第三章登場ロボット一覧
本作に登場するロボットの一覧になります。
かなりのネタバレを含みますので本編未読の方はご注意ください。
メイン機体
ゼフィルカイザーS|(自称)
イメージカラー:白 赤 黒 黄
神剣を取り込み進化を遂げたゼフィルカイザー。
魔力の生成が可能となっており、対精霊機戦の性能が格段に向上している。
さらに神剣を取り込んだ際の経験から、魔道鉱物で出来た魔道具を取り込み、その魔法を使用することも可能となっている。
なおSには様々な意味が込められているほか、当人の思い付きで後付けされたりする。
全高8.0m 重量58t前後
クオル・オー・ウィン
フォッシルパイダーの分の力も取り戻し、第二部より幾分安定している。
戦いぶりも向上しているが、これは操縦者であるセルシアの努力による部分も大きい。
全高8.1m(本体全高7.4m) 重量 乙女の秘密
大影鯱丸
ハッスル丸の育った島での儀式に打ち勝つための強化を施された影鯱丸。
両腕両足にペンギン型の小型メカを合体させることによりパワーアップする。
これらのペンギンメカはハッスル丸の式神の術で自在に操作が可能。
全高5.8m 重量4.8t
魔動機
魔晶石のコアと魔法合金の筋肉ミュースリルで動く巨人。
この世界ではもっとも一般的なロボット。
ジェリケーン
イメージカラー:真鍮色
魔の森深奥に眠っていた風の大魔動機。円盤状の本体はフォッシルパイダーに酷似しており、おそらくは同型機。ただし材質は異なるとみられる。
大魔動機の例にもれず数百m単位の巨大兵器ながら、浮遊、飛行が可能。下面霊鎧装から竜巻の足を幾本も伸ばす姿はまさにクラゲそのものである。
本体直径300m 全高60m 推定重量10万t
デュラスティンゼイ
イメージカラー:白 金
リオ・ドラグニクスと対を成す、魔法文明最強最後の魔動機。
あちらが多機能特化の超魔動機オーバード・マジカライザー》なのに対し、こちらは基礎機能特化の極魔動機と呼ばれる。エグゼディを通常サイズ機に圧縮したかのような超高性能を誇る。
本来の固定武器は魔剣イクリプスの写しとして打たれた最上級の魔剣、宝剣ホライゾンと盾のみ。
そこに加えて、遍歴時代に手に入れた蛇腹剣、機甲剣を持つ。
機道魔法は未来予知。クオル曰く失敗作らしいが、ラームゼサルはこれを未来へ干渉する機道奥義へと昇華させている。
しかしこの機体において最も恐るるべきは、この機体を操るラームゼサルそのものである。
全高8.8m 重量78t
ガイアルヘル
イメージカラー:青
デュラスティンゼイの近衛機として作られた古式魔動機。
フレームなどはデュラスティンゼイと同様のもので実質的な同型機であるが、素材の純度などで劣る。
また万能機であるデュラスティンゼイに比べ防御寄りのセッティングが成されている。
小国ならば旗機たりえる性能を持つ。
全高8.9m 重量87t
ガイエルデス
イメージカラー:赤
ガイアルヘル同様、デュラスティンゼイと同型の近衛機。
こちらは攻撃寄りのセッティングが成されている。
性能、格の両面で帝国の十二神将機に匹敵する機体である。
全高8.9m 重量82t
グバーリン
イメージカラー:グレー 黄色
賢学院で用いられている特殊な魔動機。
水上航行用のホバークラフト上構造を基本装備とし、静音化の機道魔法を搭載することで、海竜を始めとする魔物の脅威を避けての航海が可能。
賢学院はこの機体によって、各国の目を逃れての暗躍を行っていた。
さらに賢学院が独自に発掘した先史文明の遺産を搭載している機体もあるほか、七灯院には専用に高品質な機体が与えられている。
全高7.3m 重量43t|(航行形態時全高5.2m)
精霊機
契約した操縦者と一体化し顕現する機動兵器。機体自らが意思を持ち、操縦者を選ぶ。
プライチェット
マガリトンを襲い支配下に置いた男、ダブアル・ダンブルが駆る錬鉄の精霊機。
