表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い目の少年冒険譚  作者: MAYAKO
第一章 四月世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/243

第49話 それは真剣勝負2     

おはようございます。

投稿です。


(え?そんなカードあるんだ!あ、勇者があるから魔王もあるのか?)


 まんまるになった目で、バトルをガン見する白黒ネコ。

 バトルフィールドにド派手に登場する『魔王カード』!


 ズゴゴゴゴゴッ!


 まぁ、どのカードもド派手に登場するのだが。


「だから、早いよ、その召喚!」


「ふん!全体攻撃で皆やっつけちゃうもんね!それ!ブラッド・ディストーション!」


 ドオオオオオオオオオオンッ!


 ド派手なエフェクト!しかしっ!


「僕のナイトはフィールドに5ターンいたからレベル5、魔王の攻撃でもHP(ヒットポイント、ライフのことです)1残して耐えられる、アーチャーもだよ!」


「!」


「だから、ルールもしっかりと覚えないと!ここで僕は勇者召喚!」


 シュウウウウウウンッ!


 光りの風を(まと)い、勇者カードがバトルフィールドに登場する。


「ふ、ふん、私の魔王は二ターン目、レベル2よ!1の勇者より強いんだから!」


 魔王カードは、レベル1より図柄がかなり怖い図柄になっている。

 いや、カッコいいと言うべきか。

 ちなみにレベル5を超えたカードは、立体化している。


「必殺技使っただろ?ライフは半分だぜ?」


「でも防御力は上がっているもの!」


「勇者がフィールドに現れたら、その場にいた者は皆勇者パーティーになる、ステータス、爆上がりだよ!」


「でも、お供はHP1じゃんっ!」


「勇者と魔王はチートカードだよ!ステータスも考えないと!」


「ま、ま、負けないんだからっ!」


(あ、こりゃ負けだな、ルールを知らないと勝てない、それに戦略が行き当たりばったりだ)


 暫くすると、女の子の泣き声が響いた。


「うえええええんっ、勝てないようぅ……しくしく……」


「だが先程より、よい勝負だったぞ」


「え?」


 遙か頭上から声が聞こえてきた。


 見上げる女の子。


「!」


 その大きさにビックリし、思わず対戦相手のドワーフ男の子に駆け寄る。


「きゃっ!?」


「そんなに驚くでない、ワシは優しいぞ!」


 周囲の大人もビックリして声の主を仰ぎ見る。


「なんだ、イッカイさんじゃねーか」


「さすがに夕暮れ時に出会うと、ビビるぜ」


 なんとイッカイは、宿泊した初日で若葉街の住人とお友達になっていた。


 その丸太のような腕で瓦礫をどかし、怪我人を運び、潜んでいたブリザード・ワームの幼体を街外に逃がし、夜は夜で豪快に酒を呑み、あっという間に街人の心を掴み、頼りになる存在になっていた。


「戦うんだったら、まずルールを勉強しよう、それがイヤだったら相手をよく見て相手から学べ」


 ぽかーんとして、イッカイを見上げる女の子。

 そこに巨大な手が降りてきて、優しく頭を撫でる。


 なでなで。


「勝負には負けたが、お前のカードはよく手入れされていて綺麗だったぞ」


「えっ!?そ、そう?」


 お気に入りのカードを誉められ、嬉しくなる女の子。


「年代物の古いカードだなぁ、誰のカードだ?」


「お爺さまのカード」


「そうか、ならば大事にしないとな。今度は勝てよ?」


「うん!」


(!?)


 ここで白黒ネコの耳がピン!と()られる!


(なんだ?争いごとか?)


 怒号が段々近くなる。


 ……おい、逃げるなよ!……


 カツカツッ。


(ん?これは、杖の音か?)


 ……臭いからとっとと消えろ、って言ったのはあなた達でしょう!……


(この声、聞いたことがあるぞ!高級メロンのねーちゃん?)


 ……ああ、臭せーんだよ!警備隊なんざさっさと解散させりゃいいんだよ!……


 声がはっきりと聞こえ出す。


「なんですって!?」


「もう一回言ってやるよ!解散だ解散!この街一つ、守れねーじゃなーか!このクズ!税金の無駄遣いだ!」


「おい、なんだよその目は?響弓に逆らうつもりか?警備隊の分際で?」


 白黒ネコの目に映ったのは第六国境警備隊のメンバー支援魔法担当のドリ・リリイだ。

 そして彼女を囲む5人の騎士らしき人物。


(うう、こいつら騎士団だし、お貴族さまだ。ぶっ飛ばすのは簡単だけど隊長に迷惑が……)


 その様子をしっかりと見る白黒ネコ。


(ポッドから出てきたのか?かなり重傷って聞いたけど)


 杖を頼りに歩き出そうとするドリ。


(どうしよう?負けたふりをする?いや、簡単に逃がしてくれそうにないな)


 足取りがかなり怪しいドリ・リリイ。


(なんだよメロンのねーちゃん、まだ治っていないようだな、それとも後遺症かな?)


 心配になった白黒ネコは、ドリに向って走りだす!


 その時、一人の騎士が杖を蹴り、残りの者がドリを突き飛ばす!


「きゃっ!?」


「はぁ?なに可愛い声出してんだよ!誘っているのか?」


「相手してやろうかぁ?」


「なんだ、して欲しいならそう言えよ!」


 そう言ってドリを殴る騎士達。


「おい、やり返してみろよ!軟弱警備隊!」


 こいつらっ!怪我人を!?

 白黒ネコの目が赤く染まり始める!

 そして彼女の声が届いた!


(隊長っ!)


 ブチッ!


 速攻で何かが切れた。


 ゴロロロロロロッ。


 遠雷が響き渡る。

次回投稿は未定です。

1行もできていません。

しくしく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