122話 敵は排除します、商務大臣失脚♪
さっきまで一緒にいた弟たちは、医者伯爵家の親子と一緒に、うちの母親の部屋へ向かいました。
雪の国の王家の出迎えの相談をするためです。
私は、公務をサボって、書類を溜め込んでいた王太子、レオナール王子の尻拭いをするため、居残りですね。
王太子に提出されていた書類を読んでは、「至急確認」「視察後に確認」「書類の不備あり再提出要請」などなど、事細かく振り分けしていっています。
……今年の春から、王太子の側近になった五人、新米側近四人と新米秘書官一人の合わせて五人。
かれらは、仕事に慣れていないせいか、書類を分けていませんでした。ただ、机の上に重ねていくだけ。
私が秘書官を一時的に休んだ頃から、レオ様が書類の山に追われ始めた理由も、公務をサボりたがる理由も、やっと理解しました。
書類公務で頼りにしていた私が抜けたせいで、仕事能率が格段に悪くなったようです。
私が一時間くらい、レオ様の書類分類をやりますと、みるみる山が減りました。
不慣れな新米側近たちは、私の使い走りと化していましたよ。
「こちらの書類は、全部、農林大臣に差し戻してきてください」
「全部、差し戻しですか?」
「はい。書類の不備があります。
西地方の新興貴族になった農家十軒が、各々考えて作ったようですね。
秋の収穫祭に向けて、荷馬車を新調したり、台数を増やしたいので『補助金が欲しい』とか、『街道を整備して欲しい』と言う嘆願書なのですが、農林大臣の権限を越えています。
街道整備は、商務大臣の管轄ですよ?
きちんと分けて嘆願書を出してもらわなければ、王太子の許可は出せません」
「なるほど」
「こちらは、商務大臣に差し戻しを。西地方の街道整備の嘆願書ですが、補助金の必要がありませんね。
少なくとも、この男爵領地より、こちらの嘆願書……東地方の男爵領地の街道整備の方が、修理の優先順位が高いです。こちらは、王太子ではなく、国王陛下の所へ回してください。
橋が壊れているせいで、向こう岸に渡るのに、大幅な回り道を強いられているようです。住民生活に支障が出ているようなので、最優先的に。
これは、東国へ巡業に行くときに、実際に通った、雪花旅一座のおじい様からの手紙で、私も知っているので、信憑性が高いかと。
レオ様が視察に行った時に、現地を確かめてもらうことになるでしょう」
そこまでしゃべって、一旦、言葉を切ります。
あきれた視線で、嘆願書を読みました。
「それにくらべて、西地方の街道は、穴がほれているだけ。
会計員に頼んで、領地の収益を拝見させてもらいましたが、全部、自力で修繕費用を捻出できますよ。補助金は必要ありませんね」
「しかし、穴が空いては、馬の足や車輪が取られて危険ですよ。補助金は直すために必要です」
「穴があいたくらい、現地に土を持っていって、埋めれば良いでしょう?
少なくとも、街道が完全に壊れた北地方は、穴がほれた場所の修理には、補助金が出ませんでした。
王太子の所へ来る前に、商務大臣が、私の嘆願書を却下したそうですよ。
後日、事情を知った国王陛下から事実関係を確認し、補助金を出せなかったお詫びの手紙が届けられたので、よく覚えています。
それなのに、今回は嘆願書を通すなんて、理論的におかしいですよね?」
「……はい」
「国王陛下の手紙をいただいた私は、下の弟を連れて現場まで修理に行きました。
一週間かけて住民や難民たちと一緒に土を運び、きちんと穴を埋めて、街道が通れるようにしましたよ。
お疑いなら、難民の様子を見に来て、帰国前に穴をふさぐのを手伝ってくださった、現在の雪の国の外務大臣にお問い合わせください。
商務大臣は、十二才と七才の子供の私たちに『自分たちで直せ』と言って、直させたのに、大人の領主ができないわけないでしょう?
