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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第一章 四月世界

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第73話 女神グネ、その実力は?     

おはようございます。

投稿です。

今回はこの時間になりました。



「若、この鏡、どうされます?若を聖獣と呼ぶ鏡です。その若を欲しがる?命を差し出せ?」


「なんか、こえーな?やっぱたたき割るか?」


 雷帝の拳は再び放電し、炎帝は大太刀に手を掛ける。

 この二人、本気だ!女神グネの直感である!


「さ、さ、最後まで話しは聞きなさいよ!と、特典、いっぱいだよ!」


「なんかさぁゴンザ、この女神さま、うさんくさくないかぁ?」


「……私の眼には正真正銘の女神と映るのですが、鑑定力、落ちましたかな」


「わ、私の世界に来てくれたら、レッド・ブーツ帝国、パンクザスチーム共和国の呪い、解く方法を教えてあげるからさぁ!氷漬けの聖女も助かるし、民も自律できるわ!それに魔力も倍増!契約して、雷帝君の召喚にも応じる!どう?」


「魔力倍増?それは月世界を渡れば当然のこと。若の力を使って、何をさせる気です?五月世界に争いは無いと聞いておりますが?」


 ギクッ、とする女神グネ。


「そうだよなぁ、なぜ俺なんだ?他のヤツではダメなのか?必死すぎるのが怪しい!」


「ほ、他の戦士呼んだら可哀想でしょう!命は半分になるし、元の世界に帰った時点で死んでしまうわ!」


「俺は可哀想でないと?」


「だって、沢山命持ってるじゃない!一個ぐらい私に使ったっていいでしょう?ほら、あなたのお母さんの暴走崩壊、一応止めているし!これも何かのご縁と思って!」


 母親のことを言われると、ぐぐっ、と心が動く雷帝。

 そう、この女神は母の苦しみを知って、一の賢者と契約しているのだ。

 先程見たあの怒りは、本物だった。


「そうだなぁ、まず、試しに何人かの呪いを解いてくれ、それと俺に何をさせるのか聞きたい、納得したら行くぜ、あんたの住んでいる、その五月世界へ」


 パアアアアアッ、と明るくなる女神グネ。

 そんな女神グネを見ながら、ゴンザが告げる。


「……若、ゴンザは同行できませんぞ」


「だよな。強くなって戻ってくる俺を、楽しみに待っているんだな」


(若、本当に命がそんなに沢山あるとお思いか?ワシの鑑定眼では一つの命が燃えているだけなのだが……しかし女神は嘘がつけない、では若の命、事実か?)


「……ゴンザは心配の塊でぞ!では女神グネ、ここに勇者御一行のポッドがある。この3名、解呪できますかな?」


 ギクッ、とする女神グネ。


「それと……」


「どうしたゴンザ?」


「パンクザスチーム共和国の四天王の一人、この者も解呪してもらいたい、どうですじゃ?」


 ギクッ。


「できるよね?女神グネ?おやぁ?顔色悪くねぇ?」


「そそそそそそ、そんなことないでしゅ」


 明らかに言葉遣いもおかしい。

 なんとまぁ分かりやすい女神さまであろうか。


「本当かぁ?んじゃよ、何でかーちゃん氷漬け?その場で解呪しなかったんだよ?」


「あ、あの時は氷漬けは契約者の判断よ!」


 がっちょん、がっちょん、と、早速歩いてくる医療ポット4機。

 一の賢者の意思に反応しやって来たのだ。


 ……うまくできるかしら……。


 とてもとても小さな声が、女神グネの口から零れた。


「一の賢者、この呪符を作って」


「これは?」


 鏡の中に、一枚の呪符が浮かび上がる。


「中央は私の系列、雪女神紋、周囲は反転の術式よ」


 すかさずゴンザが呪符を解析、鑑定する。


「……呪いを女神グネの系列で抑える?水ですかな?水の女神の力を使って反転させ、祝福に変える?これは、女神グネによる呪符の書き換えですな」


「……お見事、その通りよ」


「ですが、これでは女神グネの力が弱ければ、書き換えはできませんな?この埋め込まれた呪符、これはどのお方の呪符ですかな?ワシの鑑定眼では、復讐の女神系列と見ましたが?」


「……お見事、その通りよ」


「一級神とも特級神とも言われている復讐の女神、書き換えは可能ですかな?できても時間が掛かるのでは?」


「……今の私では……よ」


「ん?」


 若の尖った耳がピコピコと動く。


「……10日よ」


「「「「!」」」」


「おいゴンザ」


「何でしょう若?」


「10日も異界ゲート開けっぱなしって、あり?」


「無しですぞ!」


 今回はここまでです。

 みなさん、何事も契約時は慎重に!

次回投稿は未定です。

できれば明日投稿したいです。


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