事務子と酔っ払い
ほどほどが一番です。
事務方からみて迷惑な患者さんはよく出会いますが、中でも厄介なのが酔っ払いです。
酔っぱらってケガをして救急に運ばれるケースは毎日です。
泥酔状態のため治療の指示に従わず暴れて人手が取られてしまい、他の患者さんの治療に影響が出る場合があります。
また大声で騒がれるため、他の患者さんに迷惑がかかります。
私が今まで酔っ払いの相手をした時に困ったのは、支払い拒否と暴言を吐かれることです。
ほとんどの酔っ払いの方は保険証を持ち歩いておらず自費での会計になるパターンが多いです。
しかもケガの治療になると縫うこともあるので結構なお値段になります。
窓口で料金をお知らせすると「こっちは治療してくれなんて言ってない。なんで払わないといけないんだ」「金なんか持ってないのにお前らは取ろうとするのか」と激怒されます。
一番イラっとしたのは「ボロい病院に運びやがって。こんなとこで治療されたくなかった。」と言われたことです。
この方は縫うほどのケガをしていたのに処置後、お金も払わず千鳥足で帰宅されました。
このように、酔っ払いの方のトラブルは厄介なのです。精神的に疲れます。
あまり知られていませんが、酔っぱらってのケガや事故を起こした場合、保険での治療は受けられません。
自費が原則です。保険で認められるのは自身の過失ではないケガや病気に対してになります。
そのため、喧嘩によるケガも自費になります。喧嘩での場合は相手に請求しなければいけません。
保険での治療は社会資源でもあるので、故意によるものはカバーする必要がないということなのかもしれません。
ですがほとんどの医療機関では保険でやっている場合が多いと思います。
レセプト(患者さんが支払っていない分を保険元に請求する)でバレることがないため、患者さんの負担にならないように医療機関側が配慮しているのかなと思います。
私の本音としては自費で患者さんに請求したいところですが、請求したらしたで窓口で騒がれて他の患者さんに迷惑がかかってしまいますし、場合によっては警察を呼ばないといけなくなり、仕事が増えるので泣く泣く保険でやるしかないかという気持ちです。
酔っ払いの方の相手はあまりやりたくないので、皆さんどうかほどほどの飲酒でお願いします。
ちょっと愚痴が多くなってしまいました。すみません。