表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い目の少年冒険譚  作者: MAYAKO
第一章 四月世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/133

第23話 隣国とスノーホワイト国     

こんばんは。

今回はこの時間になりました。


 この世界は四月世界といわれている。

 皆、四月世界の住人だ。

 なぜ四月なのか誰も知らない。

 ただ、遙か昔からここは四月世界だ、と言われ続けていた。

 多分、これからも言われ続けるだろう。


 四月世界の北、スノーホワイト国は雪と氷の国で、周辺国から貧困国と言われていた。


 何も無いのだ。


 しかし住んでいる住人達はそうは思っていない。

 それが日常だったからだ。


 膨大な大地を所有していたが、氷と雪に覆われ作物は限られたものしか収穫できなかった。

 彼らは狩りをし、感謝のお祭りをし、日々の生活を送っていた。

 侵略する者さえいない国だったのだ。


 ただ、塵、廃品の投棄はかなりあった。

 隣国からゴミを捨てに来るのだ。

 どんなに抗議しても止まらない。

 抗議はするが、広すぎる土地。住人達はその内、雪と氷に埋もれてしまうだろうと諦めた。


 彼らは基本、争い事が嫌いだったのだ。


 そんな歴史の中で、異端とも言える王が誕生する。

 その王は環境魔法を開発し、地下資源を発掘(この地下資源は遙か昔の遺跡も含まれる)、スノーホワイト国をまとめ上げた。


 それは列強の一国に数えられるほどだ。


 この王は自国に捨てられた多くのゴミを解析する。

 ゴミの山は宝の山だった。

 兵器の試作品、不良品、そこには何でもあった。


 王は、その創意工夫で環境魔法を編出し、他国に追いつき、追い越したのだ。

 しかし、軍事面に関しては一歩遅れていた。もともと争いを好まない民。


 そこで次の王が現れる。


 雷神とも言われる王、マグナルナル・ファー・ガブ・スノーホワイト。


『皆殺しの雷神』。


 好戦的で非常に好色。

 戦いに出れば、必ず勝つと言われ、王自ら先頭に立ち侵略者どもを皆殺しにした。


 そして襲いかかるハニートラップの数々。


 隣国から次々に送り込まれるハニーさん達。

 結果は、この雷神王が大喜びするだけだった。


 ハニーさん達は一人も帰ってこない。それどころかハニーさん達の国の重要機密が次々に漏れ始めた。


 ハニーさん達の裏切りに大激怒した隣国、今度は刺客を大量に送り込む!

 しかし、これまた誰一人帰ってこない。それどころかセキュリティーのレベルがドンドン上がっていった。


 ここで隣国は考えた。オレ達が彼奴らを強くしてんじゃね?


 ならばどうする?


 広大な領地。少しずつ切り取っていけばいい。


 揺さぶりだ!雷神王は一人、領地は広大、あらゆる面から攻めれば弱体化していくはず。


 この作戦は功をなした。


 騎士団響弓、ベーグル竜騎士団等は他国騎士団と対等以上に戦えるが、その他の騎士団、戦士たちは練度が足りない。

 魔法使い、ヒーラーは定数が揃わないほど不足していた。

 隣国はじわりじわりと威力を高め、切り崩しを図った。


 飛龍一匹でガタつくほどになるスノーホワイト国。


 もう一押し!


 が、ここでその策が次々に破れ始めた。


 たった二人の戦士が全てを台無しにしているのだ!

 どこからか現れた雷帝と炎帝。

 雷神王に優るとも劣らない強さ。


 飛龍を一撃。

 ブリザード・ワームを一撃。


 これだけの戦士、どこにいた?各国を調べるが該当者はいない。

 遠い異国の戦士か?何処かに名前が残っていないか?四月世界の住人ではないのか?


 ぜそのような戦士が、スノーホワイト国のために戦うのだ?


 そこで今回の作戦が構築された。

 スノーホワイト国の力を削ぎ、雷帝と炎帝の力を探る、出来れば抹殺する。

 そして、隣国である神聖レッド・ブーツ帝国の宣戦布告として、若葉街一つを消す。

 これに伴い、残り二つの国もスノーホワイト国に傾れ込む予定であった。


 スノーホワイト国はこの四月世界で、最も(いくさ)をしていない国。


 魔力による通信網や結界が出来ていないのだ。

 飛龍やブリザード・ワーム、敵意や害意の位置特定が遅すぎるのだ。


 どうにかすると、冒険者ギルドの方が先に見つけたりする。


 これこそが弱点。


 強力な呪符と隠密の術で軍を侵攻させれば、気がつかないはず。


 そして神聖レッド・ブーツ帝国には、魔王に匹敵する術者が存在する。

 この者の呪符と術で侵攻し、環境魔法を奪う、今回の作戦の全貌である。


 ビュウウウッと雪原に風が吹き荒れる。

 粉雪が舞い、辺りが白く濁り始める。

 その中に3つの影があった。

 影は微動だにせず、遙か遠方の炎帝を見ていた。

 

「聞きしに勝る豪剣だね」

「誉めるな、敵だぞ」

「……評価は正しくしなければ、死に直結する」


次回投稿は未定です。

面白し!と思われたなら本編の下にある☆☆☆☆☆から評価をしていただけると嬉しいです。

ブックマークリアクションマークもしていただけるとさらに嬉しいです。

よろしくお願い致します!

次回サブタイトルは 第23話 敵将 の予定です。 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