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高濃度な栄養・筋トレ、そして…………

内容的に、食事中の閲覧はお勧めしませんと

言おうとしたが、何か大丈夫な気がする。


10/1 本日、頭痛が酷すぎるので、明日の

午後に投稿します。


「ふぅ、明日から日に3つクエストをこなしていけば、

明明後日(しあさって)にはC級昇格試験にこぎ着けれるな」


 飛び級合格を認められたE級昇格クエストの

ように、必ずしも能力を駆使(くし)して時短クリアを

出来るとは限らない。したがって、如何(いか)に通常

クエストを効率良くこなしていくかが鍵となるのだ。


「それに、筋トレ器具の注文は()(かく)として、

…………うん。まさかあんな理由で出費が(かさ)()

とは思わなかった。1日1クエストクリアじゃ

絶対に生活できないな」


 そして俺は今、ある理由から、必然的に日に

2つ以上のクエストクリアをノルマとしている。


「けど、この程度は()(さい)な問題だ。気にせず、

明日のメニューの方に思考を向けるぞ!」


 血中アミノ酸をキープするために、ステーキに

して保存していた猪肉(ししにく)200gを味わいながら、

20分程トレーニングメニューを考えた。


「まぁ、これが1番良いよね。さぁて」


 寝る前に、宿中の気配を探り始めた。アーロン達

の奇襲に備えるのは勿論(もちろん)のこと、泥棒猫獣人の

ミャー(?)に金をパクられる事を防止するためだ。


(…………宿屋全体には、宿泊客5人、従業員11人、

ネズミ4匹にゴキブリ44匹…………だけなのか?

…………どうやら、本当にそれだけなのだな)


 宿屋には居ない。だが、外はどうだろうか。


(…………宿屋の壁際に、平均サイズの猫ちゃんが

一匹。そしてこの子の視線の先には、ハツカネズミが

一匹。…………猫ちゃんや、少々殺気を出しすぎだぞ。

…………ホラァ、あっけなく猫ちゃんが入れない隙間に

逃げられちゃったぜ。逆にネズミ君は直感力と

逃げの技術が研ぎ澄まされていたな。って、

そうじゃなくて! 猫娘!!)


 俺はついつい、大好きな猫の観察をしてしまい、

猫娘の探知がそっちのけになっていた。


(…………そうだ、あの子が発しすぎていた殺気。

生きとし、生けるものは常に、多少なりとも

殺気を発し続けている)


 殺気、生き物ならば、天敵を寄せつけないため、

或いは、獲物を萎縮させるため、等々、自己の

強さを示すために、強く発している。だが、逆に

これを感じれるようになることで、相手の動きを

読み、回避、攻撃、逃走を、効率的に行うことが

出来る。


(感じるんだ…………猫娘の…………悪戯(いたずら)を、盗みをして

やろうという、楽しげな殺気を!)


 人間及び、それに準ずる知的な種族だと、この

殺気を希薄にする者が少数、他は、単に平和に

過ごしたいために、選択的に個人へ向けない者で

占められる。


 しかし、どれだけ希薄にしても、どれだけ相手を

愛していても、殺気が"消える"ことは無く、常人が

気づかないレベルで、常に誰かへと放たれている。


(俺の速度を目指しているクレインさんからは

高頻度で感じるし、バルディやミュールを

からかった時も、一瞬強い殺気が向くことが

分かっている。そして、それらの殺気の危険性が、

低いことすら殺気感知レベル3は教えてくれた。


だから、今回も頼むぜ。愛らしいけど、笑って

許せねぇ金額を盗んだ猫娘の…………薄められた

殺気を感知してくれッッ!!)