『土を運んで埋めれば良いだけなのに、この程度で補助金を求めるようなら、領主として無能だ』と、私の嘆願書を却下した理由を、四年前に、商務大臣が国王陛下に述べたと、国王陛下の手紙にも書かれてありました。
ゆえに、今回の嘆願書を通したことについて、後日、商務大臣に疑問書を提出しますと伝言も、お願いしますね」
そこまで言ってから、隣を見ました。
私が軽く尋ねるたびに、彼らは、意見を肯定する返事をしてくれましたよ。
正体は、財務大臣に書類を持ってきた、法務大臣の書記官たち。
仕事を終えたばかりの彼らは、財務大臣の所へ寄り道してから、帰宅する予定だったと。
法律の専門家の上、書類の専門家です。
ここぞとばかりに、レオ様のサボりを訴えて同情心を買い、書類の仕分けを手伝ってもらうことにしました。
「書記官のお二方。今の私の発言も、メモしてくださいましたね?」
「もちろん。アンジェリーク秘書官が差し戻した書類の理由は、すべて、こちらに記録しております。
今夜の緊急会議出席のため、居残りしている法務大臣に、お届けしますのでご心配なく。
書類差し戻しの理由も、全部、法典に基づいた根拠や、過去に王宮で下された判断に基づいたものなので、嘆願書を差し戻された相手たちが不服を訴えても、法廷でくつがえすことは難しいでしょう」
不機嫌な私と視線が合うと、ずっと黙りの法務大臣の書記官見習いは、視線を反らしました。
続きの発言をしろと、私が視線で促しているので、西地方の貴族の彼は、どうしても言えなくなったんでしょうね。
変わりに、ずっと私としゃべっている、見習いを指導している先輩書記官殿が答えます。
こちらは東地方の貴族なので、西地方の貴族のことなんて、知ったこっちゃない顔です。
「商務大臣については……後日、国王様が判断を下すとしか申せません。
国王様に弁解の発言をしているなら、書記官の記録が残っていると思います。
少なくとも、北地方の嘆願書は、復興状況を知るために、過去四年分、すべて保管されているので、探すことは可能ですね」
「分かりました。万が一、書類が残っていなくても、裏付けはとれます。
確か……雪の王弟殿下と一緒に、雪の外務大臣も訪問される予定とお聞きしています。
なので、お尋ねすれば、当時の北地方の修繕の状況を知ることができましょう。
当時、国王陛下からの手紙もお見せして、街道復旧が遅れる説明もしましたからね。
だから、子供二人だけで修繕に向かうなんて危険だと、保護者役になってくださったんですよ」
はい、商務大臣の失脚決定♪
雪の国の外務大臣を後ろ楯に、西の公爵派の貴族を一人、春の国の重要役職から排除してやりました!
私の敵、西の公爵は、春の国の経済支配をもくろんでいますからね。
商売の税金を決める権限の強い商務大臣に、自分の手駒を配置していたんですよ。
国庫を預かる財務大臣は、国王派の南地方の貴族なので、西の公爵の思い通りに、動きませんからね。
外交交渉に強い私を前に、何度も額の汗を拭いながら、書記官殿は会話していました。
周囲でやりとりを見守っていた大人の会計員たちは、恐れおののいている雰囲気です。
西地方の世襲貴族の中には、忌々しそうな顔をしている者もいましたね。
どう考えても、商務大臣が悪いので、かばう人はいませんでしたけど。
一瞬無言になった室内に、別の机で「至急」書類を確認する王太子と、新米秘書官殿の会話が響きます。
「……レオ王子。溜めた書類が、一気に半分以下になりましたね」
「うむ。アンジェは、先に僕の書類を読んで、必要と不必要に、まず分けてくれるんだ。
僕が『有能な秘書官』だと言った理由が、実感できるだろう?
