151話 春の王女は、男を破滅させようとする、魔性の女ですね
雪の国で王族をしている、赤毛のおじ様と、春の国の王太子、レオナール様の会話は、変な方向へ流れます。
国際常識からは考えられない方向、春の国の赤っ恥へ。
「紅蓮将軍。何を知っておられるのですか?
言いたいことがあるなら、ハッキリおっしゃってください。
本音で話してくれると、宣言されましたよね?」
「……去年の秋頃、わしの妻のところへ、手紙が届いた。差出人は、戦の王家へ嫁いでいる、妻の妹だ。
春の王女が留学してきたと、報告がなされていたのだが……『これは、本当に春の王女か?』と、わしが読んでも、疑う内容ばかり書き連ねてあったぞ」
「……そのような話をなさると言うことは、僕にも手紙の内容を教えていただけるのですね?」
「うむ。手紙は、『一国の王女なのに、平民の商人の子供にも劣る教養の持ち主で、戦の王族全員が驚いた。
会話はかろうじて成り立つが、戦の国の文字の読み書きが全然できないのだ』から始まっていた。
留学された公爵王女殿下は、春の王妃になる予定だったのだろう? ならば、周辺国家の語学に精通しているはず。
特に、春の西の公爵家は何百年にも渡って宰相を輩出した、頭脳明晰な家柄として有名。
王女として、最高の教育を受けている以上、現在の春の王妃殿下以上の才女であるはずなのだ」
あっ、レオ様は仏頂面になって、考える体制に入りました。あれは、考えるふりですけど。
春の王太子である以上、雪の王族のおじ様の前で、頭が悪いと断言できませんよね。
レオ様の隣の大臣たちは、 懸命に微笑みの仮面をかぶって、心の動揺をごまかしていますよ
壁際に控えている使用人と侍女たちは絶句して、無表情の置物になりしました。
「まだ六才のエルですら、半年間、春の王宮に預けただけで、もう戦の言葉が読み書きができるレベルに達したのだぞ?
春の王宮の教育レベルの高さが、見事に証明されている。
そこから考えれば……『十六才にもなる王女が、異国の言葉を読み書きできないと振る舞うのは、おかしい』と言う結論になる。
『頭が悪い演技をしなければ「留学」と言う方法で、戦の国へ厄介払いできなかったのだろう』と、義妹は推測したようだ」
……おじ様。演技ではありません。
西の公爵家の一人娘、ファム嬢は、正真正銘のおバカさん王女なのです!
王妃教育でも、語学の時間は、父親の執務室に立てこもり、絶対に出席しなかった、筋金入りの勉強嫌いでした。
会話だけは、戦の国から嫁いできたラインハルト様の母君のおかげで、なんとかこなせるようになったらしいですけどね。
「しばらくして届いた二通目は、『農耕民族の子孫である、春の王族なのに、畑仕事ができなかった。
戦の王家から別れて、春の王族になった医者伯爵家の王子たちですら、畑を耕して薬草を育てると言うのに……春の王族の象徴である王女が、畑を耕せないようなのだ』と報告されていた。
これまた、おかしな話だ。春の国は 農業国家で、王族は農作業が本業よな?」
「その通りです。春の王族は、農耕民族の長の子孫ですからね。
僕とあなたの共通の祖先、あの善良王ですら、即位を決意するまで農作業をしていたことは世界的に有名です。
春の王族として生まれたならば、畑を耕す技法を身につけるのは、自然なことですよ」
「王太子殿下も、ラインハルト王子殿下も、四年前に北地方へきたとき、見事な鍬さばきを見せてくれたと、妹や北の名君夫妻から聞いている。
それなのに、戦の国へ留学した公爵王女殿下が、鍬一つ扱えないとは、まこと、おかしな話よな? 」
……おじ様。目の前で、冷や汗を流しているレオ様も、四年前に北地方へ来るまで、鍬一つ触ったことのない、おかしな王子様でしたよ?