金属に干渉し、形状の変化や鍛造、研磨と同等の効果を与え武器、装甲を自在に作り出すことができる鍛冶の機道魔法を持つ機体。
精霊形態によってカマキリとクモを合わせた生物、サイズパイダーの姿を取ることも可能。
ダブアルの機道奥義、十刀流は、片方五枚、計十枚に分かれた両の鎌から放たれる不可視の斬撃。その正体は魔動機を両断するほど鋭利、かつ極細に鍛え上げられた鋼線である。
全高8.9m|(精霊形態時 7.3m)
サーティバンチ
かつて砂の大陸のいたるところで猛威を振るい、フラットユニオンの小鷹丸によって倒された毒嚢の精霊機。その外観は毒性の菌糸類そのままといった風貌である。
毒物の生成に特化しており、命を奪わない程度の麻痺毒から遅効性、即効性の致死毒とそのレパートリーは多岐にわたる。
ある意味で最大の特徴が契約者の上位権限。他の精霊機は素質があろうとも精霊機が認めない限りは用いることができないが、サーティバンチは素質がある者の意思に逆らうことができないようになっている。
故に現在の契約者ベルミ・ステルは帝国滅亡後最悪のテロリストとしてその名を轟かせることとなった。
全高7.5m
ヴィスティーグ
風の大公家の旗機たる凶虎の精霊機にして、暴虎の精霊機インカーリッジの兄弟機。
大公家の精霊機としては最新型の機体で、バランスの取れた高性能機だったらしい。
本編より十二年前まで、生ける躯と化した主の命によって大魔動機を暴風の壁で守護していたが、先代風の四天王ハーヴィエイに倒され、封印されていた。
そのダメージから単体では本体の形成もまだ不可能らしい。
ヴァーヴォイル
イメージカラー:緑 橙 白 雷
インカーリッジとヴィスティーグ、分かたれた暴虎と凶虎の精霊機が一つとなった姿。
性能はクオル曰くかつての完全なクオルに、ガルデリオン曰く四天王にも匹敵し、事実四天王機セトや大魔動機ジェリケーンとも対等に渡り合ってみせた。
その力は乱を起こす、というもの。インカーリッジの人の精神をかき乱す生体電流も、ヴィスティーグの天を乱す大気撹乱もその余波にすぎない。
能力と言うよりはベースとなった狂乱の精霊の性そのものであり、本来は人に御し得る類のものではない。
トーラーとラクリヤという最高位の才能、かつヴァーヴォイルの本性を圧倒するほどの衝動を抱える二人だからこそ顕現した、最強無比の精霊機である。
全高11.8m
オーバーディ
エンシェントゴブリンの駆る精霊機初号機、灯明の精霊機。
試作機であるゆえか霊鎧装展開能力を持たず、機体としては貧弱。ただしクオル以外で数少ない、浄化の光を用いることができる機体である。
その外観は、神剣を取り込む以前のゼフィルカイザーにどことなく似ている。
全高7.8m
アクア・ウイタエ
イメージカラー:水
水の大公家の旗機たる命源の精霊機。
後期の精霊機ながら凡庸な機体であり、四体の大公家の精霊機の中では最弱と言っていい。
しかし稀代の天才であるミルトカグラによって編み出された機道奥義アトミック・レイによって、その評価は完全に覆り、かつての昔にヴィスティーグを撃破するに至る。
単純火力と、魔力と火力の交換効率のみで言えば間違いなく全精霊機最強を誇る、核融合の化身である。
全高8.2m
災霊機
魔族が用いる機動兵器。
性質的には精霊機とほぼ同等だが、運用には魔族独自の資質が必要とされるらしく、人間が扱うと命に係わる。
セト
イメージカラー:雷雲
魔王軍四天王ルルニィの駆る、風の災霊機。細身の外観ながら、暴風を思わせる圧力を放っている。
天候を支配する機道魔法のほか、下半身を二脚と巡航形態に可変する能力を持ち、巡航形態では四天王機最速を誇る。
機道奥義太陽烈塔は、干渉可能範囲すべての大気の透過率・屈折率に干渉し太陽光をかき集めて叩き込む、ソーラーレイを除けばこの世で最強の光学兵器。
