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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第12章

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535 マジャルビン

 死体の片付けが終われば次は馬車だ。


 てか、なにを積んでいるんだ? 疑問に思って中を覗くと、なにかの毛皮が積んであった。


 こんなものが売れるのか? オレにはよくわがんねぇ。


「とりあえず、荷物はリヤカーに積み込め」


 売れるものなら使えると言うこと。館に運んであとはダインさんに捌いてもらおう。商売は商人に任せるのが一番だ。


 ニャーダ族に積ませたらオレが牽いてホームに入り、ミサロにダストシュートしてもらう。


 館にはニャーダ族が何人かきているので、リヤカーを出したらそいつらに片付けてもらう。


 またホームに戻れば今度は雷牙にダストシュートしてもらって広場に。そんなことを繰り返して馬車の荷物を移動させた。


 なんとももどかしい手段だが、普通に移動させるよりは何倍も早い。がんばれと自分を叱咤して続けた。


 量が量だけに朝までかかってしまった。


「よし。見張りはイチゴに任せて昼まで休め。酒も飲んでいいぞ」


 オレは限界なのでテントに入ったらすぐに眠った。


 次に目覚めたときは夕方になっており、テントの外に出たらニャーダ族の男たちが焚き火を囲んで酒を飲んでいた。


「起きたか。まだ寝ていていいぞ」


 ニャーダ族の輪に入って酒を飲むミシニー。こいつ、何気にコミニュケーション能力が高いよな……。


「いや、ぐっすり眠ったから大丈夫だ。すまなかったな。一人だけ先に眠ってしまって」


「やるべきことはやったのだろう。なら、別に急ぐこともないだろう」


 まあ、あとは馬車をどうにかするだけ。急ぐことはないな。問題は山積みだけど。


「皆は休んだのか?」


「休みすぎて酒盛りしているよ」


「元気で羨ましいよ」


 この一年で三段階アップしたり体力向上したりして、体も引き締まったが、精神的疲労は軽減するどころか増大するばかり。どこかで休まないと精神がおかしくなるかもな……。


 寝起きに酒もなんだが、ミシニーにホットワインを出されたのでありがたくいただいた。


「ホームにいってくる。なにか必要なものはあるか?」


「ライガに持ってきてもらったから大丈夫。朝までゆっくりしてきていいぞ」


「おれらも構わない。そちらにいる仲間を頼む」


 ミシニーとマーダがそう言ってくれるので、朝までゆっくりさせてもらうことにした。


「雷牙。ここにいてくれな」


 ニャーダ族に受け入れられたのか、輪の中にいた。どうやらメビが面倒見てくれているみたいだ。


「わかった」


 メビを見たら任せてとばかりに頷いてくれた。末っ子気質なのに、お姉さん振りたいのかな?


 頼むと残してホームに入った。


 ガレージにパイオニアが一台も入ってない。他も忙しいみたいだな。


「広くするか増やすかしないとな」


 請負員が増えていくとなると、ガレージを広くするかパイオニアを増やしていかないとサポートが追いつかなくなる。マンダリンも三台は入れておきたいしな。


 部屋を増設もしたいが、今のところ皆からは不満は上がっていない。いや、思っているかもしれないが、不満が爆発する前には部屋を増設するとしよう。


 装備を外して中央ルームにいくと、シエイラだけがいた。あら、珍しや。


「お疲れさん。なにかあったか?」


「こちらは仕事は終わったわよ。寝てないの?」


「いや、起きたばかりだ。ミサロは外か?」


「ニャーダ族の女性たちに料理を教えているわ。さすがに人が増えすぎて食堂に入りきれなくなったからね。長屋で作ってもらうことにしたの」


 そうか。オレが考える以上に増えているようだ。


「ありがとな。シエイラに助けられてばかりだ」


 館のことはすべてシエイラに任せてしまっている。シエイラがいなければドワーフもニャーダも引き込む作戦は取れなかっただろうよ。


「そういう素直になれるところが罪なんだから」


 はん? なんで素直になると罪なんだよ? 別に裏があって言っているわけじゃないのに。


「シャワーを浴びてくるよ」


 女心はよーわからんと、ユニットバスに向かうとする。


「わたしも入るわ」


 あいよ。って答えたらこちらに入ってきた。


「仕事が終わったんだからゆっくりしてろよ」


 ダメ女神から限定解除されてからシエイラを女として見てしまう。一緒に入ったら我慢できなくなるぞ。


「わたしの欲求を晴らしたいだけよ」


 ほんと、男を手玉に取るのが上手い女だよ。若い頃に出会わなくてよかった。出会っていたら性癖歪んでいたことだろうよ。


 ………………。


 …………。


 ……。


 一時間後にユニットバスを出た。ハァー、疲れた。


 皆がまだ戻ってきてないのが救いだな。未成年には説明できないし。


「わたしは、夜にまたくるわ」


 バスタオル姿のまま中央ルームを出ていった。いや、着替えてからいけよ。


 そんなことを言う元気もない。ああと返事をして冷蔵庫からパックのビールを出して胃に流しこんだ。あ、巨人になれる指輪をしたままだった。これじゃ酔えないよ。


 連続で三缶飲んだ頃、ラダリオンがやってきた。疲れた様子で。あと、なんかガソリン臭くないか?


「お疲れさん。なにかあったのか?」


「マジャルビンが現れて大変だった」


 マジャルビン? なんかどこかで聞いたような? なんだっけ?


「ゼリー状の魔物だよ。剣も槍も魔法も効かないヤツ。ガソリンで燃やしてなんとか倒した。お風呂入ってくる」


 辟易って感じで風呂に向かった。


 ゼリー状の魔物? スライムか?

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