北地方の食料事情を知って、飢える民を助けようと、生まれてはじめて鍬を手にして、やっと扱えるようになりました。
だから、現代の春の王族の子供たちは、基本的に農作業ができないんだと思います。
父方のおじい様は、レオ様たちの名誉を守るため、見事な情報操作をして、雪の国を騙したようですね。
さすが、戦争時代にウワサを操って、春の国を勝利に導いた「北の名君」こと、義勇軍総大将。
お母様も雪の王女とはいえ、春の国へ嫁いでおりますし、「北の名君の義理の娘」の立場です。
何よりノリが良い性格なので、「雪の国を騙す」というおじい様の思いきった作戦に、配下たちと一緒にノリノリで協力したことでしょう。
「さっきの手紙の続きになるが……
『戦の国王陛下は、春の国の最新農業知識を期待して、春の王女を王都郊外の畑へ案内した。
ところが、春の王女は、畑に入るのを嫌がり、同行していた王子殿下に突然抱きついて「そのような教育は受けていないのです」と涙ながらに訴えていた。
どうやら、春の王女はウワサ通り、色仕掛けで男性を惑わすのが得意らしい』と、つづられていたな」
「……ファムに抱きつかれた戦の王子殿下が、そのときどのような行動をされたか、書かれていませんでしたか?」
「紳士的な対応をされたようだ。
『春の王女殿下。非常に申し上げにくいのですが、涙で化粧が剥がれておりますよ?
私以外の者に素顔がさらさられる前に、この場を離れることをオススメします』と言って、さっさと追い払い、公爵王女殿下を王宮へ帰らせたらしい」
……さすが、春の王族でも有数の色男、ラインハルト様の親戚の王子様。
害虫王女の撃退の仕方が、非常にスマートです!
しかし、西国で流れているウワサは、本当でしたか。
『春の王女は、男遊びが大好きで、とにかく男と見れば、誰かれ構わず、すぐに抱きつく』と。
どうやら、ファム嬢が戦の王子様へ抱き付き、自分の存在をアピールしたときの様子が、ウワサになったようですね。
「……紅蓮将軍が、『ファムは反省していない』と考えているのは、自分の立場をわきまえず、戦の王子に色仕掛けしたからですね?
戦の国王陛下も、そのような事実を広めるわけにいかず、春の国へも報告せず、掌で握りつぶしたと」
「うむ。わしの義妹は、最新の農業知識を一目見ようと現場に同席しておったゆえ、一部始終を見ていた。
抱きつかれた王子は、わしの姪の婚約者でな。だからこそ、雪の国へ報告したようだ」
「紅蓮将軍の姪の婚約者?」
レオ様は、少し目を伏せて、考える仕草をなさりました。
すぐに目を見開き、感情の読めない王子スマイルを浮かべます。
「……確か『もうすぐ戦の王太子になる』と言われている、王子殿下ですよね?
僕のいとこ、ラインハルトのおばが母親であり、我が国と親戚になるので、春の国としても鼻が高いですよ。
戦の国は、小国が乱立していた歴史を持つためか、王族の中でも、能力の高い王子が次代の国王に選ばれる伝統があります」
「うむ。戦の次期王太子は、文武両道の男だ。幼なじみになるわしの姪と共に、雪の国へ留学しておったゆえ、わしも、兄者も知っておる。
雪の王立学園へ、政治の勉強をしに来たはずだが……なぜか、特別専攻科の戦術学科にも在籍しおってな」
「戦術学科? 騎士のエリートコースの?」
「わしの見立てでは、雪の国へ留学してきたのは、姪に気があったからだな。
本来ならば、姪は雪の国へ輿入れする予定であった。留学は、結婚相手になる、雪の王子たちとの顔合わせのため。戦の王子殿下は、それを邪魔したかったのだろう。
男として、見ず知らずの相手に好きな女を取られるのは、我慢ならぬよ。良いところを見せて、姪の心をつかみたい。
そのような思春期の男心から、超難関の戦術学科に受かる意地を見せて、見事に卒業して帰国しおった。
おじとして、一途な恋心に、もはや天晴れと言うしかない。あのような男になら、安心して姪を預けられると思ったものだ」
ああ、戦の次期王太子は、私のお父様みたいなものなのですね?
