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事務子と薬不足

ここ2年くらいでしょうか。

時々ニュースで薬不足についての報道がされることがあります。


実はコロナ前から薬不足が問題になっていましたが、年々問題が深刻化し、この1年で更に悪化したような気がします。


今回は、薬不足についてお話します。



私のような事務員と薬不足にどのような関係があるのか?

そう思われる方もいらっしゃると思います。


院外処方の場合のお話になりますが、処方せんを発行して院外薬局を利用してもらったとき、患者さんが行った薬局で薬が用意できない場合、病院へ問い合わせが来ます。

その電話を取るのが事務職員です。


どの患者さんの何の薬が用意できないのか、それを聞き取り医師へ申し送りします。

そして、医師の指示を薬局に伝えます。


このやり取りが以前はあまりなかったのですが、数年前から少なくても1日に数件はやり取りしています。


量の違う同じ薬を割っていつも使っている量と同じになるようにして処方したりしていましたが、しばらくするとその薬そのものが不足で仕入できず処方できなくなる・同じような効果が見込める別の薬へ変えて処方しても、変えた薬が不足してそれも処方できなくなる。

医師が工夫して、対策を練って処方してもあらゆる薬が不足していくという悪循環に陥っています。


薬局から仕入できない薬の情報を事前に頂いたら、その薬を使っている患者さんを調べ、患者さんが受診する前に医師へ報告し薬の検討をしてもらっていますが、それが毎日のように出てきており、かなり業務を圧迫しています。



薬不足の原因としては


・製薬会社の不正による業務停止

・なんらかの理由で薬の製造が終了

・コロナで薬を作るための材料が手に入らない

・目的外使用のための処方(やせ薬として糖尿病薬を処方するなど)で数が足りなくなる


が大きな理由だと思います。


ニュースに取り上げられていないだけで、薬の異物混入(もしくは疑い)による出荷停止がいくつもあります。


コロナやインフルエンザで風邪関連の薬がないと騒がれていますが、現在はあらゆる薬が不足しています。

慢性疾患で毎日服用しないといけない薬の不足は、患者さんの命にかかわってきます。

ギリギリ以下の状態で処方しているのが現状です。



ニュースでは、医療機関の努力が足りないだとか無駄な処方が多いと批判される時があります。

供給不足の中、最低限の処方にして生活の中で気を付けるよう指導しても「薬でどうにかしろ」と言ったり、不必要な処方を希望する患者さんがかなり多いのも原因の一つになっているのではと思うことがあります。(不必要な処方はお断りしています)


また、少し前から話題になっている過量服用のために受診するという方もいます。

過量服用の疑いがある方は、日数を短くして処方したり、過量服用が明らかな場合は処方自体しませんが、納得せず院内で暴れたり時には警察沙汰になることもあります。



供給不足が続く中、治療をすすめていくには患者さんの協力がより必要になってきます。

いつもの処方ができないからといって怒りをぶつけないでいただきたいです。


会計の窓口で文句を言われても、ないものは用意できませんし、ただの事務員がどうこうできるものではありません。


ニュースでも取り上げられていますが、薬の製造が終了してしまうのは、薬価が低すぎて利益が出ないどことかマイナスになっているのが原因の1つだと思います。

なのに、今年4月の医療費の改定で薬価が更に下がるそうです。

人件費や燃料費などが高騰する中、より利益が出なければどうなるのか。

命にかかわるものが安くていいのでしょうか?


次回は3/17投稿予定です。

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