再会の鷲頭
初クエストを終えて、これから街に帰ることとなります。
デル達は移動手段が基本徒歩となりますが、それなりに名が売れてきたり稼ぎがいいと
馬やそれに近い移動手段をパーティー単位で持つのが当たり前です。
デル、トルンはリッツへ軽く報告を済ませ順番まで交代で休みながら朝イチでルミスへ帰る相談をしたのだった
日も登り、ベリー、デル、トルンはテントから出る、最終見張り当番のポムはデル達の作ったスープを温め
硬めのパンも用意してくれていた。硬いパンもスープに付ければご馳走になるというものだ。
『武器の素材と鉱石も大収穫だったな』
デルはパンにかぶり付きながら喋る
『みんなのおかげだ。ありがとう!』
トルンは嬉しそうにスープをすする
『今日はどうするの?もぐもぐ』
『もぐもぐ、ごくごく』
ポム、ベリーは食べるのに夢中だ
『朝からよく食べるな、作る方の身にしてみれば嬉しいが』
デル、トルンは見合わせ頷く
『用意した、食料が後1日分なんだ。そうなると帰りの分を考えるとこの後すぐ街へ帰る方がいいだろうな
途中、何があるかわからないし』
そういうと、ポムもベリーも頷く
『よし!食事を済ませたらテントを畳んで火を消して帰還だ!宿のベットが恋しいぜ!』
『僕もーーー!!美味しいご飯もっと食べたい!』
『ソーセージは美味』
食い意地は張ってるようで食べながら次の食事の心配までしてる
4人は、身支度を済ませると登山道を下りルミスへ続く街道へでる
街道は定期的に冒険者が魔物を討伐してくれてるため奴らに出くわす方が珍しいので基本的に
ただただ、歩くことがメインだ
『街まで、歩いて1〜2日はかかるからなー。』
『そうだな、途中で川かなんかあったら釣りでもして食料を確保したいな』
『僕にも釣り教えてよ!』
『やったことないんだな?』
『僕は見てることのほうが多くて、釣れた魚を切ったりはできるよ!サクっとね!』
『それは、、ぶつ切りだけな?、、内臓抜いたりは?』
『内臓が美味しいんじゃないの?勿体無い!』
『なんというか、ポムって野生児だよなー。たくましいよ』
『えっへん!!』
『食べるのは得意』
結局、ポムとベリーは食べる専門なんだよな、、
そんなこんなしていると、馬車が通る
横目に見ると鷲頭の冒険者と目があう
『あ』
『おお!!ご同業じゃないか!!止めてくれ!!』
馬車が止まり鷲頭のゲイルが降りてくる
『なんだ、デルの知り合いか?』
『最近、街の広場で知り合ったんだ。ゲイルはクエスト帰りか?』
『ああ、アグニ村の畑に魔物が出てな小物だったが数が多くてそれなりの儲けになったんだ。
お前達もクエスト帰りか?』
『神鉄山に素材採取にな』
『懐かしいなー、俺も駆け出しの頃は受けたな全然取れなくて嘆いたもんだ、、首尾はどうだったんだ?』
『兄ちゃん達、どうするんだ?乗るのか降りるのか決めてくれ!こちとら稼ぎ時なんでな』
馬車を操るイケイケな兄さんが慌てた様子で言い放つ
『すまんな!!、デル達も街へ帰るんだったら乗らないか?4人なら乗れるぞ』
コソコソ(『例の話だが、ダンジョンが見つかってた大騒ぎなんだわ。俺の情報網もバカにできないだろ?』)
コソコソ(『そういうことか、にしても当たるとはなー、、』)
4人はすぐに馬車に乗ることにした
『それじゃ!出発するぞ!お前達は組合の証明があるから金はかからん運がよかったな!』
中には鷲頭のパーティーメンバーが2名と、1名は商人らしき人が乗っていた
『お邪魔します!トルンです。』
『ポムだよ!お邪魔します!』
『ありがとう、ベリー』
『ゲイル、ありがとうな助かった』
そういうと、ゲイルはニコニコと仲間を紹介してくれた
『初めまして!お調子ゲイルがお世話になってます!スカウトのレイア・ハルピュイアです!』
『どうも、うるさいゲイルが世話になる。ドルイドのルイ・トールマンだ。』
スカウトは主に索敵と遊撃になる、ドルイドは祭司で主に後方支援に準ずる職業だ
レイアは有翼人で、ルイは人間族にいているが背が高い人間族の亜種だ
『オメーらはひでぇな人付き合いがいいと言って欲しいもんだ!たくよ』
どうやらゲイルはそんな認識なんだろういいやつなんだろうな
『みなさんも自己紹介してるので私も失礼します。旅商人のノア・グランベルクです。
取り扱いの品は薬品関連と間道具少しです。お見知りおきを。』
商人は中年の人間族で少し大きめの鞄を抱えている
デル達も各々挨拶を済ませる、ベリーは旅商人の魔道具が気になるようで
あれこれ見せてもらっている
トルンは、レイアと気が合うようで鳥が昔、トルンに巣を作ろうとしたことなど笑いあっている
その話はトルンの鉄板で相手は有翼人だからというノリなんだろう
ポムは、ルイの持つ色々な飾りがついた杖を不思議そうに見て、それに気づいたルイがあれこれ説明をしてくれているまるで親子。楽しそうだ
『タイミングがよかったな!デル。』
『助かったよ!このままずっと街まで徒歩の予定だったしな。ふう』
『それはそうと、街についたら今度こそ飲もうぜ!ダンジョンのことも多少情報が入ってるんだ』
『そうだな、ダンジョンのことを知れるのもありがたいし。場所は俺たちの泊まってる宿の酒場でいいか?』
『どこの宿だ?』
『【微笑う悪魔亭】だな』
『それはそれは、守り手がよくいく宿じゃねぇか!いい宿だなあそこはちと高いがな』
『ラッキーでな、今はそこの宿を拠点にさせてもらってるんだ、守り手は有名なのか?』
『有名も何も、まだルミスが城壁を構えてなかった頃、魔物や盗賊から街を守り切った英雄だぞやつは。元は冒険者だったがその功績を認められて魔王直々に街を守る騎士団に取り立てられたからなルミスじゃ有名さ』
『そうだったのか、俺たちは辺境村から来たんで知らなかった』
『辺境村といえば、ルルカ渓谷の橋にグリフォンが出たらしいな』
おっと、、という顔に気づいたゲイルはなるほどなとなる
『どおりで守り手がいる宿にいるわけだ、例の報酬はその辺りと考えれば妥当だわな』
『お察しの通りさ、頭が回るな』
『まぁな、この推察力が俺の売りで冒険者続けられるってもんだ』
あれこれと、冒険者としての知識や街のこと、商人からの耳寄りの情報まで
街に着くまで飽きることなく良い馬車旅になったのだった
ゲイルは、ルミスを拠点に活躍するそれなりに名の売れた冒険者だったりします。
冒険者パーティー名は『イーグル・アイ』です。
ゲイルを前面に出していくスタイルで
それだけ彼が信用されてるということで。




