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R18しか書けない私の持ち駒がBLコンテストで全滅したので、全年齢BLに挑戦する話。  作者: 美絢


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7/10

6話 監禁って、怖いの?

 美絢は、ヤンデレが主食だ。


 特に、鈍感な受けが攻めの気持ちに気づかず、刺激するタイプ。


 プライドが高くて、肝心な時に言葉が足りない。

 でも、受けへの愛は誰にも負けない。


 私はそんな攻めを、嫉妬モンスターと呼んでいる。



「あーまた監禁しちゃった」


 コンテストを意識する前。筆が絶好調だった頃。


 私はギャグ中心の、ライトヤンデレを書いたことがある。

 もちろん、R18。



 ――幼馴染設定。

 同じマンションに住み、付き合っている設定。


 詳細は省くが、

 受けがあることを詫びるため、攻めのライバルを呼び出した。


「俺から誘ったのに、ごめん」

 そして、押し付けるように――大人のオモチャを渡した。


 しかし、実際来たのは代理で来た攻めだった。


「……何のお詫び?」


 受けの中にはちゃんと、そこに至るまでの経緯がある。


 しかし攻めからすると、突然――

 愛する恋人とライバルが、そういうオモチャを渡す関係なことを知る。


 つもりに積もった嫉妬に、この決定打。

 我慢できず攻めは、受けを監禁した。


「――快楽堕ちさせる」そう言い放つ。


 ちなみにこの攻め、自分達の恋愛の参考にBL漫画を愛読している。

 結果、ちょっとテンションが上がるシロップを飲ませ、愛と気持ちを押し付けた。



 ――という、話。



(そりゃ、監禁しちゃうよね)


 作者は、受けと攻め、両方の内面を知っている。

 攻めの理性が決壊した理由も、その愚行に走った理由も分かる。


 そして美絢は、この『愛の暴走』を、愛情表現の一環と捉えていた。



 ――あの時までは。


 ◇


 たまたま、あるnoteに辿り着いた。

 以前プレイしていたゲームのストーリーの経緯が、不意に気になったのだ。


 端的な状況説明と軽快な語り口。

 当時を思い出しながら、淡々と読み進めていく。


「あったね、これ」


 詳細は省くが、あるキャラがあるキャラを監禁した。

 と言っても、ある一定時間、部屋に閉じ込めた程度。


 ヤンデレ作者からすると、こんなの足止めレベル。


(笑)


 くらいの気持ちで、流し読みしていた、ら。



『監禁とか怖い。普通にやりすぎ。犯罪』



「えっ」


 二度見した。


『監禁 怖い 犯罪』


 文字が、浮いて見える。



「ーー“やりすぎ“?」


 これは、BL作品ではない。

 でも大事なのは、そこじゃない。


「怖い?」


 スクロールする手が止まる。


(監禁って、怖いの?)


 突然、脳内をマグニチュードが襲う。



 もちろん現実に、監禁が犯罪なのは分かる。

 でもBLは、ファンタジーだ。(※ 美絢論)



 愛が重いほど、行動が過激になる。

 受けが自分以外の誰かに心を割く瞬間、攻めも心が裂かれる。


 攻めの防衛反応のひとつ。

 監禁は、第三者に脅かされることのないーー安心できる世界。



 少なくとも私の中で、監禁は攻めの愛情表現のひとつだった。



「……待って、もしかして」


 冷や汗が流れる。


 美絢は、急いでマイページの小説を開いた。

 小説につけられた、ハートの意味――

難しいですよね、ヤンデレの定義。

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