105話 国民への洗脳活動を忘れずに
白昼堂々、腹黒王太子であるレオナール王子は暗躍されておられました。
王子の敵は、西地方の公爵家です。
頭がお花畑の一人娘を王太子の花嫁にして、次代の国王を操り人形にし、政権を握ろうと画策していました。
まあ、頭お花畑公爵令嬢は、お花畑らしく「浮気」して、自爆してくれましたけどね。
現在は、西国へ無期限の語学留学という形で、国外追放になっております。
レオ様は、将来の憂いを完全に断つため、西の公爵家を、春の国から完全に消すことを決めました。
その手始めに、王都に住む国民の洗脳を、徐々に進めることに。
洗脳活動の切り札に選んだのは、「春の国の英雄」と敬愛される、六代目国王・善良王の直系子孫と言う、国王の血筋でした。
敵対する西の公爵家は、善良王に討たれた「五代目国王・残虐王」の直系子孫に当たります。
王都の国民は、「英雄の善良王と極悪非道の残虐王」の戦記を聞かされて育つそうです。
言い換えれば、潜在的に「残虐王は悪者」と刷り込まれるということですね。
「西の公爵は残虐王の子孫」と国民が少し意識するように仕向ければ、西の公爵の評判は勝手に落ちていくんですよ。
反対に「国王は善良王の子孫」と意識させれば、「英雄の子孫」と脳内変換されて、国王や王太子の評判は上がります。
レオ様は善良王の血筋を、国民たちに意識させるように、街中で騒ぎを起こしました。
……騒ぎに利用されたのは、私ですけどね。
腹黒王太子は作戦の細かい所を考えるのが面倒だったのか、私に押し付けたようです。
私の祖先の血筋を知った、王家御用達の服飾工房の親方殿と父親のご隠居殿は土下座して、私に命乞いをしました。
お二人の言う無礼とは、先日、私と反物売買の商談をしたときの態度のようです。
私は当時の親方殿の態度は無礼ではなく、商売人として、当たり前の態度だと思うのですけどね。
そんな風に思われるのは、とても心外でした。
その後、紆余曲折あって、悪いお姫様の話になりました。
レオ様の親戚で、西地方の公爵家の一人娘の事です。
頭がお花畑で、自分の感情で行動し、民を苦しめる、野蛮な立ち振舞いの春の国の王女について。
……ええ、彼女は王女です。
歌劇の三流脇役を思わせる性格ですが、王女なんです。
私にとっては、この世から消し去る、復讐対象の一人に過ぎませんけどね。
西の公爵家は、四年前に善良王の直系子孫で王位継承権を持つ、湖の塩伯爵一家を暗殺した黒幕のようです。
湖の塩伯爵家は、私の父方の祖母の実家でした。
西の公爵家は、私にとって父方のひいおじい様や親戚たちを暗殺した、憎き相手なのです!
