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紫倉BAD①触らぬ紙に愛はなし
「この手紙を返しに来た」
雨の日に拾って乾かして忘れていた手紙が今朝見たらいきなり血のような赤の便箋になり禍々しい気配、というか見た目をしているので、届けにいった。
「いらないけど…仕方ないか」
紫倉さんに手紙を渡して、すぐに近くの神社やお寺に行き、帰宅した。
次の日、紫倉さんの店へ行く。
花屋の回りには警察や野次馬で溢れていた。
「ききました?自殺ですって…」
「花屋の経営も、お客さんが来なくて、うまくいってなかったみたいね」
お客さんが来なくても昨日まで元気だった彼が、なぜ今日居なくなったのだろう。
あの手紙を、返さなければ、彼が死ぬことはなかったのかもしれない。
私があの手紙を捨てていれば、もしくは神社へお払いに持っていけばよかった。