次回からは、お前たちの仕事だぞ。できそうか?」
「はい。王太子の書類を先読みして、分類してから見ていただく準備を整えておくのは、王太子の秘書官の仕事なのですね?」
「違う。側近全員の仕事だ。
あれを一人でやっていたら、身が持たんぞ。ここ二か月間、僕がどれだけ苦労していたか、お前は見てきただろうが。
アンジェは、現役領主だから、ああ言う書類は、自分も書いて、普段から見慣れている。
法律で引っかかる所も承知しているから、仕分けが早いだけで。
領主じゃないお前たちとは、スタート地点が違うから、全員でやって、アンジェの三倍くらいの時間で仕分けが終われば、御の字だと思うぞ」
「……なるほど。雪の天使の姫は、春の国、最年少の領主でございますからね。
ご自分の経験を、上手く活用されていると」
王太子へ提出された書類のうち、七割は、私が差し戻しにしました。
その理由も、法務大臣の書記官に確認して、理由も記録させているので、差し戻しが覆されることは、ほぼ無いでしょう。
書類の緊急性が高いものは、書類の不備があろうと、国王陛下に回しましたし。
もし不服を言えば、国王陛下の前で、私と弁論大会をするように仕向けてやります。
すべてに勝利できる自信がありますからね。
「あ、そう言えば……新米側近殿。あなたは、西地方の貴族でしたよね?」
「……はい、そうですが」
西地方と北地方の貴族は、昔から犬猿の仲です。
北地方の貴族代表の私の質問に、西地方の文官の世襲貴族である、新しい同僚は無表情で答えました。
正確には、少し目つきを鋭くして、警戒しているのが、感じられます。
「もし、先ほどの荷馬車補助金を求めた、西の新興貴族に知り合いが居るなら、こう助言してあげてください。
『荷馬車関連は、各家がバラバラに嘆願するより、領地が近い家が相談しあって連名で嘆願書を出す方が、許可の降りる可能が高くなる。
ただし、連名になるぶん、補助金の額は低くなる傾向がある。
補助金の許可を重視するのか、補助金の金額を重視するのか考えてから、嘆願書を出すと良い』とね。
それから、嘆願書制作の際は、法務事務官に確認するのを忘れずに。
法務事務官に確認してから提出していれば、このように書類不備で差し戻されることは減りますよ」
「……アンジェリーク秘書官は北地方の『雪の天使』なのに、西地方の貴族へ、助言をくださるんですね。
西の新興貴族のように、平民の農家から、貴族になった家系だから、ですか?」
新米側近殿は、私の本音を探るような強い視線で、尋ねてきました。
先ほどの流れで、補助金が出るような助言をする、私の真意がつかめないのでしょう。
さすが、王太子の側近に選抜されるだけあります。
格下の貴族なら、この強い視線に負けて萎縮し、本音をポロリと漏らしてしまうでしょう。
……ですが、甘い!
その程度の視線なら、軽くさばける力を、私は持っています。
「逆にお尋ねしますが……なぜ、あなたは、『西地方』『北地方』と区別をつけようとするのですか?
王太子の側近なのに、平民や貴族といった血筋の区別に、強くこだわるのですか?」
「えっ?」
「王太子の側近に選出されたのならば、私が王位継承権を持っていることくらい、ご存知ですよね?