*****
服飾工房の入り口で、地面に土下座している親方殿たちを立たせるため、私は上の弟のミケランジェロと、父方のはとこのジャックに頼みました。
恐れおののく親子は、恐怖で体の自由が効かないようですからね。
「ミケ、ジャック。お二人を立たせて、工房の中へお連れしてあげなさい。
私は、お二人に謝罪されるために、ここに来たのではありません。
うちの特産品、藍染の反物を納品するためです」
私がお願いすると、弟たちはすぐに動いてくれました。
騎士見習いとして鍛えていますからね。
ひょいっと言う感じで、大人の男性を立ち上がらせましたよ。
ふらつきの見えたご隠居殿は、はとこが肩を貸しながら歩くように促しました。
貴族スイッチの入ったはとこは、紳士的な態度でしたよ。
緊張をほぐすように、微笑みを浮かべて、話しかけながら歩き出しました。
「ご隠居殿。わが本家の女当主が、野蛮な振る舞いをする姫に見えますか?」
「いえ……その……」
「答えにくいものは、答えなくて良いですよ。横に置いて、質問は忘れてください。
それから、私より年上のご隠居殿に、そのように改まった態度を取られると、困ってしまいますね。
我が家は、平民の藍染農家であったひいおじい様が、男爵の爵位を賜り貴族になった家です」
はとこは言葉を切り、ご隠居を見下ろします。
「つまり、平民を祖先に持ちます。
平民であるご隠居殿と、気が合うと思いますから♪」
にかっと、年頃の少年のいたずらっ子の笑みを浮かべました。
「それに本家と違って、分家の私は、善良王の血は引いて無い……」
「おい、ジャック。話の途中で悪いが、お前のひいおじい様の祖母は、北の侯爵出身だ。
北の侯爵は、善良王の孫娘が嫁いでいるから、お前も善良王の子孫になるぞ」
「えっ?」
「僕がアンジェたちに教えたのは最近だから、雪の国へ留学していたお前は、まだ知らなかったようだな」
レオ様の発言に、はとこは間抜けな声を出しました。
言葉の意味を理解しようとして、ご隠居に肩を貸したまま、歩かなかくなり、動きが止まりましたよ。
「レオ様! 余計なことを、言わないでください!」
「怒るな、アンジェ。ジャックも善良王の子孫と先に知らせておかんと、工房長親子は、また命乞いをするかもしれんのだぞ」
「それは、そうかもしれませんけど……私たちは、命乞いをされるなんて心外です!
レオ様は、私たちが、民を牢屋に閉じ込めたり、むち打つ性格だと思っているのですか?」
「まさか! お前たちの祖母は、善良王の子孫として最後まで領地に残り、民を守り続けたんだぞ!
善良王を彷彿とさせる、素晴らしき女騎士。我が国が世界に誇れる、王家の血筋だ。
その孫娘たちが、善良王の教えから外れた行動をするわけなかろう!」
ジト目でレオ様を見つめると、急いで否定する台詞をはかれましたよ。
レオ様の危機を感じ取ったのか、王弟殿下の一人息子、ラインハルト王子が会話に割り込みました。
「アンジェ、レオを責めないでください!
私たちにとって、身近な王の血筋の娘と言えば、ファムとローのおばあ様だけだったんですよ」
「ファム嬢と医者伯爵家に嫁入りされた、先代国王陛下の姉君ですか?」
「ええ。特に、私たちと年齢の近いファムが、『王女』『お姫様』と呼ばれる存在の基準でした。
そうですよね、レオ?」
「まあな、ライの言う通りだ。
僕らをはじめ、王都の国民にとって『王家の血筋の娘』と言えば、王女のファムを指す言葉だったからな。
おそらく、アンジェたち姉妹も、同じようにとらえてしまうのだと思う」
「世界は王女を中心に回っていると考える、ワガママで自己中心的な性格。
逆らう者は王家の権力でねじ伏せ、自分を正当化する存在。
少なくとも、王都に住んでいる者は『王家の血筋の娘』に、そのような認識を持っていると思いますよ」
ライ様の本音暴露に、周囲で見守っていた国民たちの何人かが頷いていました。
……なるほど。春の国の未婚の王女は、 ファム嬢だけですからね。
年齢が近くて、比べる存在も居なかったので、アレが標準になったんですか。
へー、アレが王女の基本ねぇ。
とてつもなく、迷惑な話ですよ!
