『妖怪の王』と『鬼の王』
気まぐれなので……
かけるときに書いていきます……
少し待っていると、徳川と田中が目を覚ました。
「いや〜助かったっすね〜」
「これは、田中の能力ありきだからな。田中に感謝」
「そうだな」
「そんな…そんなに褒めたって何も出てこないっすよ〜」
嬉しそうだな。満更でもなさそうだ。
「あ、そろそろ能力解除しても大丈夫っすか?」
「ああ、大丈夫だよ。僕たちの体力もだいぶ回復したし」
「わかりましたっす!そいじゃ、稲刈り」
田中が印を結ぶと黄金色の稲穂が宙に舞い消えていった。
「なんか、田中の能力って綺麗だよな……」
「渡辺に同感だ。お米に関わるようなものだから日本人に刻まれた感性なのかもな」
日本人の主食は米である。米は田んぼで育つ。そして、米作りは縄文時代から続いているものだ。今の時代から考えれば約3000年前からずっと続いているものだ。そう思うと、何か来るものがある。
でも、もし俺が日本人でなくても。これはなんか感動しそうだ。
「さ、こんな雰囲気に聞くことじゃないけど、これからどうしようか?」
徳川が話をふる。
「とりあえず、妖怪の王、鬼の王。このワードが気になります」
「だよね〜」
「サーセン、それなんとなくですけど、こいつらかなっていうのがあるんすよ?」
「それは、ほんとか?田中?」
「マジっす。ガキん頃、よく『ようかいだいひゃっか』とか読んでたんすよ。そんなかで、そんなワードを見つけ気がするんすよ」
「マジか!?」
あれ?田中今んところ一番優秀じゃね?
「とりあえず、それの確認をしないか?」
「そうっすね。俺んちこの辺だと思うんで家、いきますか?」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
と言うことで、田中の家の前まで来た。
途中、妖に壊された道があって、通れなさそうな所があったけど……思ってたより近場だったなぁ
「ささ、入ってもらって!」
田中が家の玄関を開ける。
「あれ?ご家族は?」
「地震のあとに避難所に行ってもらったっす」
なるほどね
「一回、2階の俺の部屋でその本探してきます」
「俺たちは?」
「その辺で、待っててくださいっす」
と言うわけで、俺と徳川はリビングで待っていることにした。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「あったー!」
うぉい、びっくりした……
上から急に、大きな声が聞こえた。
そして、ドタドタと階段を降りる音
「ありましたっすよ!これっす!これ」
田中が、新書ほどのサイズの本を持ってきて、俺たちに見せてくれた。
「これっす!『妖怪には、明確な王は存在しない。しかし、我々人間が考える妖怪の王、それは《玉藻前》であろう』そして、『鬼の王、酒呑童子。酒が好きな鬼で、さまざまな鬼の頭領である』って」
「おそらく、ぬらりひょんは、『玉藻前』と『酒呑童子』を復活させるだろう」
「あとこれっす、酒呑童子なんですけど『この酒呑童子を倒すときに源頼光と渡辺綱などが協力して倒したと言われている』。これって、渡辺さん……」
どうやら、この戦いで俺は宿敵を倒さねばならないらしい。




