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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第29・5章

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1510 *ミシニー* 19

 凄いわね~。


 って感想しか出てこない。ここに住んだら外で暮らすなんてできなくなるんじゃないの?


 たぶん、わたしがここに住んだらさらに体が丸くなるでしょうね。人を堕落させる場所だわ。


「ミシニーさんもマジン・ガーに乗りますか? 基本、要塞から送られる魔力で動きますが、自身の魔力でも動けます。わたしの魔力なら十分は動かせられました」


 魔力か。最近、魔力が尽きるほど出してないし、いいかもしれないわね。


 魔力は体力も消費する。このこびりついた肉も落ちるかもしれないわ。


「うん、乗らせてもらうわ」


 やり方を教えてもらったらい、魔法陣に立ってマジン・ガーにインした。


「乗った? 憑依した? なんだろう、この感覚は?」


 戸惑いはしたが、徐々に慣れていき、マジン・ガーと一体化したような感覚になった。


 魔力は満タン状態なので、少し歩いてみた。


「ちょっと体が重くは感じるわね」


 巨体なだけにそう機敏な動きができないのかもしれないわね。


 一キロほど沖合に進むと、いきなり深さが増した。


「ミリエル。マジン・ガーって、潜っても大丈夫?」


 わたしの体は要塞の指令室にあるので会話はできるそうだ。


「はい。問題ありません。ただ、魔力が切れるとマジン・ガーの強度が落ちるので注意してください。さらに魔法陣を通して自身の魔力を送れますが、送りすぎると命に関わるのでご注意ください。昔の駆除員はそれで亡くなったようです」


「命を賭して、か。タカトみたいね」


 臆病で慎重なクセに、いざとなれば蛮勇に出る。駆除員はそんな性格なのかね?


「サオリさんによれば、日本人の特性みたいですよ。もちろん、すべての人が、ってわけじゃないみたいですけど」


「タカトみたいなのばっかりなら恐ろしくて堪らないね」


 無害な感じを漂わせながらいざとなれば命を賭して向かってくる。そんな者がたくさんいたら恐怖でしかないわ。


「そうですね。タカトさんをなるべく追い詰めないことです」


「それには賛成だ」


 タカトは、怒らせてはダメな典型例だろうよ。


「はい。ミシニーさんが側にいてくれると助かります。わたしたちはなかなか一ヶ所に集まることはできませんから」


 行動範囲が広がりすぎて一ヶ所ばかりに集中してられない。それだけセフティーブレットは重要ってことなのだ。


「タカトが帰ってくるまで痩せないとね」


「ふふ。ミシニーさんも体型が気になったりするんですね」


「まあ、さすがにここまで丸くなると怖くなるよ」


 その前に気づけって話なんだけど、お酒が美味しいのが悪いのよ。仕方がないのよ。


「なら、河川工事と橋の建設をお願いします。巨人は港町の復興で忙しいので」


「マジン・ガーを操りながら魔法が使えるの?」


「はい。問題なく使えます」


 なんとも便利だこと。んじゃ、肉を落とすためにがんはまりますか!

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