「四年前に、北地方の平定にでかけて、私とレオは、アンジェと初めて出会いました。
そのとき、人生観がひっくり返りましたよ。
ファムと同い年なのに、領主代行をしている、王家の血筋の娘が居るんですから」
「うむ。僕も人生観が変わった。
ファムは王族の王女として生まれ、最高の教育を受けて育ったはず。
それなのに田舎で生まれ育ち、最低限の教育しか受けてないアンジェより……いや、これ以上は言うまい! 言ってはならぬ!」
レオ様は考えをふりきるように、勢いよく上を向きます。
青き獅子の瞳は、空を睨み付けました。
「……そうですね、レオ。
ファムは春の国が長年待ち望んで、やっと生まれた王女です。
平民が貴族に成り上がった血筋の父親を持ち、平民だった母親から生まれた娘たちと、比べてはなりませんよね」
レオ様に追随したライ様も、目を閉じて、絞り出すような声で言葉を発しました。
……二人とも、元女優のうちの母から演技指導を受けているだけありますよ。
王族として、春の国の恥になる王女を守るように、苦渋の選択をしたように見えたことでしょう。
さて、この隙を逃しては、なりません。
レオ様の秘書官として、上司の補佐をしておきましょう。
「親方殿、ご隠居殿。レオナール王子とラインハルト王子のお言葉は、お聞きになられましたね?
私は藍染農家の平民を祖先を持つ、新興伯爵家の女当主に過ぎません。
一介の貴族が王家の姫君の持つような権力を、発揮できるわけありませんよね?」
「えっ? ……その……」
突然、話しかけられた二人は、戸惑いを見せました。
畳み掛けましょう。弁論は、私の得意分野ですからね。
「ですから、私は春のお姫様では無い! とても簡単な話です! お分かりいただけますか?」
私は雪の国の王女なので、アレと同列扱いしないで。と、心の中で呟きましたけど。
……それにしても、王都の人々は、やりにくいですね。
北地方なら、『私がお姫さまなら、隣の領地のご令嬢も、お姫さまですね。皆、善良王の血を持ちますから』と、冗談で終わるのですが。
普段なら空気を読むのが、私の下の弟妹です。
今回は、空気を読まなかったのか、エルが話しかけてきました。
「あーじぇおーちゃま、えりゅ、のどかわきまちたの」
(アンジェお姉様、エル、喉が渇きましたの)
「……エル、お姉様は大人の話をしてるのです。少し待っていなさい」
「おちょなのはなち?」(大人の話?)
「エル、邪魔したらダメだよ。
姉さまは、悪いお姫さまじゃないって、親方さんにお話ししてるんだから。
それで、この後、民を助けたいって、お話しするつもりなんだよ」
「たちゅけりゅ?」(助ける?)
「うん。さっき、悪いお姫さまが、工房の人たちをいじめたって話を聞いたから、姉さまは助けてあげたいんだ。
姉さま、『苦しむ民がいたら助けるのは、善良王の子孫として当然』って、いつも言ってるもん」
……ラファエロ。空気を読みすぎていませんか?
今回のお姉様は、そこまで考えて発言していませんよ?
お願いだから、余計なことを言わないでください。
「どーやって、たちゅけるにょ?」
(どのようにして、助けますの?)
「……うーんと、どうするのかな?」
「にーちゃま、わかりまちぇんの?」(お兄様、わかりませんの?)
「えっと……たぶん、工房が一つ潰れたって驚いていたから、工房を元に戻したいんだと思うよ!
工房の管理をお願いするんじゃないかな?」
「きゃんり?」(管理?)
「うん。悪いお姫さまが壊したのは、服を作る工房だから、そこで働いていた裁縫職人たちが生活に困ってるはずなんだ。
工房を直せば、職人たちが戻ってこられるよね?
北から逃げて来た裁縫職人のおばさんたちも、いつか北の工房に戻りたいって言ったもん」
……えーと。無言にならざるを得ませんでした。
なんですか? その突拍子もない発想は!?
私の下の弟ラファエロは、天性の商才に恵まれています。
四年前、若干七才にして、裁縫の手職を身に付け、刺繍を施したカバンを作り、北地方の新しい特産品として売り出した、末恐ろしい子。
子供の柔軟な発想力と言うか、荒唐無稽な想像力と言うか。
下の弟の考え方に、私はついていけませんでした。
「なんだ、アンジェ。僕の話を聞いて、そこまで考えていたのか?
