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127話 私……一緒に行きます!

 私は、思考の大河の中で、ほんろうされていました。

 様々な考えと共に浮上しては、答えを求めて、深く潜ります。


*****


 東地方の貴族、ルタ子爵令嬢。

 奇跡の美貌を持つため、去年、王太子の花嫁候補になった、ご令嬢の名前です。


 「権力」に弱く、地位の高い権力者には、イジメられても従う。

 子爵より地位が低い貴族の男爵だった私や平民には、威張って高飛車な性格になる、ぶりっ子。


 男に媚びを売り、奇跡の美貌で虜にして、逆ハーレムを作った、浮気性の娘。


 そして、私を何度も階段から突き落としたあげく、最後は春の王女と一緒に、毒を飲ませて殺そうとした、殺人未遂犯。


 ……考えれば考えるほど、人間の価値がありませんね。

 王族殺しを実行しようとしたなんて、どの国でも、大罪ですよ。

 しかも、私は春ではなく、雪の国の王女です。隣の国のお姫様。

 雪の国内なら、すぐに処刑できたでしょうね。


 ですが、私は春の国で、生まれ育ちました。

 春と雪の国との戦争を招きたくなかったので、春の国を立てて、処分を国王陛下にお任せしたのです。


 逆ハーレムを見せつけられ、悪夢から覚めたレオ様は、ルタ嬢の婚約者候補の資格を剥奪しました。

 国王陛下の恩情というよりは、東地方の貴族だった先代王妃様の慈悲で、ルタ嬢の処分は、父親に任せることになったと後から、詳しくレオ様が説明してくれました。

 王族になった先代王妃様は、孫の可愛さよりも、王家に対する貴族の求心力を得ることを、選んだわけですね。

 国王陛下は慈悲深いお方だと、東地方の貴族は誉めましたよ。


 ところが……ルタ嬢の父親は、おバカさんでした。王家への忠誠心より、家族をとったわけです。

 自宅謹慎処分で終わらせ、ルタ嬢が一番気に入った男爵の息子と結婚させ、さっさと家から出す算段をしたんですよ。


 はっきり言って、当主が取る行動ではありません。

 少なくとも、春の国で最年少の当主をしている私には、考えられない行動です。

 権力の無い子爵家が、王家の慈悲を踏みにじる行動をしようとして今した。お家断絶一直線ですよ。


 後で聞くところによると、東地方の良識ある貴族たちが、子爵家と男爵家に圧力をかけたようです。

 ルタ嬢は恋仲の男爵の息子と引き離され、領地内にある女だけの修道院に入れられました。


 これで大人しく引き下がらないのが、三流役者のルタ嬢です。

 「領主の娘」と言う権力を使い、「精神修行は終わらせた」と、修道長に言わせたらしいです。

 たった半年で、のうのうと実家に帰ってきました。

 ……おバカさんは、「反省」って言葉を、一生知らないことでしょう。


 おバカな娘をもて余した家族は、ルタ嬢が心を寄せる少年と一緒になれるように心配りをして、東の倭の国へ駆け落ちさせました。


 この少年は、ルタ嬢の逆ハーレム構成員の一人で、王太子に恥をかかせた男爵家のドラ息子。

 跡継ぎの資質を問われる形になり、祖父母につられて領地に引っ込んで、田舎で生活を送っていました。

 家族は、悪女のルタ嬢に惑わされ、一時的な気の迷いを起こしたと信じたわけですね。

 彼が真面目に祖父の領地経営の手伝いをして、当主の心構えを勉強し直し、謙虚な姿勢を見せれば、更正したと周囲は見直してくれたでしょう。

 跡継ぎとして、返り咲く未来が約束されていたのに……。


 彼は、跡継ぎの義務を放棄して、愛を選びました。

 男爵領地で、東国の言葉を話す行商人を捕まえ、自分のお気に入りの行商人にします。

 ルタ嬢が入っている修道院へ、寄付として、食材や物品を送りました。

