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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第13章

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585 どーゆーあんだすたん?

「最近飲みすぎよ!」


 と、ホームに帰るなりミサロに怒られてしまった。


「ナハハ、ごめんなさい」


 いい感じに酔っ払っているので茶化した謝罪になっても仕方がないと思う。


「まあ、いいじゃないの。外で遊んでくるよりは」


「それでも飲みすぎよ。少しずつ酒量が増えているんだから」


「まあ、そうね。少し休ませしょうか。今は請負員もコラウスに集中しているしね。リハルの町のほうに移動させましょう。ミリエル。タカトの側にいて見張ってて。なにかあればラダリオンを出してタカトをホームに戻して」


「わかったわ」


「わかった」


 なにやらオレそっち除けで決まってます。


 まあ、口を出せる雰囲気ではないのでユニットバスに向かい、さっぱりしてから眠りについた。お休み~。


 気分よく飲んだあとの目覚めは気分がいい。またカインゼルさんと飲みたいものだ。


「じゃあ、出かけてくるよ」


「タカトさん。わたしもいきます。ダストシュート移動させてください」


 なんで? と思ったが、下手に口を出してはいけない気がしたので言う通りにダストシュート移動させた。


 数秒遅れてオレも出ると、外は小雨だった。


「そう言えば、コラウスに帰ってから雨が降る日ってなかったな」


 ダメ女神が雨が少ないと言ってたが、もう始まっていたのか?


「川の水も少なかったですね」


「今の内、溜め池でも造っておくか」


「ためいけ、ですか?」


 ん? ここには溜め池ってないのか?


「雨が少ないときのために山の中腹辺りに人工の池を造っておくんだよ」


「農地を考えたらかなりの数を造らないとダメですよね?」


「まあ、そうだな。ダムは早々造れないしな」


 巨人なら一年くらいで造ってしまいそうだが、技術がないのだから思いつきで造れはしないだろうよ。


「雨が少なくても山はたくさんの水を含んでいるものだ。雨は少なくても水不足にはならんだろうさ」


 リハルの町の向こうは山であり、さらに奥は魔境と呼ばれるところ。水が枯れることはないはずだ。アルズライズの話では万年雪がある山脈があるそうだからな。


 傘を差すまでもないので冒険者ギルド支部に向かった。カインゼルさんと落ち合う場所、決めてなかったんだよね。ミズホさんにカインゼルさんの場所を訊くとしよう。


 九時くらいなので冒険者はほとんどおらず、町での仕事を目的とした日雇いの者がちらほらと見て取れた。


「タカトかい。久しぶりだね」


 と、背後から声をかけられた。


「あ、お久しぶりです。お元気そうで」


 支部長のミズホさんも相変わらずだ。


「ああ。大きな出来事もなく安らかな日々だったよ」


 それは羨ましい。オレもギルド本部にいて請負員の上前が増えていくのをコーヒーでも飲みながら眺めていたいものだ。


「カインゼルかい?」


「ええ。昨日きたんですが、酒場で飲んじゃって落ち合う場所を決めてませんでした」


「ローシの店か。あいつもマメな男だよ」


 男女間のことかな? カインゼルさんも隅に置けないな。まあ、イケオジって感じだし、昔はいろいろあったんだろうよ。


「カインゼルなら東にあるミランル村にいるよ。道をまっすぐいけば着くから迷うことはないよ」


 昨日、迷ったオレには耳が痛いな。オートマップを見てから向かうとしよう。


「わかりました。露店を見たらいってみますよ」


「そうかい。今年は雨が少ないからベスミーの味も濃くなっているよ」


「それはいいですね。巨人たちも喜ぶでしょう」


 巨人も買いにきているようだが、収穫が追いつかなくて大量には買えないそうだ。と、ラダリオンが言ってました。


 支部をあとにして南通りに向かった。


 道の左右にいろんな露店が並んでおり、結構な賑わいを見せていた。


 ダメ女神が言っていた野菜はなんじゃろな~? と露店を見ていたら小箱を抱えた子供がすっと現れた。


 ──徴税人だ!


 目を合わす前に回れ右したら同じ顔の徴税人がいた。


 そ、そうだ! リハルの町の徴税人は双子だった! 油断した!


「「お恵みを!」」


 ステレオ攻撃してくる徴税人。なんてシンクロ率だ!


「お前ら、その隠密スキルを使って冒険者にでもなれよ」


 現れ方がもう暗殺者だよ! その年齢で末恐ろしいよ! 絶対、碌な大人になんねーよ!


 心の中で罵りながら銀貨を出して小箱に入れてやった。ったく、素直にくれてやるオレも大概だな!


「「ありがとう!」」


 そのステレオ止めろや! 脳が死ぬわ! さっさと去れ!


 と、ミリエルが片方の首根っこをがっしりとつかんだ。ミ、ミリエルさん?


「タカトさん。この二人を連れて帰りましょう。鍛えればセフティーブレットの戦力になるかもしれません」


 はぁ? なに言ってんの? 


「いや、ミリエル、お前、子供が苦手なんじゃなかったっけ?」


 双子はどう見ても八歳。下手したら六歳かもしれない。どちらにしろ子供だ。ミリエルが苦手とする年齢だろうよ。


「あなたたち、見た目通りの年齢ではないわね? 下手したらわたしと同じくらいの年齢ではないかしら?」


 ほわ? え? ど、どーゆーあんだすたん? じゃなくて、どういうことですのん?


「へー。まさかバレるとは思わなかった」


「よくわかったね」


 ど、どうやらミリエルの読みが正しかったようで、双子が大人びた笑みを浮かべた。


「態度や仕草がわざとらしかったですからね。違和感しかありませんでした」


 オレはまったくわかりませんでした。


「そうよ。わたしらは十五歳よ」


「まあ、捨て子だから十五歳も怪しいけどね」


 なんだかもうこのファンタジーにはついていけませんわ~。

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