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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第11章

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523 忙しい今日

 酒のすべてが指輪のエネルギーに変換されだが、臭いまでは変換されてはくれない。ミサロにお酒臭いと言われてユニットバスに向かった。


 シャンプーとボディーソープを必要以上に使って酒臭さを消し、悪臭消しになるかなと買ったオーデコロンをつけた。


 下着も新しいのに替え、飛行服に腕を通した。


「マスター」


 軽く食事をしていたらシエイラがやってきた。


「ちょうどよかった。ミーティングをしようか。時間は大丈夫か?」


「はい。それとカインゼルさんが先に帰ってきました。パイオニアをホームに入れて欲しいそうです」


「カインゼルさんだけ?」


「はい。あちらは人が多いですからね。マスターを補佐してもらうようラダリオンにお願いしました」


 ほんと、有能な女だよ。


「ありがとな。助かるよ」


 年上の頼れる人がいるってのは精神的負担がかなり減る。特にカインゼルさんは生き死にを多く経験している。そんな人がチームの支柱になってくれるのは本当に救われるんだよ。


「ミサロ。ダストシュートしてくれ。ミリエルのところにいってもらう」


「わかった。あ、離れから入ったからね」


「了解。シエイラ。離れにくるよう伝えてくれ。マンダリンがそこに置いてあるんでな」


 そう告げて、ミサロにダストシュートしてもらい、離れの中に出た。


 カインゼルさんがくる前にマナックを取り寄せてマンダリンに補充していった。てか、カインゼルさんが使っていたのどれだ?


「タカト」


「カインゼルさん、お帰りなさい。無事帰ってこれてなによりです」


 なんだか日焼けしてんな。天気よかったのか?


「ああ。遅くなってすまなかった。穴の先にローダーの女王がいて手間取ってしまったよ」


 RPG−7の弾が減っていた理由はそれか。穴が塞がって爆破するのに使ったのかと思ってたよ。


「武勇伝は落ち着いたら聞かせてください。カインゼルさんはここから南南西方向に約三十キロにあるマンタ村を知っていますか?」


「よく覚えてはいないが、その場所に村があった記憶は微かにあるな」


「そこにミリエルとニャーダ族がいます。オレは獣人姉妹の父親を連れて向かいますので、ミリエルを補佐してあげてください」


「了解した。あまり無理するなよ。必要ならシエイラを頼れ。シエイラも心配していたぞ」


「……やはりカインゼルさんにはわかりますか……」


 隠し通せるとは思ってなかったが、こうもあっさりとバレるとは思わなかったよ。


「他の皆も薄々は気づいておる。ただ、お前は心配すればするほど隠そうとする。自ら泥を被ろうとする。それを恐れて言わないだけだ」


 オレの性格熟知されている?


「気に病むな、とは言わん。ただ、心が堪えられないときは仲間を頼れ。お前がラダリオンたちを受け入れたように、ラダリオンたちもお前を受け入れているんだからな」


 バン! と背中を叩かれた。


「アルズライズたちが戻ったら皆で酒を飲むぞ。仲間で飲み合い、好きな女を抱く。男なんてバカな生き物はそれで明日を生きられるものだ」


 それもそうだと思ってしまう辺り、オレも相当バカな生き物のようだ。


「……ええ。美味い酒で乾杯しましょうか」


「ああ。そいつは楽しみだ」


 まったく、カインゼルさんを仲間にした昔のオレ、グッジョブだよ。


「では、お願いします。あ、銃はありますか?」


「ああ。必要なものはパイオニアに積んであるよ」


「わかりました。オレはミーティングしてからミロイド砦に飛びます」


 ホームに入り、シエイラとミサロに状況を説明。三十分くらいして外に出たらカインゼルさんは出発しており、パイオニア二号をホームに片付けたらブラックリンを出してきてミロイド砦に飛んだ。


 なんだかドワーフの数が増えてないか? ざっと見ても五百人くらいいるぞ。マガルスク王国、放出しすぎだろう。


 砦に降りると、ロズたちやマーダが集まってきた。


「マーダ。お前の嫁と女たちを助けた。後ろに乗れ。ロズたちには悪いが、ダスティンさんに協力してもらって生活基盤を築け。アザドたちは支部を整えてくれ。もうしばらくしたらゴブリン駆除に出た職員も戻ってくる。そうしたら物資を運ばせるから」


「わかりました。こちらは任せてください」


 真っ先にアザドが答えてくれた。理解ある職員で助かるよ。


「マーダ。しっかりつかまっていろよ」


 後ろに乗ったマーダに言い、ブラックリンを上昇させた。


「サニーは本当に生きているのか?」


「ああ。生きているよ。女神がギリギリに伝えてきたからな」


 伝えるならもっと早く伝えやがれってんだ。こっちは忙しいってのによ。


 全力速で飛び、三十分もしないでマンタ村に到着した。


「サニー!」


 着陸する前にマーダが飛び降りてしまった。危ないよ!


 まったく。プランデットをしていなかったら転覆しているところだぞ。


 滑るように着陸。プランデットを外し、特大のため息を吐いた。


 抱き合う二人を眺めながら余市を取り寄せて一服した。


 忙しいのはいつものこととは言え、今日は特に過酷だぜ。もうなにもないことを願うよ……。

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― 新着の感想 ―
[良い点] すごい読み易くて飽きない話 [一言] 主人公の精神がずっと成長してないの気持ち悪い。 あとこんなタイプの人間は別に会社乗っ取るほど有能にはならんと思う。多分愚痴を言いながら良いように使われ…
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