★第1話 入学式、新クラス
「なんで別の高校行くん?」
「別にいいだろ。母さんには関係ない。」
「夏彦君、悲しむんちゃうん?ええの?」
「いいんだよ。とにかく新しい環境がいいんだよ。理由はそれだけ、十分だろ?願書、郵便に出してくる。」
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クラスはどんな感じだろうか?仲良く三年間やっていけるかな。楽しみだ。
「母さん、クラス見てくる。先に体育館入ってて。」
「はいはい、行ってらっしゃい。」
もうみんな集まってるな。うわー全員知らない人だ。友達出来るか?
クラス、クラスどんな感じだろうか。
うん?あれ?なんでこいつここにいるんだ?後ろからだから違うかもしれないけど、見たことある奴がいる。
ちらっと顔が見えたのを確認し、肩をたたきに行く。
「あっごめんなさい。」
「こちらこそ。肩ぶつかっちゃってすみません。」
うわっきれいな人、というか大人びた人だなといった印象だった。
「おっ、陽、久しぶり、冬学校で会ったときぶりか?」
「久しぶり、なんでお前がここの学校いるんだよ。」
こいつは川野夏彦中学時代の親友、こいつにも学校行ってないのに何でいるんだよ。
「ここ、ある程度偏差値あるし、部活も強いだろ?」
「お前とはクラス違ったわ。くっそー悔しい。つまんなくなったらいってもいい?お前のクラス?」
中学校の奴らとは全員別だと思ったのに。
まあ、こいつならいいか。
「おんなじ学校の奴って他に誰がいる?お前だけだよな?」
「いるぞ、普通に。地元よりそりゃ少ないだろうけど。」
いるのかよ~くっそこんな学校選ぶんじゃなかった。もっと遠くに。いやお金かかるな、ギリギリのラインでここだったのだ。
「そうなんだ。じゃあまた後で。」
「おう、多分母さんたちも驚いて話してるんじゃねえかな。」
「あー想像つくわ。」
そこで夏彦とは別々でクラスへといった。
「俺の席、俺の席っと。あった。」
とりあえず自分の席を見つけて、席に座る。
うわ、周りの男子たち同中なのかな、一席に固まって話してるし。
こっちから話しかけるのもなぁ。仲よさそうに話してるし、おとなしく座っとくか。
しばらくすると先生が入ってきた。
入学式、その後の動き諸々の動きを報告している最中、あっと声をあげた。
「忘れ物しちゃった。隣の奴と自己紹介でもしといてくれ。」
そこで初めて隣を見る。さっきのぶつかった人だ。
「あれ、また会った。私、七澤姫香。となりよろしくね。」
「初めまして、こちらこそよろしく。日高陽です。えーっと趣味はうーん。」
答えに迷っていると、
「じゃあ、先に言っちゃおうかな。私は野球観戦が好きなんだ。」
「そうなんだ、プロ野球とか見るの?」
「中学の頃は部活でマネやってて。それで一応?みたいな感じなんだ。」
なんて答えればいいのか、最近してることゲーム?いやひかれて友達出来なくなるかも。ドラマ見てるとかどうだろう。いや深く聞かれたらぼろが出る。
「そっか。俺の趣味の番だよね。ええと、何にもないな。勉強しかしてなかったからさ、また出来たら教えるよ。」
「何それ、面白い。じゃあ、得意な教科とか聞いてみようかな?」
「はい、そこまで。静かに~」
先生が帰ってきた。クラスが静かになる。
そのまま入学式に入り、色々済ませて帰る時間になった。
「じゃあね。日高君。また明日。」
「あっうん。また明日。」
母の車に向かう。
案の定、夏彦の母さんと話している。帰り何時になるかな~?