 極限まで"個人の殺気を探る"。今まで経験

しなかった殺気感知を実行したことで、スキル

ポイントは爆発的に蓄積し…………


「居た!!」

『ピロリン♪


 スキル : 殺気感知のレベルが4に上昇しました。


                       』


 猫娘の発見と共に、殺気感知の精度も1段階上昇した。


「さぁ、来たまえ。今日は取っ捕まえて、盗んだ

金額分、タダ働ki……………あれ??」


 先ほどまで感じていた殺気が、忽然(こつぜん)と消えて

しまったのだ。


「…………気のせいだった?…………いや、スキルの

レベルが上昇したということは、対象物に作用

させたことによる、莫大(ばくだい)なポイントが入ったと

見るべきだ。つまり」


 猫娘が本気で殺気を消した結果、俺の殺気感知が

及ばない薄さになったということだ。


「…………ははっ、まだまだ過ぎるな、俺も。よし、

寝る前は誰かの殺気を探る訓練だ! 猫娘は当然

毎日で、それ以外の人間の殺気を、日替わりで

感知してみよう」


 そんなことを考えながら、眠りに着いた。


~酒場の屋根の上~


「ニャーン、やっぱりお兄ちゃんは別格にゃん♪」


 猫娘は、路地裏から酒場の屋根に跳び移りながら、

ワイルドの感覚の鋭さを楽しんでいた。


「ミャーのシャッ気放出大サービスをしてあげたら、

直ぐに存在を感知してくれたにゃん。今日の

ドロボーは勘弁するし、にゃんにゃらご褒美も

あげるにゃん♪♪」


 そう言って、彼に見られたら抗議の声が上がるで

あろうお尻フリフリを、宿屋の方に見せつけた。


「シャーって、にゃにして遊ぼうかにゃん」


 次なる娯楽を求め、猫娘は屋根を移動していった。


~翌日・宿屋WC~


『バギャァァアアアアン!!!!』

「…………今日もダメだったか」


 宿屋の魔法便器を破壊する轟音(ごうおん)。今日もまた、

"壊してしまった"。


「だーーーー!! まーーーた、u(規制音)で

便器を破壊しおったなぁーーーー!! 弁償

だぞぉ!!!」


 当然、宿のオーナーに罵倒されてしまった。

サヨナラ、俺の銀貨1枚と銅貨3枚。


 さぁ、今日もクエストがはかどりそうだ!


~修行の崖~


「……………………」


 俺は、ぶら下がった右手に握られた500kgの

"ダンベル"を睨み付けている。重心は母趾(ぼし)(きゅう)

(なお)()つ頭蓋骨と垂直、骨盤(こつばん)は自然な前傾、厚目の

大胸筋はこれでもかというくらい張っており、両肩は

外旋(がいせん)している。


 姿勢は、完璧だ。


「フッッッ!! フッッッ!! フッッッ!!

