第41話 フロランタン
おはようございます。
投稿です。
静かに女神チャウが、震える声で尋ねる。
*名前は?その女神は名乗ったか?*
「うん」
*なんと名乗った?*
女神達の視線が、雷蛇の口元に集まる。
「えっと、お菓子みたいな名前だった」
*菓子?*
*誰だ?*
*いませんですの!*
「三分の一、まれほたのフロランタン?」
*何の呪文だ?*
*暗号?*
*……3神の一、稀の蛍フローライト……ですの?*
「あ、それ!その女神さま!」
*!!!!!!*
*高座三神!*
*三神が動いたのですの!?*
詰め寄ろうとする女神シュウの前にサッ、と割って入るコジリン。
*どけ、コジリン!その者と話がある!*
「子供です、手加減を」
*我の前に立つか?控えろ!*
コジリンは動かない、その目は憎悪すら感じた。
*待てシュウ、その者、子を守るためなら掟すら破る*
*何だと?*
〔掟!?掟とは何だ?〕
魔女回路が即座に反応する。
*母親に捨てられ、父親に虐待されていたドワーフだ*
*!*
*我が名を呼んだので、助けに向った*
〔ほぅ、虐待がある、と?どのような状況だ?これは記録しなくては……それに名を呼ぶとは?掟?これは後でコジリンに聞かなくては〕
*……すまん、コジリン、ユウバ、稀の蛍の名を聞いて動揺した……雷蛇くん、会話したの?*
「したよ」
*ふふっ、あはははっ!この先に、私の村がある、そこを通らねば女神グネの村には辿り着けぬ*
《ほう》
*村にて待つ。そこで話しを聞くとしよう、マシンダガン・ユウバ、礼の言葉確かに受け取った、楽しみに我が村に来られよ*
突然花片が虚空から現われ、それと共にフッと消える女神シュウ。
*シュウの村を無事に抜けられたら、次はユンちゃんの街だよ!雷蛇くん、お話し楽しみにしているね!あははっ!*
女神ユンはそう言い残すと、大空へ飛び立つ!
それを見送るユウバ、コジリン、雷蛇。
*ユウバ、あの者達、バトルを仕掛けるつもりよ*
「なっ!?」
《まて、私達は3人だぞ!?》
〔コマンダーを抜くとカードは実質2枚、これでは……罠か?〕
《ノーマル、代われ!》
「お願いっ!」
その様子をじっと見ている女神チャウ。
「バトルを仕掛けてどうする?」
*強さを示して勝利でねじ伏せ、女神グネと交渉する。3神が興味を示しているのだ、欲しいのは当然よ*
「女神チャウさまは、私や雷蛇が欲しくないのか?」
*少し考えれば分かること*
「?」
*異界渡来は命を削る、それだけの覚悟があってこの五月世界に来たのであろう?契約をしたグネとの繋がり、無下にはできない*
「それでも昨夜のバトル、SRとしての私、未知の雷蛇、奥義を発動させた、あなたのカード・C重騎士のコジリン、どれも使えるカードでは?」
*ふふっ、私に何を言わせたいの?私としては、そうね私がピンチの時、ゲストとして参加して欲しい、と本音を言っておきましょうか*
そう、女神チャウは女神グネからこのカードを奪うより、共闘、ゲスト枠として参戦したもらった方が今後、有利である、と判断したのだ。
本音は高座三神が狙うカードなど、危険と判断したのだ。
女神チャウは、ドワーフ村の住人達を大切にしている。
この目の前のカードは、リスクの値が高すぎる。
*雷蛇くん、バトルで私がピンチの時は助けてくれる?*
「いいよ、でも遠くからだよ」
*ありがとう*
「へへっ、かあち……母さん、女神さまにありがとう、って言われたよ、スゴい?」
「ああ、私の自慢の子供だ」
女神チャウは、最高のゲスト・カードをゲットした。
今回はここまでです。
ではまた次回。
次回サブタイトルは 第42話 北へ の予定です。
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ニャオ先生の挿絵が一枚入りました。場所は第一章四月世界・第3話です。
よろしかったら、ご観覧ください。




