謎の茶色マント
フォープロには新しいメンバーが必要なのかもしれません。
見つかるといいなー、見守りたいと思います。
毛皮が出て喜ぶポムをなだめて、先を進む
1階層は草原でウルフ系がメインで時々、うさぎ系の魔物も出るが
基本的には動物系になる
4人で潜り始めかれこれ4時間ほどたった
その間に、10回ほど先頭があり
戦果としては、
レッサーウルフの毛皮5つ、牙5つ
ダイヤーウルフの毛皮3つ、牙1つ、爪3つ
一角魔うさぎの毛皮2つ、ツノ1つ
初ダンジョンにしては良い戦果になった
ただ、やはり戦闘をしていて発見が遅れて慌てるシーンもあったため
フォープロで新しくレンジャー系の索敵ができる冒険者を募集しようとなった
これもいい経験だ
そんなこんなで申請してた時間の1時間前になり
そろそろ帰ることとなった
それなりに奥まで探索が終わり、2階層へ続く階段も見つけたがまた今度だ
最後に休憩することになり見通しの良い開けた場所を見つけた
草原には所々何かの遺跡のようなオブジェが点在していた
謎の文字が刻まれているが流石にみんな読めないので完全にオブジェだ
そのオブジェに腰を下ろすデル
『ん!?この岩熱いぞ、、』
そういうと、岩を見ると微かに光っていた
ベリーがそれを見ると目が輝く
『珍しい、、これは火炎石』
火炎石とは、この世界で生活するにあたり火を起こしたり、灯りを灯す魔道具に使ってるものだ
結構希少で冒険者でも持ってる人は少ないし貴族階級の家などで使われる方が多い
『こんな大きな岩に包まれてたら持ってけないぞ、、何か砕くものがあれば、、あヤベ』
みんなピンっときた
『ドランさんにツルハシ返してないぞ』
『うん、返してない』
『戦利品が凄すぎて忘れてたな、そーいえばグリフォンの素材もあるな』
『そうだな、せっかくだし火炎石を持って帰ってツルハシ返すついでに何かに使えないかドランさんに聞いてみよう』
『わかった』
『じゃあ、私がーー!!てぃ!!』
ミスリルをかち割ったポムが苦戦するはずもなく
包まれた岩を砕き火炎石が出てくる、見た目は真っ赤で光っている
持てないほど熱いわけではない
『俺たちてラッキー続きだよな、逆に怖くなる』
デルは火炎石を収納ボックスへ放り込む
『確かにな、俺もデルも運がいい方ではないから、ポムかベリーが幸運持ちなのか』
『うーん、わかんないや』
『同意』
まぁ、たまたま見つけただけだしそんなもんだろうとなった
フォープロのダンジョン初挑戦は足りないものの確認と、ラッキーで手に入れたレアアイテムのおかげで
有意義なものとなった
4人は、1階層を出て露店のある広場まで戻ってきた
露店を横目に入り口から出ようとすると、後ろから声がする
『おーーい!』
振り向くとベリックがいた
少し慌ててるように感じる
『昨日ぶりです、ベリックさん!何かありましたか?』
息を切らしてベリックはいう
『よかった無事で、実は、、』
どうやら、ダンジョン内で魔物の押し付け行為があったらしくしかもその者は組合へ申請もしてないらしい
どうやってダンジョン入り口の警備をすり抜けたのかも謎とのこと
押し付け行為は、魔物に追われてる状態で助けも求めず他の冒険者へ突っ込んで
押し付けて姿をくらませる行為
タイミングがタイミングなら死者が出かねないし
目撃情報では、茶色で大きめのマントに身を包み顔さえ見えないらしい
ダンジョン内では茶色は保護色にもなるため余計に目立たない
『そういうことで、見かけた情報が2階層だったんだが行ったかい?』
『いえ、フォープロは今回1階層だけの申請なので2階層は行ってないです』
