第73話 女神グネ、その実力は?
おはようございます。
投稿です。
今回はこの時間になりました。
「若、この鏡、どうされます?若を聖獣と呼ぶ鏡です。その若を欲しがる?命を差し出せ?」
「なんか、こえーな?やっぱたたき割るか?」
雷帝の拳は再び放電し、炎帝は大太刀に手を掛ける。
この二人、本気だ!女神グネの直感である!
「さ、さ、最後まで話しは聞きなさいよ!と、特典、いっぱいだよ!」
「なんかさぁゴンザ、この女神さま、うさんくさくないかぁ?」
「……私の眼には正真正銘の女神と映るのですが、鑑定力、落ちましたかな」
「わ、私の世界に来てくれたら、レッド・ブーツ帝国、パンクザスチーム共和国の呪い、解く方法を教えてあげるからさぁ!氷漬けの聖女も助かるし、民も自律できるわ!それに魔力も倍増!契約して、雷帝君の召喚にも応じる!どう?」
「魔力倍増?それは月世界を渡れば当然のこと。若の力を使って、何をさせる気です?五月世界に争いは無いと聞いておりますが?」
ギクッ、とする女神グネ。
「そうだよなぁ、なぜ俺なんだ?他のヤツではダメなのか?必死すぎるのが怪しい!」
「ほ、他の戦士呼んだら可哀想でしょう!命は半分になるし、元の世界に帰った時点で死んでしまうわ!」
「俺は可哀想でないと?」
「だって、沢山命持ってるじゃない!一個ぐらい私に使ったっていいでしょう?ほら、あなたのお母さんの暴走崩壊、一応止めているし!これも何かのご縁と思って!」
母親のことを言われると、ぐぐっ、と心が動く雷帝。
そう、この女神は母の苦しみを知って、一の賢者と契約しているのだ。
先程見たあの怒りは、本物だった。
「そうだなぁ、まず、試しに何人かの呪いを解いてくれ、それと俺に何をさせるのか聞きたい、納得したら行くぜ、あんたの住んでいる、その五月世界へ」
パアアアアアッ、と明るくなる女神グネ。
そんな女神グネを見ながら、ゴンザが告げる。
「……若、ゴンザは同行できませんぞ」
「だよな。強くなって戻ってくる俺を、楽しみに待っているんだな」
(若、本当に命がそんなに沢山あるとお思いか?ワシの鑑定眼では一つの命が燃えているだけなのだが……しかし女神は嘘がつけない、では若の命、事実か?)
「……ゴンザは心配の塊でぞ!では女神グネ、ここに勇者御一行のポッドがある。この3名、解呪できますかな?」
ギクッ、とする女神グネ。
「それと……」
「どうしたゴンザ?」
「パンクザスチーム共和国の四天王の一人、この者も解呪してもらいたい、どうですじゃ?」
ギクッ。
「できるよね?女神グネ?おやぁ?顔色悪くねぇ?」
「そそそそそそ、そんなことないでしゅ」
明らかに言葉遣いもおかしい。
なんとまぁ分かりやすい女神さまであろうか。
「本当かぁ?んじゃよ、何でかーちゃん氷漬け?その場で解呪しなかったんだよ?」
「あ、あの時は氷漬けは契約者の判断よ!」
がっちょん、がっちょん、と、早速歩いてくる医療ポット4機。
一の賢者の意思に反応しやって来たのだ。
……うまくできるかしら……。
とてもとても小さな声が、女神グネの口から零れた。
「一の賢者、この呪符を作って」
「これは?」
鏡の中に、一枚の呪符が浮かび上がる。
「中央は私の系列、雪女神紋、周囲は反転の術式よ」
すかさずゴンザが呪符を解析、鑑定する。
「……呪いを女神グネの系列で抑える?水ですかな?水の女神の力を使って反転させ、祝福に変える?これは、女神グネによる呪符の書き換えですな」
「……お見事、その通りよ」
「ですが、これでは女神グネの力が弱ければ、書き換えはできませんな?この埋め込まれた呪符、これはどのお方の呪符ですかな?ワシの鑑定眼では、復讐の女神系列と見ましたが?」
「……お見事、その通りよ」
「一級神とも特級神とも言われている復讐の女神、書き換えは可能ですかな?できても時間が掛かるのでは?」
「……今の私では……よ」
「ん?」
若の尖った耳がピコピコと動く。
「……10日よ」
「「「「!」」」」
「おいゴンザ」
「何でしょう若?」
「10日も異界ゲート開けっぱなしって、あり?」
「無しですぞ!」
今回はここまでです。
みなさん、何事も契約時は慎重に!
次回投稿は未定です。
できれば明日投稿したいです。