 ついでに、ルタ嬢への手紙を密かにたくしました。一番美しい少女に渡して欲しいと、行商人に頼んだと。

 奇跡の美貌は、良い目印になり、行商人は迷うことなく、少年の手紙を渡しました。

 少年は、行商人ら春の国の言葉が片言だったので、ルタ嬢のことを知らないと思って、手駒に選んだのでしょうね。


 冬の間、密かに手紙を交わしあった二人は、愛を深めます。

 春になり頃合いを見計らって、ルタ嬢は領地の館に戻って来ました。

 ルタ嬢のせいで、王都に居られなくなったご家族は、一家揃って領地に引っ込んでいましたからね。驚愕したことでしょう。


 男爵家のドラ息子は、ルタ嬢に会うために、子爵家へ押し掛けてきたらしいですし。

 厄介者となった二人は、双方のご家族の支援のもと、手に手を取り合い、新天地へ向けて駆け落ちしました。

 少年が手駒にした行商人に頼んで、東国へ移動中、関所を守る騎士に見咎められました。

 ルタ嬢の美貌は、ちょっとやそっとでは、隠せません。王都では、有名です。

 今年の春に、王宮から東地方の騎士団へ移動になった騎士たちに、すぐに見破られてしまったと。

 二人は、その場で捕らえられ、東国との国境を守る、辺境伯に引き渡されたと。

 そして、王家に反逆の報告がもたらされました。それが、春の国の王族と貴族の知る筋書き。


 ……裏で、私の配下の傭兵たちが動いていたなんて、知らないでしょうね。



****



 ルタ嬢が修道院に入る前から、数多くいる傭兵たちを使って、見張らしていました。

 予想通り、ルタ嬢は修道院を逃げ出しましたよ。

 そして、恋人の男爵の息子と駆け落ちを実行したときに、男爵家に出入りしていた行商人に紛れ込んで、東国を目指しました。


 まあ、この行商人一行は、ルタ嬢を見張っていた、うちの傭兵団の一つなのですけど。

 傭兵ってことは、他国の出身も含まれます。彼らは、昔の戦争で雪の国の領地にされた、元倭の国の出身でした。だから、東国の言葉が話せるんですよ。

 四年間、春の国で過ごせば、生活していくために、片言の言葉くらいは覚えますしね。


 ルタ嬢の恋人になった、少年に気にいられたのは、突発的事態でした。

 東地方へ派遣していた傭兵団には、自分たちの裁量で行動するように、指示していましたからね。

 普段は行商人として、北地方への物資を仕入れながら生活している彼らは、行商人の姿のまま、ルタ嬢とドラ息子を見張ることにしました。

 二人の手紙を運ぶ役目を頼まれたりとか、匿名で寄付の食材を納品する役目など、重大な仕事をこなし、二人に気に入られるように振る舞ったと。

 駆け落ち道中を手助けするように、二つの家から頼まれたときは、わざと多くの関所を経由して、東国を目指したようです。

 東国へ着く前に、ルタ嬢が、関所を守る騎士に見つかるようにね。


 もちろん、傭兵団たちも、ルタ嬢と一緒に捕まりましたよ?

 行商人姿の彼らは、片言だったおかげで、「春の国に来たばかりの異邦人。春の王都の騒ぎを知らず、少年に利用された被害者」と判断され、早急に解放されましたけど。

 ただ、レオ様が二つの家を裁くときに重要な証人となるため、東地方の辺境伯の領地から出られず、辺境伯領地で行商人生活を続けているようです。


 このような経緯で、私は春の王家より先に、東の辺境伯に保護された、ルタ嬢の情報をつかんでいたんですよ。

 真実を知らない王太子のレオ様と、いとこのラインハルト王子は、私の情報の早さに驚いておりましたけどね。

 

 ちなみに、ルタ嬢の実家の東国の知り合いについては、春の王家が調べだしたので、レオ様に丸投げしました。

 うちの雇っている、筋肉自慢の傭兵を使って調べるより、春の王家の専属間者が調べた方が早いですからね。


 もうすぐ、協力者が判明すると思いますよ。


 ………うん?