お父様は、大好きなお母様を守れる騎士になるべく、子供のころから、辺境伯の北の侯爵家で騎士の修行をしましたから。
その努力を認められて、春の国の先代国王を動かし、恋愛結婚に至りましたもんね。
「運命は、戦の王子殿下に味方したようだ。四年前の雪の内乱の影響で、雪の国での婚約者斡旋が、かなり遅れてな。
義妹が『情勢が荒れている雪の国へ嫁に出すより、戦の国内に留めた方が、娘のためになる』と考えた結果、共に雪の国へ留学していた、戦の王子殿下に娘を嫁にやりたいと手紙を寄越してきた。
わしとて、子を持つ親。義妹の考えに賛成でき、兄者に姪の輿入れ予定を取り消して欲しいと頼んだのだ」
「……ああ、紅蓮将軍経由で大陸の覇者を動かしたから、あの王子殿下は、戦の国で話題になったのですね?
雪の国の留学経験と、騎士のエリートコース『戦術学科卒業』の肩書きが買われ、次期王太子と見なされてしまった」
「春の医者伯爵殿と祖先を同じくする、戦の医者王族は、完全なる学者の家系だ。医学で名を馳せることで、かろうじて生き残ってきた一族。
その中で、わしの姪と婚約者した王子殿下は、医者王族には珍しい、軍事方面に強い王子と思われてしまった。
しかも、母親は、春の国へ嫁いだ宝石姫の妹。戦の国では、諸外国の王家へ、強い影響力を持つ、数少ない王子だ。
だからこそ、兄者も将来の国益を見越して、姪の雪の国への輿入れを白紙に戻してくれた」
「周辺国家との関係や、国益を考えるなら、僕も雪の国王陛下と同じ判断をしますね。
戦の王家との親戚関係は続くし、春の国とも親戚回りとして良好な関係を望めます。
それから、雪の王族である紅蓮将軍は海の王家と親戚になります。その姪が戦の国母になることで、国境争いしてきた戦と海の国は良好な関係が続くと期待され、大陸の安定が見込めますからね」
「……ふむ。春の王太子殿下も、なかなか外交には明るいようだな」
親戚の王子様の経歴を知っているはずなのに、知らないフリをして、私のおじ様から雪の国が知る情報を引き出そうとする、春の王太子。
感情の読めない王子スマイルを浮かべるレオ様に、おじ様から軽く感心した声が投げ掛けられます。
おじ様。だって、レオ様ですよ、レオ様♪
外交手腕に優れる私や外務大臣の子息殿と、朝から晩まで一緒に過ごして、会話していた王子様です。
私たちの影響で、同年代の諸外国の王子様と比べれば、外交に強いと思いますよ!
「春の王太子殿下。お主ならば、更なる情報を伝えても、大丈夫だろう。
義妹からの最新の手紙は、諸外国との関係を揺るがす内容がつづられておった。
『春の王女は、戦の王立学園への進学を理由に、滞在先であった北の辺境伯の領地の屋敷から移動して、王都にある離宮に住み始めた。
そして、勝手に戦の王宮へやってきては、娘の婚約者に色仕掛けで迫り、王宮の道徳を大いに乱している。
婚約者を取られまいと対抗していた娘は、最近、寝込んでしまった。
抑え役のいなくなった春の王女は、とうとう本性を現す。「自分は将来の戦の王妃になるのだ」と言いふらし、王宮や学園で、横暴に振る舞い始めた。
他国の王女ゆえ無下に扱えず、戦の貴族たちも、困っている。「この者は、本当に春の王女なのだろうか?」と勘繰る者もいる。
改めて、雪の国へ問いたい。私の故郷は、私と娘の後ろ楯になってくれるのか?