『そうか、ならいいんだ。もし見かけたら教えてくれ!また酒場で!、おい、次へ行くぞ!』
言わないが、恐らく被害者が出ているんだろう
早く犯人が見つかるといいけど、、
そんなこんなで、フォープロはドラン工房へ向かった
『いらっしゃい!あ!親方ー!!デルたち来たよー』
メイがドランを呼んでくれた
『今日は何しに来たの?』
『今日は、先日借りたツルハシの返却と火炎石を見て欲しくて、、これだ』
『わ!あったかい!!ここで見るのは久しぶり!赤くて綺麗』
メイが火炎石を持って目をキラキラさせているとドランが奥から汗だくで出てくる
『すまんなー!ちょうど武器の調整しててな』
メイが火炎石に夢中でドランに気づかない
ドランがメイの首根っこ掴む、うーん猫かな
『親方がいるんだがなーメイ?』
メイが苦笑いしながら火炎石をドランへ渡す
『ほぉー、これはまた珍しいな久しぶりにみた、、とういうよりウチではあまり扱わないで持ち込みも少ないんだわな』
火炎石自体はドラン達が扱う分野ではなくアクセサリーや、魔法関連になるらしい
とはいえ、ドラン工房ではアクセサリーの彫金師もいるため全くないわけではない
『それと、、謝らないといけないことが、、』
『ん?どうしたんだ?まさか、武器壊したか?どんな戦い方したんだか』
『いえ、実はですね。これを、、』
ツルハシを出す
ドランが笑いながら答える
『あはははは!律儀なことだ!役に立ったか?』
『おかげで、火炎石を採掘できたので助かりました!』
『そうか、そうか、ミスリルのお礼をせにゃならんしな、お古で悪いが使ってていいぞ。お古と言っても
鉄魔鉱石を使ってるからそれなりに丈夫だぞ!原石のミスリルくらいなら大丈だ!お前達が試した通りだ』
『え!?いいんですか?』
『何かとあると便利で、大体のパーティーは持ってるもんだぞ』
知らなかった、、確かに組合のクエストでも採掘はあるわけで実際、予期せぬことも起こるのが冒険だ
ドランにお礼を言うとツルハシをしまう
『でだな、、この火炎石だがうちで買い取るぞ。アクセサリーの取り扱いもあるしな貴族あたりが欲しがる魔道具にもできる。そうだなー、、、金貨10枚でどうだ?』
金貨10枚、、、銀貨1000枚、、銅貨10000枚とんでもない
『そんな高く、、』
『これで僕たちお金持ち?』
『大金、小金持ち』
『これでも値切ってる方だ!!それで良ければ買い取る』
4人は頷くと快く火炎石を売ることにした
『貴族に高く売りつけてやるからな!!はは!メイー。火炎石の買取料金貨10枚を取りに行ってきてくれ』
メイは元気よく返事すると奥へ走っていく
少しするとトレーに金貨を乗っけて戻ってきた
『これでデル達はお金持ちだね!!どうぞ!』
ポムがお礼を言って受け取り、しっかり布袋に入れ収納ボックスへしまう大金だ!頼んだぞ!ポム!
『そうだなー!今後の旅の資金でまとまったお金が入って安心だな、今度メイにお土産を買ってきてやるぞ!!ははは!』
急にお金が増えたからかデルが成金ムーブをとる、モン活かな?
『デルはいつの間にかメイと仲良くなったよなー、お土産の約束までして。まぁ微笑ましいな』
『デルはお金を持たせると嬉しそうだね!!』
『成金ウルフ』
『ふははは!お金は力だぞ!!』
『デルかっこいいー!!』
メイの悪ノリでドランも大笑い、この日も工房は賑やかだ
フォープロは、ツルハシと大金を手に入れ工房を後にする
そして、グリフォンの素材はまた忘れてしまうのだった
成金ウルフ、相手は行きつけの工房の孫娘、、危険な香りがする
それに、謎の茶色マント、、、
これからのダンジョンで心配ではあります。