 ……あれ?


 ……何か、引っ掛かります。


 東の倭の国の、知り合い?


 普通の貴族が駆け落ちして、生活できるわけありません。

 平民の暮らしは甘くないのです。

 家出して駆け落ちしても、暮らしていけずに、実家にノコノコ戻ってくる貴族の話は、昔からよく聞きます。


 ……うちの母方のおばあ様は、一目惚れしたおじい様を追いかけて、家出して船に乗り込み、異国の地で結婚式をあげた強者ですけど。

 旅一座の生活にも、おじい様への愛情だけで我慢して、やがて馴染みました。

 「駆け落ち姫の再来」と言われたくらい、雪の親戚の常識から外れた、異端児だったんですよ。

 押し掛け先が、雪の国の王子である、おじい様だったから、亡くなった母方のひいおじい様たちは、二人の結婚を許したようなものです。

 相手が平民の役者だったら、おばあ様は問答無用で、連れ戻されたでしょうね。



 あ、思考が反れてしまった。


 えーと、ルタ嬢の性格からすれば、異国の地で平民として生活するなんて、できないと思います。

 異国の地でも、貴族としての生活が保証されていると考えれば、駆け落ちに踏み切れましょう。

 だから、東国の知り合いを頼ったと。


 知り合いは、財力があると思うのですよ。貴族の子供たちを養えるわけですから。

 ……権力も持っているかも。それも、王家にツテを持つ権力をね。


 ルタ嬢の話は、東国の王家も知っているはずです。

 だって、春の王太子を裏切った、恥知らずの娘なのですから。

 東国の貴族たちにも伝わって、有名な噂話になっていると、東国で巡業中の旅一座のおじい様からの手紙ももらいましたし


 その相手を、わざわざ引き取り、面倒をみようとするなんて……物好きか変人ですね。


 考えられるのは、春の王宮へ出入りしていたルタ嬢から、王宮内部の話を仕入れるのが目的かと。


 うーむ。……この時期……東国の王家が、春の国に来るタイミングで、レオ様が私に向かって、ルタ嬢の話を持ち出すのは、おかしくありません?

 わざわざ、耳打ちして、伝えたんです。

 他人に聞こえないように。誰にも知られないように。


 もしかして、春の国で、東国の独立運動に協力している者?

 東国と手を結んでいる、春の国の裏切り者って……ルタ嬢の子爵家!?

 王太子の婚約者候補として、王宮に出入りしていたルタ嬢なら、春の国の王族の弱点を掴んでいる。

 もしくは、王太子の秘書官の私が、雪の王女なので、雪の国の弱点になると判断した東国の者が、接触した可能性があります。

 ならば、接触してきている相手は、東国で「雪の国からの独立運動をしている」王族か貴族ですね。


 子爵家が裏切り者と仮定すれば、駆け落ち相手の男爵家も、裏切り者の可能性が出てきます。

 こちらも、同志なのかもしれません。単に、ドラ息子がルタ嬢に恋したせいで、巻き込まれた被害者かもしれませんけど。

 男爵家が、巻きぞえにされた相手だとしても、春の王家を敵にした時点で、お家断絶決定。情けは無用です。


 ……レオ様や春の国王は、この機会に、不穏分子を撲滅するつもりなのかも。

 西国と手を結んでいる、西の公爵だけでも厄介です。

 その上、東地方にも他国と手を結ぶ裏切る者がいるなら、東国の王家が来る前に、片付けたいでしょう。


 まあ、東地方の二つもの領地から、一気に領主が居なくなった後が心配ですけど……。


 あの二つの家々の跡継ぎにできるのは、遠縁になるでしょうね。私のはとこのジャックみたいに、祖父母の兄弟の孫とか。

 ついでに言えば、次男以降が理想かな。どの家でも、長男は家の跡継ぎのはずなので。

 キハダ染め領地の場合、ジャックが長男なので、うちの藍染工房の跡取りが居なくなります。

 うちの藍染工房は、ジャックの子供に継がせるという、長期計画になりましたよ。


 えーと、東地方の貴族の親戚関……子爵家のルタ嬢のはとこって……あれ? レオ様の新米側近だったような?

