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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第12章

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536 男は下半身で考える生き物

 ま、まあ、ミロイド砦にはアルズライズがいる。ラダリオンと組めば大抵の魔物は倒せるはず。そう心配することもないだろう。


 四缶目に手を伸ばし、なんかツマミはないかと冷蔵庫を探っていると、ミリエルがやってきた。


「ご苦労さん。マンタ村の様子はどうだ?」


「まだ二日か三日はかかりますね。村の外の森の中に倉庫があるのを発見して、そこに麦が隠してあったんです」


「保存庫か?」


「わかりませんが、かなりの量です。炭を運ぶのを中断してカインゼルさんや輸送部に運んでもらうようにしました」


「そうか。まあ、食糧はいくらあっても構わないしな。横槍が入る前に運ぶとしよう」


「はい、そうします」


 料理を運ぶために入ってきたようで、寸胴鍋を持って外に出ていった。


 見送ったらツマミを探すのを再開。手頃なものがないのでタブレットで枝豆を買った。


 三十分くらいしてラダリオンが風呂から上がってきて、二リットルのペットボトルをつかみ、水をいっきに飲み干した。


「また出るのか?」


「うん。まだ片付けが残っているから」


 新しい装備に着替えて早々に出ていった。


 なんだかなにもしないことに罪悪感が湧いてくるが、任せているのに手を出すのも皆を信じてないみたいになる。援護を求めるまでは口出しするのは止めておこう。


 一人で晩酌ってのも寂しいものだ。誰かと飲みたいな~。


 暇なのでタブレットに手を伸ばした。


「おっ。報酬が一千五百万円を超えてるじゃん」


 確か、今は五万六千匹を突破したんだっけか? 思えば結構駆除したものだ。最初は数匹でヒーヒー言ってたのにな。


「割引シールはあったっけか?」


 一応、割引シールはタンスの引き出しに入れるようにはしてある。どれどれ。


 七十パーオフが十二枚。三十パーオフが十七枚。四十パーオフは五枚か。アシッカから帰ってきたときから大して減ってないな。


「ガレージに倉庫を増やすか」


 あ、シャワー室とトイレを増設しなくちゃならないんだったな。ガレージは今度にするか。


 七十パーオフシールを使ってシャワー室とトイレを増設。二十万円で済んだよ。


 あと、銃と弾薬はどうだっけ? まだ補充するほどではなかったような気がするが。


「イカン。つい仕事のことを考えてしまうな」


 せっかく休んでいるんだから休むことに集中しろよ、オレ。


 五本目のビールを飲み、休むことに集中した。いや、休むのになんで集中しなくちゃならないんだよ!


「こーゆーの、ワーカホリックって言うのかね?」

 

 まあ、そもそもゴブリン駆除がブラックだしな。ワーカホリックになっても仕方がないか。失敗=死なんだからな。


「……休むこともできない体になってるよ……」


 ただまあ、前よりは心が軽くなっているな。シエイラのお陰で。男は下半身で生きているとはよく言ったものだよ。あれ? 下半身で考えるだっけか?


 いつの間にか眠ってしまったようで、目が覚めたら……シエイラに膝枕されていた。


「おはよう」


「あ、ああ。おはよう。悪かったな」


 起き上がろうとしたら頭を押さえられてしまった。え?


「このまま休んでください」


 三人に見詰められて恥ずかしいんですけど。


 逃げるに逃げられないので瞼を閉じて再度眠ることにした。もうどうにでもなれ。


 ヤケクソになったら力が抜けたのか、すぐに眠りに落ちていって、目が覚めたらマットレスの上だった。


 起き上がると、ミサロは厨房に。ラダリオンとミリエルは……部屋か? シエイラは……同じマットレスで眠っていた。


 しばしぼんやりと宙を眺め、頭が回ってきたらシャワーを浴びに向かった。


 熱い湯を浴び、少しずつ意識が覚醒してきた。


 ユニットバスから出ると、ミサロが水を持ってきてくれた。ありがとさん。


「疲れは取れた?」


「ああ。取れたよ。ありがとな」


 空になったコップを返し、朝飯を用意してもらった。


 疲れが取れたからか、食欲が湧いてきていつもの倍は食ってしまった。ゲフ。


「四時半か」


 まだ外に出るのは早いが、ただ座っているのも暇だ。ブラックリン装備に着替えて外に出た。 


 まだ太陽は山から出てないが、辺りは明るくなっている。今日はいい天気になりそうだ。


「疲れは取れたか?」


 昨日の位置から動いていないミシニー。石にでもなってたか?


「ああ、任せて悪かったな。なにもなかったか?」


 隊商がきた様子はないみたいだな。てか、ニャーダ族や雷牙はどこだ?


「なにもなさすぎてニャーダ族はゴブリン駆除に出かけたよ。雷牙に請負員カードを発行させてな」


 雷牙に? まだ教えて……いや、ミシニーやメビが教えたのか。誰よりもやっているのを見ているんだからな。


 報酬を見ると、金額が上昇していっている。かなりハイペースだな。


「優秀な狩人だな」


 だからなんで人間なんかに捕まるんだ? その方法が気になって仕方がないよ。


「あ、そうそう。オーグに襲われた冒険者の二人がやってきた。どこかの馬車で寝ているよ」


「それはよかった。馬車を動かせてもらえるな。ミシニーは馬車を動かせられるか?」


 馬車も運転って言っていいのか?


「それなりにはな。館に運ぶのか?」


「いや、マイヤー男爵領で金にする。馬は維持費が大変だって聞いたことがあるからな」


 元の世界でだけど、この世界でも同じだろうよ。


「あと、魔石を売っておきたいしな」


 この先、もっと人が多くなるかもしれない。この世界で食料を買うための資金を稼いでおくとしよう。


「了解。なら、馬にエサと水をやらないとな」


 そういうこともしなくちゃならないんだ。どんなもんかと、冒険者たちを起こして馬にエサと水をやった。

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