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ダメ女神からゴブリンを駆除しろと命令されて異世界に転移させられたアラサーなオレ、がんばって生きていく!  作者: タカハシあん
第29・5章

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1508/1590

1509 *ミシニー* 18

 しばらくして巨大なゴーレムがやってきた。え?


「昔の駆除員が操っていたものみたいですよ。ロンレアは外敵がやってくる場所だったみたいです」


 え? ゴブリン駆除だよね? なんであんな巨大なものが必要になるのよ? それとも巨大なゴブリンがいるの?


「お待たせしました」


 膝を折り、巨大な手をわたしの前に差し出した。そこに乗れと?


「あ、ありがとう」


 断れる状況でもないので巨大な手のひらに乗った。


「頭に乗ってください。マジン・ガーの頭を展望台みたいにしたので」


 マジン・ガー? この巨大ゴーレムの名前なの? 


「随分と滑らかに動くわね」


 わたしもゴーレムを創れるけど、どんな関節構造しているのかしら? 今、理屈に合わない動きをしているわよ。


 疑問で憤死しそうになりながら頭の上にある展望台へと上がった。


「いい景色でしょう」


「そ、そうね。人が豆粒みたいだわ」


「そういうときは人がゴミのようだって言うんですよ」


 なに、その最低なセリフは? 人として終わっているでしょう! 


「そ、そうね。次はそう言わせてもらうわ。で、これでお城に向かうの?」


「はい。今、防波堤を建設しているんです」


 ぼうはてい? なにそれ?


「あれです」


 巨大なゴーレムの腕が伸び、沖合を差した。あーなんか道みたいなのがあるわね。あれがぼうはていなんだ。


「あれを造ると波が塞がれて港が穏やかになるんです」


「へー。そんな効果があるのね。って、巨大なゴーレム、何体いるの!?」


 なんか同じのが三体いるんだけど!


「六体です。本当は七体はあったみたいですけど、戦いで壊れたみたいです」


 こんなのが六体? 本当になにと戦おうとしていたのよ?


「このままお城に向かいます」


 そう深くないのか、膝までしかないようね。


 そう揺れることなくお城がある半島に向かい、巨大ゴーレム用の階段を上がり、待機所みたいなところに降ろされた。


「そこの扉から入ってください。階段を昇ったところにいますんで」


 巨大ゴーレムが壁に背をつけると、不思議なことに壁と同化してしまった。もうなにも考えるまい……。


 言われたとおり扉を開けると、倉庫のような感じで奥に階段があった。


 古い造りみたいね。元からあったのかしら?


 何百段と昇ると、なにやら綺麗な造りの部屋に出た。


「ミシニーさん。ここは駆除員が使っていた要塞です。セフティーホームみたいなものですね」


 へー。セフティーホームね~。なかなかいいところじゃない。まあ、タカトたちがくるまで使われてないってことは、ここを使っていた駆除員は死んだってことなんでしょうけど。


「すぐに部屋を用意しますね」


「ありがとう。少し、見て回ってもいいかしら?」


 セフティーホームならちょっと興味があるわ。


「はい、好きなだけ見て回ってください。お風呂や食堂もありますので」


 完全にセフティーブレットの拠点になっているわね。

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