 もう一人、東地方から選ばれた、新米側近も、駆け落ち相手の男爵家の息子と、親戚関係になるはずです。

「本気ですか!?」と、親友たちと揃って、何度もレオ様に確認した覚えがありますからね。間違いありません!

 彼らは、ルタ嬢たちが仕出かした罪を、変わりに罪滅ぼしをするかのように、全身全霊でレオ様に仕えています。


 ……もしかして、レオ様は子爵家と男爵家を潰す前提で、あの新米たちを側近に!?


 偶然の一致レベルでは、ありませんよね? どうみても、故意ですよ、故意!


 新米側近のお二方とも、婚約者は、今年の春まで王妃候補だったご令嬢たちです。

 レオ様の側近と恋仲になったので、王妃候補を辞退した、東地方の貴族令嬢たち。

 もしも、新たな領主になっても、領地経営がスッ転ぶことは無いでしょう

 人材が優秀すぎますし、王太子が全面的に支援するはず。アフターフォローもバッチリですね。


 ……半端ない。半端無いですよ、レオ様の先読み!

 そして、理想の未来を実現するための行動力!


 あの方の頭の中って、未だに読みきれません。まさに「万能」と言うか……。

 だからこそ、そばで見ていて楽しみなのですけど。



 と、なりますと……レオ様は負担を少なくするために、私が視察に同行するように、誘ったのでしょう。


「ルタ嬢は、雪の王女を殺そうとした」


 この事実があれば、彼らを追い詰め、一族まとめて処分お家断するのは、簡単になりますならね。


 だから、『復讐させてやる』と、レオ様は耳打ちして、私が来たがるように仕向けたんですよ。


 私が居れば、春の王家は、堂々と裏切り者を処分できます。

 東国の独立運動を邪魔したと、雪の国の王弟殿下に、アピールもできます。

 そして、私の望みを叶えたと、雪の国へ自慢をして、レオ様の心証も良くできます。


 ……腹黒策士のレオ様らしい、作戦ですよ。

 まあ、これくらい実行できなければ、清濁を会わせ飲む、将来の国王になんてなれないでしょうけど。


 ……良いでしょう。ついていきます。

 「私の王子様」のお役に立てるのですからね♪



*****



 長い思考の旅から、現実世界に戻って来ました。

 いつの間にか、目の前にいたはずのレオ様が、私の隣に座っておられます。


「アンジェ、意識が戻ったのか?」


 私が見上げていることにお気づきになられたレオ様は、心配そうな声を出しました。

 ずいぶん長い間、私は思考の大河に飲まれていたようですね。

 心配をかけないように、大丈夫という意味を込めて、軽く笑いました。


 とたんに、安堵の表情になる、レオ様。

 いつもの指定席……私の左隣ではなく、右隣に座っておられました。

 ……どうしたのでしょうか?


 あっ! これは、心を預ける作法ですよ!

 前に、おじい様が教えてくれました。


 確か……心臓は左にあるから、信じていない相手には、左側を見せない。いつ、心臓を狙われるか、分からないから。

 けれども、心から信じ、この世で最も守りたい相手は、左側に置く。

 自分の心臓を預けながら、右手で敵を払いのけ、左手で相手を守るのだと。


 つまり、今のレオ様は、春の王太子の心臓を預けても良いくらい、雪の国の王女の私を信じてくれているのですよ!