フッッッ!!………………」


 猫科動物の狩りが始まったかのように、俺は突如、

上腕二頭筋のみを最高加速度で収縮させ、ダンベル

を挙げ下げし始めた。全感覚は、右腕の上腕二頭筋

に投入済みだ。


「フォアアアッッッ!!!」


 7秒間だけで、十数回挙げた気がする。ラストの

1発を、無意識に動かした左腕の補助も借りつつ、

最高のテンションで挙げきったのだった。


「ハアッ!!…………ハアッ!!…………」


 いつでも全力を出せるということも良いこと

ばかりでは無く、全身の1%にも満たないであろう

筋繊維の駆動のみで、酸欠気味になった。


「フゥ~~…………こりゃ、直ぐにパンプが終わりそうだな」


 息が整った頃合いを見て、テンションが

下がりきらない内に、限界まで筋繊維を

膨らませた。


「…………これは快感だ。肉さえ食えば、どれだけでも

デカく出来るのだからな」


 激痛耐性レベル4で、上腕二頭筋の全筋繊維が

ちぎれる程の出力を発揮し、瞬食レベル3と

超速消化吸収レベル4を用い、食した肉を

すぐに血中アミノ酸に変換する。


 そして、超回復レベル2によって、断裂した

筋肉を回復&肥大する。


「や~、この超絶スキルコンボのお陰で、

日数単位で肉体改造出来てしまうのは、

マジで後天的チート過ぎる」


 早速、上腕二頭筋が超回復を起こし、

サイズアップと同時に、絶対筋力が大幅に

向上。莫大な絶対筋力の向上に伴い、腕を

曲げる速度も大幅に向上した。


「けど、表ばかりでかくても、アンバランスで

カッコ悪い。裏も肥大化させてこそ、漢の上腕に

なるってもんだろ」


 と、いうことで、三頭筋も鍛えて肥大化させた。

勿論、左腕も鍛えたぜ。


「次は三角筋だな。取り敢えず前、中、後で分けて

鍛え、筋肉そのものにより多くの神経を通そう」


 そう言って、ダンベルの重量を変更していると


「来たぜ。今日は筋トレは良いから、実践練習を

させてくれ。手土産にアクジキバッタをやるからよ!」


 バルディがやって来た。そして、特大サイズの

荷物箱を乱暴に置いた。


「待ってたぜ、フムフム、料理すれば美味くなるな」


「分かるのかよ!? けど、何というか、昨日の

クエストで、身のこなしの特訓も必要だなぁって

思い知ったぜ」


~回想~


「成る程、コイツらが草を食い散らかすから、

牛が餓死しちまうんだな」


「ああ、一匹残らず駆逐してくれんか?」


 この牧場主のオッサン曰く、犬サイズの

バッタ共が尋常じゃねぇ量の草を食うようで、

牛が食う分が軽く消え失せるようだ。


「そう言うことなら、このバルディ様にドーンと

任せろ。オラァ!!」


 依頼主のおっさんの事情を聞いた俺は、

バッタ共を瞬殺すべく、ダッシュで鍛えた

加速術レベル2を駆使し、全速力で距離を

詰めた。


「ドルゥア!!」


 全身ごと3回転させた斧の一閃(?)は、

過去最高のパワーとスピードだった。…………が


「…………あれ? あんまりぶっ飛ばせてねぇや」


 その場で斧を振り回しつつ、あまり命中

しなかったことに、疑問を抱いた。


「クソッ! 結構すばしっこいな! ダッシュで

負ける気がしねぇのに、避けられまくるとか、

意味わかんねぇ!」


 訓練生時代、常にトップを競いあい、今も

何かを競いあっているミュール(アイツ)の顔が浮かんで

きて、何かイライラした。


「あんちゃん、動作は速いが動きに無駄が

ありすぎねぇか?」


「何ぃ!…………って、それだ! オッサンサンキュな!」


 練習試合で、ミュール(アイツ)に負けた時にいつも

言われていた。"動きに無駄が多すぎて、対応

しやすいわ"と。


 1時間前だって、クレインコーチに言われ

ちまった。"そんな大振りの攻撃、光の速度で

撃っても当たるわけが無いだろう"と。


「つーことはよ、俺の物理攻撃力なら」


 俺は、大振りの一撃ではなく、手早く且つ、

間髪入れない連続攻撃を意識して、バッタ共に

攻撃を開始した。


「ほほう、何とも素早い斧さばきじゃあ!」


「これが…………スピードキャラの戦法入門って

所か? 脚も動かしまくるぜ!」


 訓練時代に習った脚捌(あしさば)きも取り入れた所、

瞬く間にバッタ共が全滅した。


『ピロリン♪


 スキル : 斧術がレベル6に上がりました。

 スキル : 視覚レベル1を獲得しました。

 スキル : 照準レベル1を獲得しました。


                    』 