王位継承権を持つと言うことは、王族の責務を背負って生きているのです。
王族の責務とは、愛しき民を守り、民の幸せのために王家の権力をふるうこと。
西地方の貴族だろうと、北地方の平民だろうと、王家の血筋の前では、『愛しき民』と言う、一くぐりの認識になるのです」
口達者な私の勢いに押され、口数が減ったすきに、畳み掛けましょう。
弁論で丸め込むのは、私の得意分野です。
「そもそも、私が物心つく前から、王家の責務を分かりやすく教えてくださっていたのは、医者伯爵家の王子様です。
幼い頃は西地方の貴族として育ち、弟が生まれた後は、王族としての教育を受けて育った、お方。
六年前に亡くなった、ローエングリン様の兄君ですよ」
「医者伯爵の王子殿下!?」
「はい。ロー様の兄君は、北地方の侯爵令嬢と婚約されていましたからね。
うちの男爵領地は、侯爵領地のすぐお隣で、気軽に来れる距離です。
医者伯爵家の扱う、熱下げの薬草の産地でもあるので、よくお見えになられていました。
優秀な王子様だったロー様の兄君は、私たち姉弟が王位継承権を持つことをご存知でしたので、物心つく前から王族の帝王学を、ご教授くださったんですよ。わが家のうち、末っ子のエル以外の弟妹は、全員教え子です」
新米側近殿は、私の言葉を聞いても、表情をほとんど動かしませんでした。
世間一般の視線で見れば、顔全体の表情は動いておらず、何も悟らせないと判断されるでしょう。
高位貴族ほど、感情を表さないように教育を受けるので、貴族階級の中では感情を押さえる玄人ですね。
ですが、今の話し相手は私です。
感情表現において追随を許さない、プロの女優である母から、演技の英才教育を受けた私。
新米側近殿の顔から、仰天と言えるほどの驚き感情が読み取れましたよ。
ちなみに、普通の人なら絶対に見逃す、ささいな変化ですね。
驚きの表情の基本は、目を見開き、それにつられて両方のまゆ毛が斜め上に引っ張られ、動きます。
そして、顎が下に動くので、口も開きます。
新米側近殿は、この基本の驚きの中で、「まゆ毛」が一切動いていなかったんですよね。
目と口元は一瞬動き、慌てて閉じていました。
目と口が動き、眉毛が動かない驚きの表情は、雪花は旅一座では、「仰天」という分類に入ります。
新米側近殿の心の声を代弁するなら、「うそっ!?」「信じられない……」ですかね。
驚きのせいで、思考が停止していることでしょう。
西地方の貴族なら、医者伯爵に特別な感情を持っていると予測して、わざわざ話題にしました。
予想は的中したので、相手が思考停止しているうちに、弁論で丸め込んでおきましょう。
「ロー様の兄君は、私の両親や祖父母に、男爵の子供ではなく、王族の子供として育てるように助言していました」
「王族の子供として?」
「はい。 私は貴族階級最下位の男爵の子供として生まれながらも、確実に善良王の血を受け継ぎますからね。
春の国の王族……未婚の王女はたった一人なので、将来、南の侯爵の娘や、塩伯爵のひ孫の私たち姉妹が『王家の血筋』として必要とされるかもしれないと言うのが、助言の理由だったようです」
一呼吸おき、間を取ります。
相手の目を見たまま、話しました。
「諸外国との関係を考えるなら、塩伯爵血筋は、南の海の国に対して、非常に有効な血筋なのです。
南国には『海色信仰』があって、海の青い色を持つ者が国を治めると、海神の祝福を得られると言い伝えられていますからね。
しかも、海で塩を作れるので、陸の塩の採掘権は必要ありません。
春の北地方の貴族は、私のように青い目を持つので、南国の王家と政略結婚させるには、湖の塩伯爵の血筋は良い駒になるんですよ」
私は現実主義と、王宮内で知られていますからね。
何の感情も顔に出さず、言葉すら抑揚をつけず、人形のように、政略結婚の事実のみを話してあげました。
ロー様の兄君は、私の母方の王位継承権を強調して、教えてくださいました。