さすが、ラファは弟だけあるな。姉の言いたいことを、見抜いているとは」
「なるほど、藍染産地の領主らしい考えですね。
再開した工房へは、領地から反物を提供すれば、材料の心配は要りませんから」
「だが、材料があっても、作った服の納品先がなければ意味が無いだろう?
さすがに再開したばかりでは、職人の腕前が分からんから、貴族は寄り付かんし、王家でも頼みにくい」
「やだな、レオ。アンジェの母方の祖父は、座長だよ?
雪花旅一座という、素晴らしい取引相手が親戚にいるじゃないか」
「そうでしたね、レオ。ローの言うとおりですよ」
あの……王子様たち?
潰れた工房を再生させたいなんて、私は一言も言っていませんよ?
三人とも、勝手に話を進めないでください!
仕方ないので、私は眉を軽く寄せて、憂いの表情で聞いていました。
進んでしまった話を、つぶさなくては。
発言の機会を伺いましょう。
「姉さん、無理してやらなくて良いんよ! 北地方みたいに、上手くいく保証が無い!
うちが職人を雇っても、生活を支えるだけの給料を払えるかどうか……王都の物価は高いんだからね」
「そうです、お姉様。そもそも職人の方々は、恐怖で針が持てなくなったのですよね?
工房を再生させようとして、お姉様が関与したと知ったら、また恐怖を持たれる可能性があります。ここにおられる親方さんたちのように。
針が持てなくては、仕事どころではありませんわ!」
「我が姫、ミケやオデットの意見を聞くべきです!
今の我らは、北地方の民のみならず、雪の国の民の生活まで背負っている状態。
他の地方の民の税金で、かろうじて、皆の命を繋いでいるのですよ。
王都の者を助けようとすれば、北地方の民が餓えます。
ようやく毎日二食も食べるようになったのに、また一日一食の生活に戻す、おつもりか!」
私の上の弟妹とはとこが、口々に反対してくれました。
そうですよね。現実を知っていれば、反対しますよね。
ラファエロみたいに、夢見るなんてできませんよ。
私も、王都の工房再生なんて、できないと思います。
苦渋の決断をくだした表情を作り、会話に便乗しましょう。
「ラファエロ。王家の血筋が工房を潰してしまったのなら、王家の手で工房を再生させるのが、本来あるべき姿です。
けれども、北地方の復興と言う、最も急ぐべきことができていないのに、王都のことまで手を伸ばすと言うのは中途半端になるので、難しいのです」
「……工房の職人さんたちを見捨てるの?」
「見捨てるつもりは、ありません。時期が悪いのです。
工房が潰れたのは、二年前です。職人たちは、新しい生活を得ていると、考えることもできますよね?
雪の国の職人たちも、私たちの領地で藍染産業の職人になったり、北へ帰って職人を止めた人も居ました。
工房を再開して職人を呼び戻すと言うのは、新しい生活を邪魔することになりかねないのです。
悪く言えば、やっと安定した民の幸せを、王家の都合で壊す可能性すらあるのですよ」
ラファエロを見下ろしながら、詳しく説明すると、弟はしょんぼりしましたよ。
軽くうつむき、悲しげな顔で地面をみつめました。
「お姉様の説明に納得できますか?」
「……はい。見捨てるなんて言って、ごめんなさい。
民が自分で選択することを見守り、影から支援するのも、王家の役目だと忘れていました」
下の弟は、雪の国で裁縫職人をしていた奥様たちから、裁縫や刺繍を習いました。
難民の職人たちは、この四年間で様々な決断をくだしましたからね。
それをそばで見てきたラファエロは、私の言っている意味を、この場の誰よりもきちんと理解しているはずです。
民のことを思いやれる良い子には、良い子しかできないことを、やってもらいましょう。
「ラファエロ。とても大切なお仕事を、お願いして良いですか?」
「とても大切なお仕事?」
「はい。ジャックお兄様が領地から持ってきてくれた藍染反物を、ここの工房へ、ミケランジェロお兄様と一緒に納品してきてください」
「姉さま、納品しないの?」
「はい。王家の血筋の娘、つまりお姉様たちは怖がられているので、中に入らず帰りますから。
反物の代金は、前もって相談してあるので、親方殿に契約書を見せてもらってください。
もしも『高く買う』と言われても、値段は変更せずに、そのまま取引するのですよ。
契約書は、お互いの信頼関係の証です。軽々しく扱っては、なりません。
王家の権力で、都合の良いようにねじ曲げるなんて、言語道断!
