第二十話
変化したお祝いに一人パーティーしようと獲物を探しにいったのが
前回までのあらすじ。
獲物を探しに行こうと巣から出たら、予想以上に砂浜が広がってました。
MAX引き潮でした。もう後は満ちるしかないので(イモムシ基準の)DASHでGO。
なんというか、前よりこの身体動く感じです。イモムシの速度なんて高々知れてるんですが、
それでもなんとなく違いが分かります。
あっ潮だまりに何匹か魚がいるけれど、干からびるより先に満ちてきちゃいますよね。
…いやいや、ひよったとかそういうのじゃなくて、水を得た魚ってマジつよなんですよ。
『水中』フィールド内で虫が魚に勝つことなんて水中に特化してないと難しいんですよ?
ミズカマキリやヤゴがメダカ食べるのなんて虫と魚の関係のほんのレアケース。
本来両者が出会うことなんてないんです。片方が意図せずもう片方のフィールドに放り出されたとき、
もう勝負は決してるんです。
私は賢いですから自ら進んで危険に身を置くなんて愚は犯しません。
今日も既に干からびた魚型モンスターや海藻(型のモンスター含む)を食べまくります。
今回の獲物はやたら細長い魚型モンスターがびちびちびっちに跳ねてました。
うわーやたら生きがいいですね。細長いので後ろに回り込めば楽に倒せますよね。
……まぁ愚直に前から攻めるよりかはマシだったんですが、敵も満ち潮が来れば勝てると踏んでいるのか、
精一杯に抵抗してきます。ぐぬぬ、おとなしくエサになればいいものを。
正面の尖った嘴は鋭いのですが、細い体故にじたばたするとしなるんです。そこが危なくて二の足を踏んでましたが、
そろそろ、決着をつけないと満ち潮に巻き込まれて奴との立場が逆転してしまう。
っとそんな時、奴がひときわ大きく跳ね上がった。空を見上げると奴はまるで以前にょわにょわ(仮)を捕えた鳥のように
私にダイブしてきました。ランクE+×重量×鋭い嘴×ジャンプ×ひねり回転=ランクC? みたいな感じでしょうか?
実際そんなことないのですが、刺さったら串刺しです。
しかし、美少女のデュカリスは華麗に躱します。鳥と違って空中の姿勢制御ができないので
飛び上がった直後から回避余裕でしたから。
つまりその結果が―――――目の前で犬●家よろしく地面に突き刺さっているお馬鹿さぁんです。
ねぇ、どんな気持ち?突き刺そうと飛び上がった直後から回避されてるのってどんな気持ち?
突き刺すはずだった的に無防備に捕食されるのってどんな気持ち?悔しいのにビクンビクンすることしかできないのって、
ねぇどんな気持ち?
今すごく気分がいいのですが、満ち潮との兼ね合いもありますのでここらへんで
いただきま~す
あ~おいしい~。
<耐水性小>のスキルが<耐水性 中>のスキルに成長しました。
以前のスキルは雨にぬれても割と平気ぐらいでしたが、今回はどうなんでしょうね。
まぁ、お腹いっぱいになって成長できるんですから、スキルなんておまけ位の気分でいいですよ。
昔は自分でえさを採るなんて想像もつかなかったな。そういえば妹は生きてるだろうか?
あの妹のことだから、のんきに花の蜜でもオス蜂に集めさせてるのかなぁ。
異様なくらい甘いもの好きだったから。まさか姉が海産物ばっか食べてるとは思いもしないでしょうしね。
―――って考え事したら周りにわらわらと気配が!?
ニードルフィッシュ RANK E+ 属性 海 魚 水 弱点 火 電気
割と一般的な魚型モンスター ランクE+にしては高い回避性能と攻撃力を持つ。
様々な魚に進化する。進化先の刀剣魚モンスターは大概攻撃性能が高い。




