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赤い目の少年冒険譚  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第19話 大宴会4     

おはようございます。

投稿です。


 この状況から逆転?


 無理でありろう、これがバトルモード・ユウバの答えだ。

 村長カラビン・サイドはレベル2で、手持ちのカードは一枚も減っていない。

 若者サイドは4枚のカードを失い、岩場に残ったカードはレベル2の重騎士と新たに加わったレベル1のカード4枚、ああ、それと手持ちが一枚か?


 レベル2になった戦士達は容姿が変わった。

 デザインがカッコよくなったのだ!


「ステータスも上がっているな、これで逆転できると?」


 速さならレベル1よりレベル2だろう、ならば2ターン目の先制攻撃は村長カラビン・サイドから、それもレベル2なら強いはず。


 ほら、攻撃が始まった!


 狙われたのは、後から出されたレベル1のC+ウイッチだ。


「4枚ともウイッチ?何か意味があるのか?」


 いや、どちらにしろこの4枚は連続して撃破されるのでは?


*レベル2重騎士、かばう・パリィ発動*


 フィールドより声が響く。


「!?」


 村長カラビン・サイドの攻撃は全てレベル2の重騎士が無効化する!

 周囲に響めきが広がる。


 ……全てパリィしたぞ!……

 ……矢も、魔法攻撃も!?……

 ……あの重騎士、誰だ!?……


「固有スキルの発動です、あの重騎士は速さを犠牲にし、防御を最大にしています。スキルが発動すれば簡単には崩せません」


「あのスキルはレベル2から発動するの?」


「はい、レベルが上がれば固有スキルはもっと増えます」


「しかし、あの重騎士、もうボロボロではないか!」


「それでも自ターンに繋ぎました」


 ……チッ……


 ……どうした!オヤジ!顔色が悪いぜ?……ウイッチ!(つな)げろ!……


「繋げろ?繋ぐとは?」


「チェーンです、C+ウイッチは魔法攻撃を繋げることが出来ます、連続攻撃ですね」


「詠唱時間は?」


「重騎士のパリィで詠唱時間を作っています、これは連続撃破でしょうね」


 一の言うとおり、4名の連続詠唱で次々に撃破されていく村長カラビン・サイド。

 耐えたのは防御姿勢の重騎士だけだ。


 ……チッ、こいつを撃破出来たら勝ちだったのに!……


 おおおおおっ!


 ……これは世代交代か?……

 ……シン・村長か!?……


「撃破で再行動、更に連続詠唱?これは、ルールは元より固有スキルの知識や組み立てを知らないと勝てないな、あいつの言葉からすると、フィールドのカードがゼロになったら負けか?」


「はい、手持ちがあっても、フィールドに戦士が残っていないと負けです」


 職種はいくつあるのだろうか?


「これではあの傲慢そうな若者の勝ちか?」


「ふふっ、ところがそうでもないのです、ゲスト枠があります」


「ゲスト?」


「はい、ゲスト枠は応援、支援枠です。条件さえ満たせば、誰でも参加出来る自由枠です」


「はぁ!?」


「今回の設定は2ターンの参戦が可能ですね」


 フィールドより声が響く。


*村長カラビン・サイド、Rヒーラー参戦*

*村長カラビン・サイド、Rベルセルク参戦*


 ……おいおい、レアカードの参戦かぁ!?……

 ……親子でなにやってんだぁ?……


「ヒーラーに……ベルセルク!?一さん、参戦の条件はなんだ?」


「感情と絆です、この場合村長に対する尊敬、愛情が一定以上、もしくは村長の座を狙う御子息への憎悪が一定以上でしたら、村長カラビン・サイドへの参戦が可能です。逆に御子息への共感、野心への賛同など感情が一定以上でしたら御子息サイドへの参戦が可能です」


 ……あなた、あの愚かな息子にその座を譲るつもりですか?……


 それはエルフのようなスラリとした女性。

 とてもドワーフには見えない。


《ち、ち、ちょっと!とんでもない美人さんよっ!あの方、本当にドワーフゥ?》


「あの方は村長カラビンさまの奥様、リリーラン様です。このドワーフの村一のRヒーラー」


 ……お父さん、兄貴に村長の座、絶対渡したら駄目だよ!村が滅んじゃう!……


「2枠目の方はご息女、リリールンさま。ドラゴン狩りの二つ名を持つRベルセルク、狂戦士です」


「……親子でバトルか?」


「ふふっ、御子息は少々素行に問題があるのです」


「野心家か?」


「……」


 一は答えない。


 バトルは公開親子喧嘩に変わっていく。

 そしてそれを大笑いしながら熱狂観戦しているドワーフ達。


「どちらが勝っても問題が残るのではないか?どうだい一さん?」


「バトル結果が全てです、ここはこういう世界です」


 村長の親子げんかというか、地位争いを酒飲み、大笑いしながら見物しているドワーフ達。

 大丈夫か?村の将来?

 女神チャウのお膝元でも、やはり自分達の村。

 自治区であろう?それもと村という名の国か?


 ユウバ達は、パンクザスチーム共和国を思い出す。


《ねぇ、こんなに笑って、ご飯食べたこと、私、あったかしら?》


「……」

〔……〕


《みんなで、仲良く笑いながら……》


 ノーマルモード・ユウバは何だか悲しくなって、泣きそうになった。


《……うらやましいなぁ》


 今回はここまでです。

 ではまた次回。

次回サブタイトルは 第20話 大宴会5 の予定です。

毎回ご愛読ありがとうございます。

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