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赤い目の少年冒険譚  作者: MAYAKO
第一章 四月世界

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第58話 動き出す世界         

おはようございます。

投稿です。

ちょっと遅れました。


「副長、声に出ていたぞ、何を話したのだ?」


 報告書のことで、気が気でないエリ・ナリ隊長。


「ちょっと、話しを……席を外します」


「なに?」


 副長が席を外す?

 顔色が変わるエリ・ナリ隊長。

 その顔色を横目で見ながら陛下に念を送る副長。


(陛下、これからよろしいでしょうか?)


(急ぐのか?何を焦っているのだ?城でよいぞ?酒でも呑みながらでいいのだが?)


(何者かが、この世界に干渉してます)


(!?……間違いないか?)


 眼光鋭くなるイッカイ。


(はい、異界ゲートを一瞬、感じ取りました)


(じじぃの異界ゲートではないのか?)


(一の君さまのゲートは封印されております、他月世界からの干渉かと)


(場所は?)


(駐屯所方面から)


(天使ではあるまいな?)


(……わかりません)


(案内せい!)


 静かに、確実に動き出す副長と雷神王。


(聞こえるか?エリ・ナリ!時期メグが来る、オレが捨てたゴミの処理をしておけ)


(はっ!処罰はどのように?)


 すぐに警備隊、隊長モードになるエリ・ナリ。


(メグに任せろ、極刑でもかまわん。副長を借りるぞ)


「え?」


 席を外すとはこのことか?副長を借りる?

 国王陛下は副長が何者か、知っているはず。


 本気で信じているかどうかは疑わしいが、ナリ家の守護者を借りるとは?

 これは一大事では?

 そこに上空から現れる響弓騎士団の団長。


 ……せんぱーいっ!……


「まずは、陛下の命令が先だな、ドリ、動けるか?」


 上空を見上げながらドリに話し掛ける。


「はい、隊長!」


「私の身を案じたか?」


「!!」


「ドリ、お前だったら彼奴ら程度、容易いだろうに」


「……いえ」


「第六国境警備隊の、私の地位と名誉を思ったのだな?ありがとう。だが、次はぶちのめしていいぞ」


「え?……あ、陛下がバックだからですか」


「違う、今の陛下は一介の戦士だ。その一介の戦士が不条理に向って見せたのだ、我々警備隊が向わずに、誰が向う?」


「隊長は、陛下の行動をそう見たのですね」


「ああ、しかし我々もやり過ぎると、彼奴らみたいになるかも知れん……ドリ、傷痕、残らずによかったな。こっちだ!団長!」


 グリフォンが舞い降りる!


 学ぶ視線が、私と違うなぁ、そう思ってじっと隊長の横顔を見つめるドリ・リリイ。


「どうした?」


「……せんから……」


「ん?なんだ?何を言っている?」


「私、負けませんから!」


(ああ、響弓の彼奴らのことか?陛下がぶちのめした?)


「響弓と合流する、行くぞ」


「……はい」


 ドリはご立腹であった。


(え?なに?私をマッパで散々抱っこして?変な電気治療して?私の体をこんなにして?まったく反応無しってどうよ?)


 立腹は響弓の不埒者にではなく、雷帝クンに対してであった。


(呪符で衣まで作ってあげたのよ!はぁ?隊長見た瞬間、なにアレ?みよん?私には無反応ってかっ!?ゆ、許せん!酷いよぅっ!雷帝クン!)


 ……エリ・ナリ隊長に宣戦布告した、私、負けませんからと。まぁ隊長は気づきもしないが。


 あらゆる面で隊長を超え、私を見た瞬間、みよん、させてみせるっ!

 後は、努力あるのみ!

 固く天に誓うドリであった。

 

 ドリ・リリイの世界が動き出す。

 

 一方こちらは、猛ダッシュで消えゆく雷帝を追跡する一の君のガード5名。


(速過ぎる!)

(ダメだ、もうオレはここまでだ、追い着けん!)

(私もリタイヤです!)

(は、反応が消えた!?)


「……そういうことか」


 誰一人、雷帝に追い着ける者はいなかった。


「どういうことです?」


 ガード5名が並び立つ。


「途中から、若葉街や他に通じている廃坑を使って移動している」


「え?ではブリザード・ワームと同じでは?」


「そうだ、坑道は呪符で隠してあるから簡単には見つからん、それを使って国中を移動しているようだな」


「それだけではない、雷精も使っているようだ」


「どちらにしろ、陛下は深追いするなとの言っていた、ここらで街に戻るとしようぜ」


 街に戻る途中、彼らは小動物と接触する。


「おい、どうした?」


「あれ見て、あれ!」


 そこには、足をモゾモゾさせ、背中を伸ばしている白黒ネコがいた。


「雑貨屋のねこ?」


「トイレ中みたい」


「こんなところで用を足しているのか!」


「賢いじゃん!ほら、ちゃんと砂をかけて隠している!」


 気づいたのか、さっ、とこっちを見る白黒ネコ。

 暗闇に微かに光る琥珀色の眼。


「ほう、中々鋭いな」


「首都のネコもそうだろう?あいつらは鋭いんだよ、オレ達みないに、さ」


「あ、行っちゃった!もう、リーダー!せっかく捕まえようと思ったのに!」


「やめておけ、さあ、持ち場につけ!」


 追跡者の解散する様子を眺めながら、足早に若葉街を目指す白黒ネコ。


(ゴンザ、異界ゲートを開いたか?)


(まさか、若、あれは簡単に開きませんよ)


(では、誰だ?)


(星の力がないと開かないゲート、それが開いた?若、駐屯地へ向いましょう)


 若とゴンザの世界が、動き始める。


次回投稿は未定です。

VIKASHさま、鋭い考察、感想ありがとうございます。

励みになります。



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