雪花旅一座のご先祖様と駆け落ちした、善良王のひ孫「駆け落ち姫」は、南国の王家から嫁いできた母親を持つと。
今の南国が、春の国の王家の血筋から花嫁を求めるなら、確実に南国の王家の血と青い瞳を持つ、私を一番に求めるはず。
そんな風に家族からも教えられたせいで、父方の春の王位継承権なんて、私の中から、すっぽり抜け落ちました。
母方の「雪の天使の血筋」しか、重視しなくなったんですよね。あはは。
さて、新米側近殿から視線を移動し、近くの机で書類整理に励むレオ様に移します。
「……ロー様の兄君は、本当に素晴らしいお兄様でした。惜しい方を、失ってしまいましたよ。
あのときの教えがあるからこそ、私やレオ様たちは王族の責務を果たそうと、常に努力をし続けることができるのです」
レオ様の背中を見つめながら、淡々と話しました。
現在の思いを包み隠さず、表情に乗せます。
ロー様の兄君の死を、心底悲しんでいると分かる、うれいの顔を。
しばしの沈黙の後、再び口を開きました。
「……そうそう。先ほどのあなたの疑問に答えていませんでした」
再び、新米側近殿に、視線を戻しました。
外交用の兵器「父譲りの眼力」を発動させ、真っ正面から見上げます。
大人すら圧倒する、生まれついての王者の視線を。
「私は北地方の貴族としてでは無く、善良王に連なる王家の血筋として、愛しき民に助言を与えたつもりです。
ロー様の兄君に教わったように。あの方は、他にも、様々なことを教えてくださいましたよ?
その中の一つが、『地図を見たとき、貴族は春の国を四つの地方に分けて、考えたがる。
だが、王族は、春の国を一つと考える』ですね。
それから……『頭が悪く、己の能力が低い、いわゆる器の小さい人間ほど、血筋や権力にこだわろうとする。
あの残虐王のように。
本当に頭が良く、人間として器の大きい者は、血筋や権力に固執しない。
どこであろうと、頭角を表すからだ。
世間が、周囲が、素晴らしい人間をほおっておくはずがない。協力して、適材適所に押し上げる。
三代目国王の孫に過ぎなかった、南の侯爵家の跡取り息子が、南北の国王の支援を受けて、春の国の英雄になったように。
あの善良王のように』とね。
これらは、先ほどあなたが私に質問した理由を、的確に示していると思います」
無表情と思われる、新米側近殿ですが、わずかに口元に力を入れて結んでいましたよ。
口元には、無意識に本音が反映されると、うちの母は言っていました。
力を入れて口を閉じているということは、私の言葉を拒絶し、自分を守ろうと防衛体勢に入っているということです。
……うん。
丸め込むつもりが、力加減を間違えて、正論で叩き伏せてしまいましたからね。
いやー、失敗、失敗♪
これ以上の弁論は、相手に反発を招くだけです。
ここらが引き際のようなので、適当に言葉を濁して、会話を終わらせましょうか。
雪の天使の血筋の秘密を知る、貴重な人材なので、仲良くしておきたいですし。
「おい、アンジェ!
真の王族と言うのは、民の声に耳を傾け、対話をするものだぞ。
さっきの、考え方を押し付けようとするお前の話し方は、王族として半人前だ」
いつから聞いていたんでしょうか。
レオ様が、会話に割り込んで来ましたよ。私にあきれた視線を送っています。
瞬きをして、外交兵器を引っ込めました。
いつもの相手を油断させる、友好的な視線と演技に戻します。
「王太子の側近になる人に、期待をするのは当然です!」
わざとすねた表情を作り、説教してくる王太子を見ました。
言い訳がましい口調で答えます。
ついでに数度瞬きして、合図をしましたよ。
演技中だってね。
「ほら。僕に怒られたからって、すねるんじゃない。
そういう所が、まだまだ子供なんだ。立派な王族には、ほど遠いぞ」
私の演技を承知したと、瞬きの返事を返してくれたレオ様。
わざと子供っぽさをにじみ出している私とは反対に、大人びた口調でたしなめましたよ。
メモ。
気がつけば、ここまでで61万文字。
あと三~四話くらいで、ぶりっ子退治へ出発予定。