 私たちは、性別を越えた親友ですが、ここ最近のレオ様は、どこか遠慮がちに接していましたからね。


 おそらく、東地方の裏切り者たちの処分に、親友の私を利用するか、どうか、迷われていたのでしょう。

 レオ様の狙いを察していなかった私は、ずっと同行を拒否していましたし。


 けれども、今は状況が変わりました。春の国の危機なのです。

 レオ様は、私を動かすための賭けに出て、先ほどのような耳打ちをされたのでしょう。


 「東国に協力している、裏切り者をあぶり出すため」と、一言相談してくれていたら、私はすぐに同行すると答えましたよ。

 他ならぬ、レオ様のお願いですからね。



  そのあと、真剣な顔になり、決心を告げます。


「レオ様、一緒に行きます。私も、東地方に連れていってください!」


 決めました。

 自分の意思で、レオ様にお供すると。


 私を殺そうとしたうえ、春の国とレオ様を裏切った者たちには、地獄を見せてやります!

 西の公爵へ復讐する前の予行練習にも、なりますからね。


「……分かった。共に行こう」


 虚を突かれたのか、少しだけ戸惑いを見せたあと、私の王子様は、大胆不敵な笑みを浮かべ、王太子の顔で頷きました。

 そのあと、顔を近づけ、私の耳元に向かってささやきます。


「やっと、自分の意志で答えてくれたな、アンジェ。

僕は、この瞬間を、ずっとずっと待っていたぞ! 心から嬉しく思う♪」


 ……レオ様は、ことあるごとに、私が自己主張する重要性を説き、実行するように促していましたからね。

 心の重荷が一つ無くなったと、推測できました。


 私の耳元から顔を離した、レオ様。

 見下ろしながら、素敵な王子スマイルを浮かべてくれましたよ。

 あまり見たことの無い、狂喜乱舞している、喜びの表情でしたね。

 ……この笑顔を見ると、母にベタ惚れだった、死んだ父を思い起こさせます。


 私は、雪の天使の微笑みで答えましょう。

 言っておきますよ、家族にだけ向ける、とっておきの表情ですよ?

 母が死んだ父に向けていたような、祖母が今も祖父に向けるような……。


 心からの信頼と愛情を込めた、とびっきりの可愛らしい笑顔をね♪

「悪の組織のボスは、愛する者の笑顔を手にいれた!

彼らの戦いは、これからだ。

しかし、守る者を手に入れたボスは、決して負けないだろう!」



これにて、復讐の下準備は終わりです。

そして、ケータイサイトからお越しくださっている方にとっては、エンディングになります。

「主人公が、未来へ向かって、一歩を踏み出すエンド」ですね。


ケータイから、ご覧になって下さっている方。

今までお読みくださり、ありがとうございました。


スマホやパソコンから、ご覧になって下さっている方。

この後も、王太子と秘書官の物語は続きますので、気長にアンジェリークの復讐成就をお待ちください。



※以下は、ケータイの方向け。

ここまでに回収しきれなかった、謎について、一部ネタバレです。






・雪の国の秘薬「クスグー」

英語では「フォックスグローブ」と呼ばれる、猛毒の植物です。

少し前まで、医療現場では、うっ血性心不全の特効薬「ジギタリス」として、利用されていました。

ジギタリス中毒の症状として、アンジェリーク秘書官が体験した、頭痛、動悸(胸がドキドキする)、吐き気などがあります。

ちなみに、秘書官の場合、出血性胃潰瘍にもなっていたから、副産物で血も吐いたと。


ファム公爵令嬢が持っていた理由については、色々考え中なので、明確にお答えできません。ごめんなさい。


・秘書官の父親、ラミーロ男爵当主の死因

表向きは、流行り病による病死ですが、実際は西の公爵に暗殺された一人です。

短編「花の公爵令嬢と雪の男爵令嬢」には、理由を詳しく書いてあったのですが、こちらの小説内では、書くのが間に合いませんでした。


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