↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第一章 四月世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/246

第17話 第六国境警備隊の要      

おはようございます。

投稿です。


(ええっ!?だ、だって可哀想だったし……逃がしたくなるじゃん!)


「ふ、副長が魔王さまでしょうかねぇ?あははっ!」


 ぴったりじゃん、とか内心思うドリ。

 実はラスボスでした、って感じが滲み出ていないか?

 そう言う目で見ると、見えなくもないのがこの副長である。

 隊長に次ぐ実力の持ち主なのだが、どうも自分を抑えているように見えるのだ。


「ほう、副長が魔王?私ではないのか?では私は?」


 さて困ったと、シュウミンとドリ。

 魔王の上?


「「大魔王さま、とか?」」


 ここで副長が助けに入る。

 怖いお顔を装っているが、明らかに眼が笑っている。

 ちょっとほっ、とするシュウミとドリ。

 ああ、もう大丈夫だと安堵する二人。


「そこらでお許しを、シュウミン泣きそうですよ?」


「……わかった。すまない、シュウミン、ドリ、もう一度ネコに会いたかったのでね」


 もともとこの警備隊は一角パンサーを駆る部隊。動物の世話が出来なければ、基本入隊出来ないのだ。

 そんな中、珍種のネコ。それも日頃世話をし、伴に国境を駆け巡る一角パンサーの似て非なる生き物。

ちっこいのに威嚇してみせる姿は、隊員達の心を鷲掴みにしているのだ。


(もう、来ないかも知れないな……)


 少し寂しげな隊長。

 そこで、今度は隊長をフォローする副長。


「大丈夫ですよ、隊長。また来ます」


 疑いの目を向ける隊長。


「……そうか?一角は一度嫌な目に会うと、それを覚えて近づかなくなるが?」


「いえいえ、あのネコ、結構言い思いしてませんでしたか?」


 三人をそれぞれチラ見する副長。


「提案ですが隊長、今度は何かエサを与えましょう、餌付けです、どうでしょう?」


「「「!」」」


 女性3人の眼が輝く。


「「「そうね」」」


 その目の輝きに、ちょっと気持ちが後退する副長。


「罠ではありませんからね?あくまでもエサですからね?」


 今度はネコの心配をし、ネコまでフォローする始末。

 そう、この副長こそこの第六国境警備隊の要である。


「明日の巡回の班分けができています、資料も人数分用意しています。どうです?今からでも検討できまが?」


「眼が覚めたな、ドリ、シュウミン、付き合え」


「はい」(えええええっ!?時間外よ!時間外っ!)←ドリ。


「はい」(はぁ?もうパジャマ着替えて寝る寸前だったじゃん!)←シュウミン。


 余計なことを、と睨二人に睨まれる副長。


 第六国境警備隊の要、副長・都志(とし) 明(あきら)。

 

 だがその心の真ん中には隊長エリ・ナリが鎮座しており、すべてにおいて隊長が優先事項一番であった。


(班分けは重要だ。明日の朝まで憂いなく隊長には睡眠を取ってほしいからな、今日中に終らせたい)


 遠い東の国から修行のため訪れたスノーホワイト国。

 彼はこの国がとても気に入り、ここで暮らすようになった。


 と、自ら語っているが、真相は誰も知らない。


 彼は自ら多くを語らないのだ。

 それでも信頼厚く、不思議な魅力のある人物、それが第六国境警備隊の副長なのだ。


(ネコ、無事に雑貨屋まで辿り着いたか?寄り道などしていないだろうな?隊長やドリの悲しむ姿は見たくないからなぁ)


 寄り道。


 そう、副長のカンは当たっていた。


 白黒ネコは希少種エルフ、ニャオ先生の窓をカリカリしていた。

日曜日はお休みするかも知れません。

ではまた後日。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。