、愉悦に満ちた声を上げた。
「最高だ。システムが直接リソースを流し込んでくる。……待っていたよ、この瞬間を」
零が両手を広げる。
都庁を中心に、東京全域を覆っていた黒い霧が、一気に「重力」を持ち始めた。
ビルが、道路が、そして人々の悲鳴が、一つの中心点へと収束していく。
「お前たちが信じているシステムそのものを、俺のドメインの『素材』にしてやる。……定義変更。東京は、俺の『心臓』だ」
ズゥゥゥゥゥゥゥン!
大地が激しく揺れ、東京という都市そのものが、巨大な「生命体」のように脈動を始めた。
鉄筋コンクリートは筋肉に、地下鉄網は血管に。
システムが構築した仮想の東京は、零の渇望によって「神代零専用の肉体」へと再構築されていく。




