表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第13章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

578/1607

578 リバーサイドハウス

 これと言って問題もなく峠を越えて広場に到着できた。


 てか、この広場に名前はなかったな。ミランド峠と呼んでいるから混同しそうだよ。


「すっかり変わったな~」


 ライダンド伯爵領にいたの七日くらいなのに、家が二、三軒建ち、結構大きな馬屋も建てられていた。


「人も増えてんな」


 職員が何人か見て取れ、他にも見知らぬヤツが建てられて家に出入りしていた。なんだ?


「タカト! 帰ってきたか」


 ダンが灯台山(仮)から下りてきた。


「ご苦労様。進行はどうだい?」


「土台は完成して、今は岩を削って運んでいるよ」


「そうか。まだ時間がかかりそうなら一旦村に帰ってもいいぞ。冬の前に完成したらいいからな」


「そうだな。親の様子も気になるし、一旦帰るか」


 ってことで帰ることに決定。妹のココも一緒に帰るそうだ。


 本当ならこのまま下るのだが、ミリエルに任せ、先にいってもらうことにした。ここで休むとラザニア村に着くのは暗くなってからだからな。


 三十分だけ休憩したらミリエルたちが山を下っていった。


「マイス。見知らぬヤツらは誰だ?」


 職員の一人で、確か離所で受付をやっていた男だ。


「冒険者ギルドの職員です。話を聞きつけたようで、ここを離所にするそうです」


「耳が早いんだな、冒険者ギルドってのは」


 上が優秀だと下も優秀になるのかね?


「館長がたまに冒険者ギルドにいって情報交換してますからね。マスターが動いているとなれば冒険者ギルドとして動かないわけにはいきませんよ」


 あーそういや、シエイラ用にパイオニア1000(零号)を買ったっけな。ちゃんと護衛をつけたか?


「代表は?」


「コレールの町で解体と買取りの長をしていたマルデナと言う方です。昔は鉄印の冒険者として活躍していたそうですよ」


 その口振りからして年配のようだな。


 冒険者ギルドとなる建物に入ると、一人だけ空気が違う初老の男がいた。カインゼルさんに通じる感じがする。


「マルデナさん。ギルドマスターがきました」


 そう声をかけると、こちらを向いた。


 ……こんなところの代表と選らばれるだけはあるな……。


「初めまして。ゴブリン駆除ギルド、セフティーブレットのギルドマスター、一ノ瀬孝人です」


「マルデナだ。ここの所長となることになった。よろしく頼む」


「冒険者ギルドがいてくれるならうちは別のことをしてもよさそうですね」


「できればゴブリン駆除ギルドとしてやってもらいたいな。冒険者はゴブリンを狩らんのでな」


「やるなと言われてもやるから大丈夫ですよ。ゴブリンを駆除しないとオレらは生きていけませんからね」


 いなくなったら最高だが、時間が経てば勝手に現れるのがゴブリンって生き物なのだ。ほんと、もっと請負員を増やしたいよ。


「逆に、ゴブリン駆除以外に仕事を回さないようにしてください。回すなら高額報酬にしますからね」


「ふふ。わかっている。そちらには断る権利があるからな」


 話のわかる人そうでなによりだ。いや、ギルドマスターに言われたかな?


「まあ、隣同士、助け合えることは助け合うとしましょう。ここは、魔物がよく集まる地っぽいそうですからね」


「もちろんだ。こちらも配置できる人数は決まっている。協力できるなら喜んで協力させてもらうよ」


「ありがとうございます。マイス。あとは頼むな。乗り物はあるか?」


「馬車が一台と自転車が二台あります」


 あ、そう言えば、自転車を買ってやったっけな。すっかり忘れていたよ。


「パイオニアは必要か?」


「いえ、おれらは自転車のほうが慣れているので大丈夫ですよ」


 すべての職員がパイオニアを運転できるわけじゃなく、器用に乗り物を運転できるわけじゃない。運転できる職員のほうが少ないよ。


「そうか。なにかあれば遠慮なくシエイラに言ってくれ」


「館長の機嫌がいいときに言ってみますよ」


 うん、まあ、その辺は鋭意努力(いや、シエイラの場合は誠意努力かな?)でがんばってくださいませ。


 ギルドのことはシエイラに任せているのでよけいな口出しはしないでおく。細かいことはシエイラに伝えあるからな。


 ギルド支部(仮)も見たら巨人のところに向かった。


 巨人たちは自分たちのキャンプ地……が、なんか発展してた!


 石を積んで高台にしたのか、なんか海の家っぽい建物ができており、テラス的なところで酒盛りしていた。ど、どうなってんの?


 とりあえず巨人になって海の家──リバーサイドハウスに入ってみた。


「おータカト。戻ってきたか」


「ど、どうなってんです?」


 急増ではなく、しっかりと造られており、なんか小物まで充実している。なんかもう憩いの場って空間だった。


「いや、あれもこれもと作っていたらこんなになってしまってな」


「できることならここに暮らしたいよ」


「なあ、ここをおれらが使っていいことにできないかな? 嫁や子供を連れてきたいんだよ」


 田舎に憧れる都会人の心情、って感じなのかな?


「いざと言うときに戦いに出てくれるなら領主代理にかけ合ってみるよ」


 もし、ライダンド伯爵領が突破されたらここを通る。巨人が動いてくれるなら時間稼ぎにはなるはずだ。


「戦いか~」


「巨人とは言え、戦いの素人を前面に出すつもりはない。兵士が駆けつけるまで石を投げたり壁を作ったりして時間を稼いで欲しいまでさ。無理と判断したら逃げていいさ」


 軍隊がくるならライダンド伯爵から連絡はくるはず。最大の懸念は魔物の大群だ。それなら巨人でも本気を出さざるを得ないはずだ。


「……ま、まあ、それなら……」


「承諾してくれるなら領主代理を説得してみるよ」


 巨人が動くならこちらの道もよくなる。領主代理を頷かせる理由はそれで充分だ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