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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第41話 フロランタン     

おはようございます。

投稿です。


 静かに女神チャウが、震える声で尋ねる。


*名前は?その女神は名乗ったか?*


「うん」


*なんと名乗った?*


 女神達の視線が、雷蛇の口元に集まる。


「えっと、お菓子みたいな名前だった」


*菓子?*

*誰だ?*

*いませんですの!*


「三分の一、まれほたのフロランタン?」


*何の呪文だ?*

*暗号?*


*……3神の一(ひとつ)、稀(まれ)の蛍フローライト……ですの?*


「あ、それ!その女神さま!」


*!!!!!!*


*高座三神!*


*三神が動いたのですの!?*


 詰め寄ろうとする女神シュウの前にサッ、と割って入るコジリン。


*どけ、コジリン!その者と話がある!*


「子供です、手加減を」


*我の前に立つか?控えろ!*


 コジリンは動かない、その目は憎悪すら感じた。


*待てシュウ、その者、子を守るためなら掟すら破る*


*何だと?*


〔掟!?掟とは何だ?〕


 魔女回路が即座に反応する。


*母親に捨てられ、父親に虐待されていたドワーフだ*


*!*


*我が名を呼んだので、助けに向った*


〔ほぅ、虐待がある、と?どのような状況だ?これは記録しなくては……それに名を呼ぶとは?掟?これは後でコジリンに聞かなくては〕


*……すまん、コジリン、ユウバ、稀の蛍の名を聞いて動揺した……雷蛇くん、会話したの?*


「したよ」


*ふふっ、あはははっ!この先に、私の村がある、そこを通らねば女神グネの村には辿り着けぬ*


《ほう》


*村にて待つ。そこで話しを聞くとしよう、マシンダガン・ユウバ、礼の言葉確かに受け取った、楽しみに我が村に来られよ*


 突然花片が虚空から現われ、それと共にフッと消える女神シュウ。


*シュウの村を無(・)事(・)に(・)抜(・)け(・)ら(・)れ(・)た(・)ら(・)、次はユンちゃんの街だよ!雷蛇くん、お話し楽しみにしているね!あははっ!*


 女神ユンはそう言い残すと、大空へ飛び立つ!

 それを見送るユウバ、コジリン、雷蛇。


*ユウバ、あの者達、バトルを仕掛けるつもりよ*


「なっ!?」


《まて、私達は3人だぞ!?》


〔コマンダーを抜くとカードは実質2枚、これでは……罠か?〕


《ノーマル、代われ!》

「お願いっ!」


 その様子をじっと見ている女神チャウ。


「バトルを仕掛けてどうする?」


*強さを示して勝利でねじ伏せ、女神グネと交渉する。3神が興味を示しているのだ、欲しいのは当然よ*


「女神チャウさまは、私や雷蛇が欲しくないのか?」


*少し考えれば分かること*


「?」


*異界渡来は命を削る、それだけの覚悟があってこの五月世界に来たのであろう?契約をしたグネとの繋がり、無下にはできない*


「それでも昨夜のバトル、SRとしての私、未知の雷蛇、奥義を発動させた、あなたのカード・C重騎士のコジリン、どれも使えるカードでは?」


*ふふっ、私に何を言わせたいの?私としては、そうね私がピンチの時、ゲストとして参加して欲しい、と本音を言っておきましょうか*


 そう、女神チャウは女神グネからこのカードを奪うより、共闘、ゲスト枠として参戦したもらった方が今後、有利である、と判断したのだ。


 本音は高座三神が狙うカードなど、危険と判断したのだ。

 女神チャウは、ドワーフ村の住人達を大切にしている。

 この目の前のカードは、リスクの値が高すぎる。


*雷蛇くん、バトルで私がピンチの時は助けてくれる?*


「いいよ、でも遠くからだよ」


*ありがとう*


「へへっ、かあち……母さん、女神さまにありがとう、って言われたよ、スゴい?」


「ああ、私の自慢の子供だ」


 女神チャウは、最高のゲスト・カードをゲットした。


 今回はここまでです。

ではまた次回。

次回サブタイトルは 第42話 北へ の予定です。

登録、ありがとうございます、励みになります。

ニャオ先生の挿絵が一枚入りました。場所は第一章四月世界・第3話です。

よろしかったら、ご観覧ください。



  

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