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榊BAD②赤く染まった星
視界の端にチカチカと何かがうつったが私は無視して、榊とレストランで話をした。
「アンタを殺してあたしも死ぬ!!」
いきなり刃物を持った女が私と榊の目の前に現れる。
「ヨウト!」
女は榊を刃で貫き自分も同じく刺した。
「夢は夢のままが美しいってことか…」
息も絶え絶えに私に手を伸ばす。
私はその手を取り、彼を抱き起こす。
白かった百合のコサージュが真っ赤に染まっていく。
私が路地で視界に入った不振な光を、まったくきにせず黙っていたから。
それをちゃんと言っていればよかった。
「ヨウト…」
もしも刺されたのが私なら、彼はこんなことにはならなかったのかな。