それとも、軍事同盟を重視して、春の国の後ろ楯になるつもりなのか?』と、兄者……雪の国王へ意見を求める形で終わっていた」
「……雪の国王陛下は、どのような決断を?」
「春の王女ではなく、『春の国から派遣されたハニートラップを仕掛ける役目をおった、工作員』と判断した。
戦の国に住む春の王家の親戚王子と、雪の王家が密接な関係を持ち、間接的に春の王家が力を持つのを嫌がる者……春の国家転覆を企む者が派遣した、工作員だと。
最新の手紙の内容から考えると、絶対に、王女の立ち振舞いではないな。
雪の王族の中には「どこかで拾われた平民で、焼き付け刃で身に付けていた化けの皮が、とうとう剥がれたのだと判断するには、十分な証拠だ」言う者もいる。
雪の王子であり、将来の戦の国母のおじになるわしが、春の国へ派遣された理由にも、納得できよう?」
おじ様の問いかけに、レオ様の王子スマイルが引きつりました。
こめかみに青筋が浮かんでいるのは、私の見間違いではないと思います。
おじ様から述べられた、最新のファム嬢の言動から、「偽物ではなく、本物の春の王女」だと判断したのでしょう。
……去年のファム嬢の言動を間近で見ていない、おじ様たちが「偽物」と勘違いするのは、仕方ありません。
三流の大根役者に思えるほど、頭の悪い行動をあちこちでやらかすのが、ファム嬢なのです。
数十年ぶりに生まれた春の王女として、蝶よ花よと大事にされ、周囲の貴族にかしずかれて褒め称えられ、ワガママ三昧を許されて、頭がお花畑思考に育った娘ですからね。
今までの振る舞いのツケが、「春の王位継承権放棄と、西の戦の国への無期限留学と言う建前の国外追放」ですよ。
祖国から追放されたら、今度は追放された先で、多大なる迷惑をかけておりましたか。
春の王族の戸籍から除籍して、平民へ落とすのが、行動を封じる手っ取り早い方法と思いますけど。
平民相手となれば、戦の国へ嫁いだおじ様の義妹が、ファム嬢の処分に関われます。今では、戦の王族の一員なので。
まあ、ここら辺は、春の国に在住している私が動くのが、てっとり早いですかね?
レオ様も、王族から追放する方法を考えてくれるでしょうから、要相談事案です。
しかし、困った事になりましたね。私の親戚周りになる戦の王女は、風邪をこじらせて伏せっていると、西国で流れるウワサを聞いていましたが……。
ファム嬢が戦の王宮で活動開始したとなれば、倒れた原因は、ファム嬢が薬を飲ませたからかも。
なんせ、雪の国の秘薬「クスグー」を手にいれていましたからね。
あれは、心臓に働く薬でして、命を助ける特効薬であると共に、ほんの少し使いすぎるだけで命を落とす毒薬になると習っています。
ゆえに「秘薬」扱いされ、雪の国でも、王族や王家専属の医者にしか情報が知らされません。
原料の植物は、寒い雪の国でしか育たないと言われており、春の国で暮らす私は、実際に見たことありませんしね。
毒薬としての効果は、知らずに飲まされた私自身が体験済み。
頭が割れるほどの痛みを伴うし、胸が早鐘のように打つし、ものすごい吐き気が襲いくるのです。
出血性胃潰瘍をわずらっていた私は、吐き気の副産物として、血を吐き、意識を失いました。
おそらく、去年の私を見て、ファム嬢は「クスグーは、血を吐かせる強力な毒薬」と認識して使っているんじゃ無いですかね?
