表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第12章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

527/1626

527 赤黒い魔石

 朝、ホームから外に出たら血まみれのククリナイフやマチェットが固まって地面に刺さっていた。なんの儀式だ?


 あまり触れたくないのでスルーしておこう。あと、十五日放置してなかったことにしよう。


 カインゼルさんに挨拶したらホームから朝飯を運び出した。


「マーダ。食事が済んだら村から使えるものを集める。お前らの財産としろ」


 補償金としてありがたくもらうとしよう。もう所有権を主張する者はいないんだからな。まあ、領主代理には酒でも贈っておこう。村一つの税収を途絶えさせたんだからな。


「カインゼルさん。軽トラダンプを出すので館まで運んでください」


「了解した」


 朝飯を済ませ、ホームから軽トラダンプを出してきたら宝探しを開始だ。


 イチゴによって壊された家もあるが、主要な建物は残してある。特に村の中央にある建物はそのまま。地下に収められた食料もそのままだ。


 まあ、そこはミリエルとマーダたちに任せ、オレと雷牙は残っている家を攻めていくことにした。


 この村の主要産業は炭でも作っているのか、窯らしきものが結構見て取れる。これは見込みないな~と思っていたら、プランデットを使って探ったら土間的なところの水瓶の下に金属反応。水瓶をずらして敷いてある平石を剥がしたら小さな瓶が出てきた。


「……随分と貯め込んでいたな……」


 大雑把ではあるが、銅貨三割、銀貨五割、金貨二割だ。本当にお宝が出てきちゃったよ。


「村長の家だったか?」


 他に探ると、結構いい服や道具、そして、赤黒い魔石が大量に出てきた。


「なんの魔石だ?」


 赤と見ていいのか黒と見ていいのかわからん魔石だな。なんの魔物から取れるんだ?


「サイズからしてそう大きい魔物ではないな」


 すべて不揃いではあるが、大きくてもビー玉サイズからして身長二メートル以下の魔物だろう。そんな魔物がこの近くにいるのか?


「……それ、ニャーダ族の魔石……」


 ボソッと雷牙が口にした。


 はぁ? 獣人の魔石? え? まさか、人間にも魔石ができたりするのか?!


「……この数からして百以上はあるな……」


 どんだけ獣人を捕まえているんだか。マーダたちの怒りも納得だ。人間に宣戦布告しないだけ理性的な種族だな。


「さすがに売れないな」


 集めていたということは売るためだろう。ってことはなにかに使われるってことであり需要があるってことだ。そのために売るとかニャーダ族に恨まれそうだわ。


 これはマーダに任せようと、瓶を抱えて持っていった。


「弔いなり墓に埋めるなり好きにしろ」


「タカトが使ってくれ。ミリエルから聞いた。魔王と戦う者が魔石を必要としていると。神の使徒たる者の力となるなら仲間たちも報われるだろう」


 瓶を渡そうとしたら拒否られてしまった。


「……それでいいのか……?」


「構わない。仲間たちの思いを女神に捧げる」


 あんなダメ女神に捧げるなんてさらに無念を重ねそうだが、そうじゃないと言ったところで報われるわけでもない。いい話として纏めておこう。


「わかった。魔王と戦う者にそう伝えておくよ」


 ホームに片付け、宝探しを再開させた。


 使えそうな家具を外に出し、軽トラダンプに積んでホームを通して館に運んだ。


 結構使えるものが多く、一回の輸送では追いつかない。仕方がないのでウルヴァリンとトレーラーを引っ張り出してきた。


「ミリエル。ニャーダ族の女を何人か連れて館に向かってくれ。ホームを通じて細かい荷物を出すよ」


 家具とか大きいものは軽トラダンプで運び、細かいものはミサロにダストシュートしてもらおう。


「わかりました。サニーさん。五人、選んでください」


 護衛はいらんだろう。夜に狩りをするような女たちだしな。


 マーダの嫁さんがテキパキと選び出し、トレーラーの隙間に必要なものを詰め込んで十分もしないで出発していた。


「お前の嫁さん、なんかスゲーな」


「……ま、まーな……」


 そそくさと去っていくマーダ。あ、これは尻に敷かれてんな。


 男としての情けとして追求はせず、オレらも宝探しを再開させた。


 お昼くらいにカインゼルさんが戻ってきた。十五歳くらいの少年を四人連れて。


「タカト。リヤカーを出してくれ。炭を運ばせる」


「炭、ですか? なにに使うんです?」


 焼き鳥屋でもやるのか?


「燃料として調理や暖に使うんだよ。街では特にな」


 なんでもマンタ村のような炭を作る村はコラウスに結構あるんだってさ。


「潰したの、不味かったですかね?」


「村がなくなるなんてよくあることだ。気にするな」


 ……よくあることなんだ。まったく、怖い世界だよ……。


「リヤカーを押してだと夜になりません?」


 直線距離で約三十キロ。道をいくとなると四十キロくらいになるんじゃないか?


「ミスリムの町で一泊させるよ。ミスリムの町出身のを連れてきたからな」


「じゃあ、泊まる金を渡しますね」


「シエイラから渡されたよ」


 オレの周りってできるヤツばっかり。ありがとうございます!


「わかりました。リヤカーを出してきます」


 せっかくだし、ちょっと大きめのリヤカーを買うか。折り畳みのリヤカーは積載量が小さいからな。


 ホームに入り、リヤカーを買って外に運び出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