第27話 残り1枚のカード
おはようございます。
投稿です。
……ガード選択したあああああ!……
……C重騎士のターンだぞ!?……
……あの重騎士、防御専門だ、Cアックスの戦士にヒットしない?……
……ああ、回避出来ると?……
「C重騎士!アタック!必ず当てろ!相手もHP1だ!」
リリーアキビンが叫ぶ!
分厚い装備でその表情は見えないが、リリーアキビンの言葉は、確実にC重騎士を燃え上がらせた!
深く頷き、ガコン!と重々しく動くC重騎士。
手にした巨大な斧を、大きく振りかぶる!
《カードならではの斧ですのぉ》
「だよな、現実ではあの斧、重くて使えないぞ……?」
《どしたん?》
「!?」
その動きを見て、バトルモード・ユウバはハッとした。
「戦士の動きではない!」
素早くリリーアキビンを睨む!
「どういうことだ!?」
「あ、あいつは……力持ちで頑丈だが……バトル向きじゃねぇえんだ」
「え?……ノーマルッ!重騎士の音声拾えるか!?」
《拾えるよぉ!繋げようか?》
……頑張んなきゃ、私が頑張んなきゃ!……
《女の子みたい》
「女の子!?」
「あいつ、幼なじみで……」
ピン、とくるバトルモード・ユウバ。
今までユウバがお付き合いしたヤローども。
その男性経験が答えを出した!
「お前、彼女の気持ちを利用したなっ!?」
「い、いいじゃねぇか、オレに惚れてるんだからよ!」
《あの重騎士さん今まで頑張ったのぉ、このクズのためぇ!?》
*重騎士スキル・三連打発動*
おおおっ!
盛り上がる周囲!
「ガキの頃、皆で川遊びして」
一打目は回避された。
「毒蛇に咬まれたあいつを、助けたんだ……」
二打目は岩にヒット。
「それ以来、オレの嫁になるんだって……」
「あなた、彼女が好きなの?」
真剣に聞いてみるバトルモード・ユウバ。
「いや、別に」
「《〔……〕》」←色々と今までのこと考え中。
「《〔こいつ、クズだ!〕》」
……槍さん、クズとか言わないでくださいっ!……
「ノーマル、繋げたの!?」
《え?いいじゃん!ダメだった?》
「いや、ダメじゃないけど」
猛烈に抗議してくるC重騎士。
……彼、一生懸命なんです……応援したいんです!……
「女神の風呂は覗くし、女の子突き飛ばして逃げるし、思い出だけで慕うのはどうかと思うけど?」
あえてクズとは言わないバトルモード・ユウバ。
そう言えば、私もそうじゃね?とか思ったりしている。
今まで付き合ってきたマシンダガン達、思い返せば?
……分かってます!知ってます!でも!……
本当に分かっている?と疑問視するユウバ。
まぁ自分もそうだったし?
……私はそんな彼が、大好きなんです!……
「《〔そんな彼=クズ?〕》」
……そこがいいんですっ!……
「ん?」
どういうことだ?バトルモード・ユウバの頭上に『?』マークが浮かぶ。
「そこがいい?……どこがいいんだ!?分かるか?ノーマル?」
《理解の外よぉ!》
……彼……毒蛇に咬まれた私を……
「助けてくれたんだよな?」
……傷口に……唇を……
「?」
……キツく、激しく毒を吸い出してくれて……ハァ、ハァ……
「?」
……それで、彼、その毒で死にそうになって……
「はぁ!?」
……私に……二度と関わり合いたくない、って……
《なにそれぇ!?》
……もうぅ、もう最高なんですっ!……
「どこがだっ!?」
……はあぁ……ああんんっ!わかるでしょうっ!この気持ち!……
「まったく分からんっ!」
《この子、なんか危なくない!?》
そして三打目は……スカッ、とハズレた。
*ターンエンド*
あっさりとターンエンドする、リリーアキビンサイド。
そして村長は最後のカードをフィールドに送り出す!
「バトル・ゴッデス!アキビン、お前のゴーレムと勝負したかったぞ!」
*Cペーパー・ゴーレム・参戦*
「……は?紙!?」
ユウバはそのゴーレムに、違和感を覚えた。
ゴロロロロッ。
そして遠雷。
誰も気がつかないような遠雷。
マシンダガン・ユウバはバトルに熱中し、女神達は異界の戦士、ユウバの解析に集中していた。
ゴロロロロッ。
(……オレのかーちゃんが……俺のかあちゃんが、あんな男と楽しそうにバトルしている!)
雷蛇は、とんでもなく機嫌が悪くなった。
今回はここまでです。
次回をお楽しみに!
次回サブタイトル 第28話 奥義 の予定です。
投稿は、明日の朝を予定しています。
毎回ご愛読ありがとうございます!




