事務子とドクターショッピング
ドクターショッピングという言葉があります。
同じ症状について複数の医療機関に次々と、あるいは同時に受診する行為をさします。
医療費の無駄として話題になることが多いですが、医療者側からすると様々なリスクをはらんでいます。
今回は、ドクターショッピングをしている患者さんのトンデモ事例をご紹介します。
①短期間で病院を変えてしまう
普通ですと、生活の変化(引っ越しや受診時間の都合)や医師と合わない、病院とのトラブルなどよほどの理由が無ければ病院を変えることは無いと思います。
しかし、短期間でコロコロと病院を変える患者さんが一定数います。
紹介状をみると、判明しているだけで2年で4回も病院を変わっている方がいました。
短期間で病院を何箇所も変わるというのは、この患者さんの中で一般的な理由とは違う理屈があるのだと思われますが、まぁ聞いても教えてはくれません。
医師が患者さんの人となりや病状を把握する間もなく病院を変わってしまうのですから、なかなか治療が進みません。
正当ではない理由での転院ですと、病院によってはトラブル回避のために断るところもあるらしいです。
②定期通院している病院が10か所以上あった
まさかと思われるかもしれませんが、いらっしゃします。
おくすり手帳を拝見すると、A内科で血圧の薬を、B 内科で胃薬、C内科で頭痛薬、D耳鼻科でめまいの薬、、、と症状毎に違う病院を受診していました。
また、先月までA内科で血圧の薬をもらっていたのに、今月はE内科で貰っていたりと同じ治療すら別の病院に変わっていたり、どこが主のかかりつけなのか分からない患者さんがいました。
恐ろしいことに、おくすり手帳に載っている病院だけではなく他にも通院している所が判明し、現在受診している全ての病院を聞き出して、服用している薬を全て確認するのに1時間ほどかかっていました。
何故こんなにも多いのか聞くと
「友人があそこは〇〇専門だからと言っていた」
「▢▢病院はいいって聞いて行きたくなった」
「△△の症状あるなら××病院に行った方がいいって聞いて」
と人からの情報を聞いてあっちこっちに行ってしまっていました。
本来なら、1つの医療機関でまとめて治療できるものはするのが患者さんに負担が少ないですし、薬や治療について把握しやすいです。
こんなに沢山受診をしていると、薬が増えるだけではなく、同じ薬が出ている事に気づかず倍量服用してしまい余計体調を悪くする可能性があります。
また、初めて受診した際に病院側が丁寧に聞き取りをして、本当に治療が必要なのか確認する必要がありますが、人手不足や患者さん側が意図的に話さず正確に聞き取れない場合もあります。
患者さんの会話から、ドクターショッピングをしてそうだなと大体分かるのですが、怪しいからという理由で断ると応召義務違反だと言われる可能性もあります。
疑いがあってもハッキリした証拠がなければ、病院側からお断りするのはなかなか難しいのが現状だと思います。
いかがでしたか?
こんな患者さん本当にいるの!?と驚かれたかもしれません。
ここまで極端ではないにしろ、年齢に関係なくドクターショッピングをする患者さんは皆さんが思っているより多いと思います。
もし、どこかに通院していて新たな症状が出た場合、まずはかかりつけへ相談してみてはいかがでしょうか。
かかりつけで治療できない場合に新たな病院を探す方が、患者さんの負担もリスクも少ないと思います。
次回は9/15投稿予定です。