親方殿が私たちの血筋を知る前に、対等な立場で相談し、お互いが納得の上で結んだのですからね」
……今は引くべきでしょう。
無理に工房の中に入ったら、親方殿たちの恐怖を助長しかねません。
価格の釣り上げはしないように、わざわざ大勢の前で弟に言い含めました。
国民たちが冷静になって考えれば、「頭お花畑の公爵令嬢と私たちは別格である」と、意識させることに繋がれば良いのですけど。
思い付きで行動するレオ様のおかげで、行き当たりばったりの作戦になったので、詰めが甘くなりそうですよ。
「領主であるお姉様の代わりを、良い子のラファエロはできますか? できませんか?」
「できます!」
「それでは、ラファエロを北地方の一日領主代行に命じます。
ミケランジェロとジャックは、一日領主代行殿の補佐をするように」
「はい! つつしんで、一日領主代行を拝命します!」
領主代行と言われて嬉しかったのか、下の弟は、私と繋いでいた手を離しました。
私の目の前に来ると、大人顔負けの紳士の礼をして、引き受けてくれましたよ。
上の弟とはとこは、自分で動けるようになった親方殿とご隠居殿から離れて、こちらの様子を見守っておりました。
私が声をかけると、うなずきを返してくれたので、大丈夫でしょう。
さて、もう一つの問題に向き合いましょうか。
「えりゅ、りょーしゅだいこーやりゅ!」
(エルも、領主代行やる!)
すぐ上の兄が、大切なお仕事を任せられる様子を見ていた、エル。
ワガママな末っ子は、自分も大切な仕事をやりたいと言い張りました。
……六才児に任せられる仕事なんて無いですよ。
でも、仕事を作らないと、エルは大人しくならないでしょうね。
●ラファエロ
雪の天使の五姉弟、四番目に当たる次男坊。
独立心が旺盛で、わが道を歩く性格。
ラファエロの語源は、「大天使ラファエル」
ちなみに、雪の天使の長男ミケランジェロの語源は「大天使ミカエル」
名前の元ネタは、ルネッサンス時代の画家であり、建築家の「ラファエロ・サンティ」より。
宮廷画家の息子として生まれ、一説では、幼い頃から画家の工房に弟子入りしたと言われる。
「ラファエロほどに師の教えを吸収できる才能を持った弟子はいなかった」とされるほどに。
また、最盛期は五十名に及ぶ弟子や助手を擁する大規模工房を率いており、工房出身者の多くが後に著名な画家となった。
「ラファエロ・サンティ」は、
「レオナルド・ダ・ヴィンチ」
「ミケランジェロ・ブオナローティ」と並んで、「ルネッサンスの三大巨匠」と呼ばれている。
※レオナールは、レオナルドをフランス語に変換したときの名前。
三大巨匠は、王太子と雪の天使の兄弟の、名前の元ネタである。
えっと、小説内のラファエロも、七才で裁縫職人に弟子入り。
十一才の現在、領主の弟ということで、北地方の服飾工房の職人たちを率いる、責任感ある立場になっています。
と言うか、北地方の藍染加工産業は、ラファエロが居ないと誕生していませんでした。
よって、子供ながらに、王太子からは一目置かれています。
メモ、1~105話で50万文字。
悪党成敗の下準備を書き終えたら、ぶりっ子の子爵令嬢退治に東地方へ出発予定。