「ヒュウ♪ 筋肉が回復したら、どんな速攻が

出来るか楽しみだぜ」


 とはいえ、この分野だと、まだまだ正確性の

高いミュール(アイツ)が上だな。とも思い知らされた。


~回想終了~


「そんなわけで、鍛えた筋肉でより強く、

より速く、より多くぶった斬りてぇんだよ!!」


「成る程、そう言うことなら、筋肉を休める

この期間は打ってつけだな。クレインコーチが

来るまでは、素早く逃げ続けるこのワイルド

コーチに全力で斬りかかると良いぜ」


「じゃ、遠慮(えんりょ)はしねぇぜ!」


 そう言って、斧を振り上げた時だった。


「ワイルドコーチ! おはよーござい

まーーすっっ!! ゼェ…………ゼェ…………」

「おはよー、ミュール。走ってきたのか」


 ミュールが息を切らしながら挨拶をしてきた。


「ミュール、クエストはクリア出来たか?」


「フゥ…………もっちろん! 何なら私、大活躍

したんだよ!」


~回想~


(とう)(りょう)さん! ここの釘打ち終わりましたー!」


 この日は槌使いとして、大工作業のお手伝いに

(たず)わったわ。


(はよ)いな嬢ちゃん! そしたら、1番上の釘を

打ち込んでくれ。これが終わりゃあ仕事終了じゃ」


「分かりました!」


 梯子で登っていくだけだと時間がかかるので、

アクロバットスキルのポイント稼ぎも兼ねて、

アクロバティックな移動で直ぐに建物の頂上まで

登ったりしたわね。


「相変わらず移動も(はよ)いな!」


「今日の冒険者ちゃんは大当たりですねぇ~」


「真面目で仕事できて、何より可愛い!」


「最高だぜぇ~~!!」


 現場の方々からもお墨付きを頂き、とても

充実したクエストだったわ。


「テメェらぁ、(はよ)手ぇ動かさんカイッッ!!」


「「「ヒィッッ!!!」」」


~回想終了~


「ってことはよ、昇格クエストは受けれるように

なったってことか?」


「当然よ、E級になったら勝負よ、バルディ!」


面白(おもしれ)ぇ!」


 どうやら同じ戦士タイプ同士、同じ()(ひょう)

勝負をするつもりらしい。


「丁度良かった。2人で俺を殺す気で攻撃してくれ。

俺の回避と2人の攻撃の訓練にするぞ」


「今の実力差だと、()(とう)な負荷だな」

「了解!」


 こうして、端から見たらリンチな訓練が

始まったのだった。


 10分後


「来たぞ、ワイルド。って、全員お揃いだな」


「ドリャアッッ!!」


 クレインさんも現れ、全員揃った。


「ホッ!! あ、クレインさんもおはようございます」


 裏拳でバルディの斧を逸らしつつ、挨拶を

返した。


「ゼェ…………ゼェ…………クレインコーシィ

…………おは…………よう……………………ごっ…………

ゲホッ! ゲホッ!」


 息が切れていたミュールは、無理して

挨拶しようとして、()()んだ。


「無理して挨拶しなくて良い。一先ず息を

整えろ」


「はぁい…………フゥ~~~~…………」


「ガッデムォーーニンッッ! コーチ」


「ブハッwwwww」

「ゲホッ! ゲホッ! ゲホォッッッ!!!」


 バルディの訳が分からない挨拶によって、

俺は吹き出してしまった。俺はまだ良いとして、

ミュールが再び咳き込んだのは、ちょっと

可愛そうだった。


「ゼェ…………ゼェ…………こぉんのど阿呆(あほ)

何てことしてくれるのっ!」


「んだよ、ちょっと個性的な挨拶をしてみた

だけだろ。相変わらずお前は想定外の事態に

弱ぇーなぁww」


「言ってくれるじゃない、挑戦状と受け取ったわ。

決闘よ、バルディ!」


「良いねぇ。受けてたつぜミュール!!」


 今回に関しては、ミュールの言いがかりっ

ぽく聞こえるのだが、バルディは凄く生き生きと

している。


「存分に闘え。互いの悪い癖を直してやる」


「一応、模擬(もぎ)武器使うんだぞ」


 どんな武器でも、頭部に直撃すれば死ぬ

とはいえ、安全面から木製の武器を使わせる

ように注意した。


(この2人、さっき絶対に手持ち武器使おうと

したよな)


 特にカルロスはそうだったが、昔の俺は、

戦士系の冒険者の気質を本当に理解できなかった。

基本的に、荒くれたノリとの相性が悪いからだ。

最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

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