魔族のため、ガルデリオンのため、魔界の黒雲を晴らさんとルルニィが編み出した、ルルニィ自身も焼く奥義である。
全高8.7m(精霊形態時 全高6.3m 全長9.2m)
イザナミ
イメージカラー:黄 橙 赤 黒
魔王軍四天王マートルの駆る、大地の災霊機。女性的なシルエットを持つ細身の機体ながら、秋の紅葉を思わせる静けさを纏っている。
四天王機の中では単体性能は最も低く、性能は魔法面に寄っている。
その本領は大地支配の機道魔法によって、その場で手駒を無限に作り出すことによる軍勢の創造。さらには己自身を強化・巨大化も可能。
単機でありながら最多、最大の四天王機である。
全高6.8m
ジビルエル
魔界で一般的に使用されている、量産型の災霊機。魔界の至る所に見られる精霊を加工し作られている。
トメルギアでは人間が使用したため、また魔界の外で作られたためか瘴気の塊のような姿だったが、魔族が用いることでより精緻で堅固な霊鎧装を形成している。
量産型とは言うがまごうことなき災霊機であり、魔族が駆ることもあって比較的高位の魔動機・精霊機であっても到底歯の立つものではない。
全高8.2m
電動機
ゼフィルカイザーとは異なる非魔力駆動のロボット
虚仮案山子
大魔道杯から逃亡する際にキ印技研が持ち出していたスケアクロウの予備機を改修した機体。
本体性能はスケアクロウの戦闘記録をフィードバックすることにより、スケアクロウよりいくらかの向上を見ているが、部材の品質においてスケアクロウに劣っている。
また本編搭乗時に用いた大陸間航行大型ブースターのテスト用に、各部に強化措置が施されている。
最大の改良点は、大魔道杯の折にゼフィルカイザーが渡したヴァイタルブレードを解析し再現したとみられる慣性制御機構。
かなりの出力を食うが、起動中はパイロットの負担を最低限まで抑えての機動が可能となる。これにより、渡九郎曰くさらに無茶ができるようになっている。
全高7.3m 本体重量9.9t
|未確認兵器(unknown)
マハーバラギート
イメージカラー:鉄鋼
大魔動機をも上回る巨体を誇る、超々巨大機動要塞。ゼフィルカイザー同様、先史文明の遺産であったものを、ミルトカグラが三百年以上かけて復元・改修してきたものである。
大小の実体砲、粒子砲、光学兵器を無数に備え、その総火力はゼフィルカイザーが禁じ手としながらも投入した核弾頭と同等かそれ以上。また防御面も同様に、核弾頭を凌ぐほどの防御力を誇る。
さらにゼフィルカイザーと全く同じ物かは不明だがO-エンジンを備え、内部に備わった装置で液体化した人間を燃料とすることにより、天井知らずの出力と非魔力による物理現象のダメージの無効化も可能。
総じて機動性以外の全てのステータスでゼフィルカイザーを完全に凌駕する、最大最強の兵器である。
全高8700m前後 甲板最大展開時直径9000m前後 推定重量5000万t超
グレートゼフィルカイザー
イメージカラー:光
ゼフィルカイザーとクオル・オー・ウィンが合体し誕生した、全く未知の機動兵器。
ゼフィルカイザーの持つ魔力を用い、クオル本体を形成するための力をすべて霊鎧装につぎ込むことにより、フルスペックのクオルと同等かそれ以上の力を得るに至った。
クオルが完全でないためソーラーレイこそ使用できないものの、火器に霊鎧装を纏わせ性能を向上させるなど、多彩な力を見せる。
さらにクオルが既に回収した火と大地の力も使用可能。そこに神剣の無尽蔵の魔力と、ゼフィルカイザーとアウェル、セルシア、さらにクオルの魂が加わることにより、文字通り驚天動地の機道奥義を発動することができる。
繰り返しになるが、クオルはまだ完全ではなく、仮に完全体となったらその力はグレートゼフィルカイザーと同等かそれ以上の力を発揮することが可能となる。
それはすなわち、グレートゼフィルカイザーもまだ完全ではないことを意味している。
全高13.8m