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第参拾捌話

こんにちは美しすぎる美少女デュカリスです。

ねぇ皆さん?海の生き物で強いものって何を思い浮かべますか?

あっ、勿論私以外で、ですよ?

クジラ?マグロ?それともクマムシ?―――いえいえやっぱり『サメ』ですよね。それも映画でおなじみの『ホホジロザメ』。

何でいきなりこんな話をするか、ですか?……とかいって本当はわかっているんでしょう?

はい、そうです。 いつものパターンです。

デュカリスデス イマ ホホジロザメノ メノマエニイマス

えぇ、メリーさんも財布を忘れて裸足で駆けてくレベルですよ。


ホワイトデビル RANK B


ぐ~るぐ~る私の周りを廻っています。流石は『白い悪魔』でしょうか、その風格は今までの雑魚たちとは違います。

ただ一つだけ許せないのは、この私を『エサ』扱いしてくれていることです。

どちらが狩る側なのか『頭』で理解できない奴らには『命』で教えて差し上げます。


蓄積したダメージがモノを言ってくる前に先手必勝っ

瞬遂(ヴァルキリー)(ランス)』っっ!!!!


しかしスキルの負担が肉体のダメージを凌駕したのか、




ばっばかな、この私の一撃が弾かれた、だと!?


逆にホワイトデビルの反撃がデュカリスに襲い掛かる。

もはや、場の制御権はホワイトデビルにあり、速度、攻撃、姿勢制御

いくつもの分野にわたってデュカリスを凌駕していた。

次第にデュカリスの血が海域に広がっていった。


「くっっ、やはり『海』では同ランクだと永く適応してきた『魚』に分があるのですかっ」


糸を浴びせても紙のように破られ、無理やり水上に飛び上がっても追って飛び上がってきたホワイトデビルに水面にたたきつけられ、表皮を堅くしても、それごとかみ砕かれ、毒は少し利いたようですが決定打にはならない。何をやっても通用しない?

いえ、まだやれることはあるはずです。まだ、きっとっっ!!!!!


体内の『毒』という『毒』を針に濃縮し、これからの行動に耐えるためと水の抵抗削るため表皮を『硬質化』し、

最後に自身の『リミッターを解除』し『急加速』に『急加速』を加え彼我の間合いを一瞬とも呼べない時間で詰め―――――


「│激列(ロータ)

――――――――相手の体を穿ったと同時に

│瞬遂『(ジャベリン)』っっ」その針をゼロ距離から撃ち抜くっっ!!!!!


しかし頑張ったことと成功することは必ずしも一致しない。

文字通り『必死』の一撃でその命を奪いきれなかったデュカリスは完全に自信を殺し得る敵と認識したホワイトデビルの執拗な反撃を受ける。

翅が破け、脚が曲がり、皮膚が裂け、もはや虫の息という言葉がここまで似合うものもいなくなっていた。





奴に勝てる力が欲しい 力が欲しい チカラガホシイ チカラガホシイ



<力が欲しいか>

「当然です。私はスペルヴィアの血を引く女王。何よりも強くあらねばならないので」

<力が欲しいなら……>

「お断りです。私は十分強いのでどこの誰だか存じませんが施しを受ける必要はありません」

<そういうな、なに、お前の力を引き出すだけだ―――無理やりにでもな>

「ぐぼぉ、あヴぁあああっっっ」

『デュカリス』の制御権が60%を■■■に奪われました。


強制進化を実行します

ERROR 進化先がありません。


<思い浮かべろ、自身の力のあり方を>

「うっうるさいっ」その意思とは裏腹に自身の中に新たな方向性が結晶していく。


強制進化を実行します

ERROR 経験値が足りません先行進化を実行します


『海』に対する適応を

翅の位置が背後から側面に移動していく


『海』に対する適応を

その翅はより長くより鋭くより硬くなっていく


『海』に対する適応を

各脚がブレード状になっていく


『海』に対する適応を

自身の体の密度が上がるのを感じる


『海』に対する適応を

尾は伸び二股の針の周りは尾ビレのように




<どうだ、気分は>

「はっきり言って最低です暴行されて女にしてやった。と言われた気分です」

<そうか、その通りだな。いや、逆かもしれないぞ?>


スキル 『処女懐胎』を取得しました。単為生殖が可能です。

<オスは嫌だが帝国は欲しいお前のためにくれてやったぞ。>

「本当に貴様に暴行された気分ですよ」




進化を完了しますか?

NO 進化の最後のピースが目の前にいますので。

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