そして、戦の次期王太子は、ファム嬢が何かしらの薬を持つことを、知っている可能性が高いです。
あの医学のエキスパート、医者王族の王子様なのですから。知っていて、ファム嬢を泳がせているのでしょう。
……自分の幼なじみで、大切な婚約者を寝込ました相手へ、最高の復讐をするために。
だって、次代の戦の国王になると言われている、王子です。「清廉潔白な白馬の王子様」のわけ、ありません。
王位に近い王子様は、「外面の良い、腹黒の策士」だと、春の王宮で大いに学習しましたからね。
●ファム
春の国の分家王族、西の公爵家の一人娘。
春の国で数十年ぶりに生まれた王女として、大切に育てられる。
世界は自分を中心に回っていると考える、自己中心的な性格に成長。
他人を見下し、権力をふりかざすのが、日課。
父親仕込みで悪知恵が働き、自分が幸せになる為なら、他人を暗殺するのも、いとわない娘に育つ。
だが、詰めが甘く、本人は完璧に隠しているつもりでも、あちこちから綻びが生じて、悪事を隠しきれていない。
主人公からは、「頭がお花畑の思考回路」「おバカさん王女」の評価をくだされる。
祖先を同じくする春の国の分家王族、医者伯爵家からは、「人の皮をかぶった化け物」と影で呼ばれる。
●名前の元ネタ
フランス語の「ファム・ファタール」
男性にとって、赤い糸で結ばれた運命の相手や、男を破滅させる魔性の女……いわゆる悪女の意味。
●一番のモチーフ
・フランスの太陽王ルイ14世の公妾。
モンテスパン侯爵夫人「フランソワーズ・アテナイス・ドゥ・ロシュシュアール・ドゥ・モルトゥマール」
金髪に青い瞳の美女、頭の回転も早いらしい。
ただし、気性が激しく、権力欲も強かった。
また、他の女性達と自分は違うのだと思っており、常に自分が一番でないと気が済まなかった様子。
先にいた、国王の寵姫「ルイーズ・ド・ラ・ヴァリエール」を蹴落とし、一番の寵愛を得る。
宮廷内で王妃「マリー・テレーズ・ドートリッシュ」 以上の権力の持ち主としてふるまうようになり、権力を誇示するため、金に糸目を付けず豪華な宝石やドレスを注文した。
・約十年後に、ルイ14世に新しい寵姫「マリー・アンジェリク・ド・フォンタンジュ」ができ、王の寵愛が薄れる。
当時、魔女と呼ばれていた女性に近づき、黒ミサを行ったらしい。
魔女と呼ばれた女性は、毒薬による毒殺を請け負ったりもしていた。
新たなる寵姫が急病になり、子供を死産したのは、魔女に毒を飲まされたからだとも言われている。
黒ミサは、ルイ14世にとって、最大の醜聞となった。
宮廷の有力貴族が関与していたり、王の寵姫が関与していたため、本格的な捜査は行われず、国王によって特別審問会も中止された。
フランソワーズは、命拾いをする。
※小説内のファム嬢の性格や行動は、よくある悪役令嬢の行動と見えるかもしれないけれど、モチーフにした人物の行動を参考にしています。
……ただ、フランソワーズは、頭が良いけれど、ファムは頭が悪いので、三流悪役令嬢に見えるのは仕方ないかも。
もしも、きちんと黒ミサに関する捜査がされて、特別審問会が中止されず、貴族たちが裁かれていたら、どうなっていたか?
それが、この小説の根底の一部分を担っています。
当時の警察は、権力の壁に阻まれ、捜査活動ができなかったようなので、小説内では「最高権力を持った王族たちが捜査活動」をしています。
そして、正攻法の警察や特別審問会では、歴史の通りに邪魔されるかもしれないので、「裏側で暗躍する悪の組織がモチーフ」となりました。
アンジェリーク秘書官が毒を飲まされた内容は、上にも書いたような歴史上のウワサを参考にしています。