第15話 女神チャウ
おはようございます。
投稿です。
「どうでした?女神チャウ?」
村長が女神チャウに話し掛ける。
この世界では女神は身近な存在。
目に見えて、話せる存在なのだ。
過去の神話や伝説、お話しの中にあるだけの存在ではない。
「3勝2敗よ、全勝したかったけど、そうもいかなかったわ」
スラリとした脚、引き締まった腰、筋肉質のスレンダーな女神である。
ややつり目で、目の色は夕日のようなオレンジ色だ。
その容姿、雰囲気は猛禽類を思わせる。
「3勝ですか、勝ち越しですな。ではクラスどうでした?」
「ええ、上がったわ、これで皆の暮らしも少しはよくなるはず!」
……おおおっ!……
……我らが女神!……
……女神チャウに感謝を!……
「ふふっ、みんなが頑張ったからよ」
続々と増え出す村の住人。
どうやら、そのバトル観戦からの帰りらしい。
その中には、明らかに重武装のドワーフが数十人目撃される。
「この世界、争いは無いと聞いたが……」
《バトルゥ、この女神さま魔力ゼロよ!》
(計測器のエラーか?)
《隠しているみたい、今の計測器じゃ計れないわぁ》
村長が軽く咳払いをし、ユウバに近づく。
「マシンダガン・ユウバ殿、そこらで止めておきなさい。我らが女神、機械で計ろうとは不遜ですぞ、女神チャウは許してくれようが我ら眷属、気に障る者もおりますでな」
《!》
「これは、失礼した……」
速攻で謝るバトルモード・ユウバ。
「女神チャウどうかお許しを。私は四月世界からきたマシンダガン・ユウバ、元パンクザスチーム共和国の戦士です、横に寝ているのは雷蛇、私を……母と慕う者です」
《周囲のドワーフもぉ魔力や実力を上手く隠しているぅ、ここでは私も小物みたい》
「慕う?いい言葉ね」
そう言ってオレンジ色の瞳が輝く。
「確かにその子はグネの眷属ね、グネは、こんな小さな子と契約したの?子供の命を削るなど!この子は何者です?」
だからグネは嫌われるのだ!と怒りを滲ませる女神チャウ。
「え?」
戸惑うユウバ。
何者と言われても、説明が難しいというか単に戦士と言うか。
「異界を渡れば命が奪われる、余程の理由があったのでしょうね」
《……それは……本当のお母さんである聖女を助けるため》
(ノーマル、黙っていろ!)
「誰かグネに連絡して!あの者は5戦全敗、異界にて怒りを放ったため5階級降格になっている」
「5階級も!?え?では?」
「今は8級よ、眷属共も苦しいでしょうね、食料か何か持って行って!私の名前を出せば受け取るはず、村長、異界の客人を広間に通して」
「客間ではなく広間へ?」
「ええ、今日は戦勝祝い、この世界のことも話してあげましょう」
「女神チャウ、それは女神グネのお仕事では?この者達はグネの眷属でしょうに」
「村長、グネはそれどころではないわ、5階級も落ちたのよ、これから大変よ。ユウバ、祝いの席で余興がある、この世界でのバトルだ、楽しみにされよ」
「女神チャウ、この女神の五月世界にはバトルは無いと聞きましたが?」
「ふふっ、ドワーフ族やゴブリン族、部族間の争いはない、あるのは私達女神のバトルだけよ、では後程」
着替える、汗も流したい村長、手配を!そういって一際大きい屋敷に入っていく女神チャウ。
《どんな余興かしらぁ?》
「それよりもベビィだ、人族バージョンから白黒ネコバージョンに変わっている」
お腹一杯食べて、リラックスしたのか、ベビィはいつもの状態、白黒ネコになっていた。
ドワーフ達は、女神チャウの帰還に意識が向いているからか、ベビィの異変に気がつかない。
《あら、可愛い。ふふっ翼はないのね、いくつのバージョンがあるのかしら?》
「あら、可愛い!ねんねしてる!なにこれ?」
「《え!?》」
ドワーフの子供達が現われ、寝ているベビィを抱っこして連れ去っていく!
今回はここまでです。
次回、サブタイトルは、第16話 大宴会 か第16話 昇格とバトル のどちらかです。
土日はバイトが忙しいんですよねぇ。
ああ、一話分作れる時間あるかしら!




