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第61話 向き不向きという地獄

「とりゃぁぁ!!!」


騎士の姿をした女がユメリアの目の前に現れるんであった。その女は壁を剣で突き刺し、穴を空け、ユメリアを担ぎ脱出するのであった。


「っは!久しいな、ユメリア!無事か?」


「…!? シャルロ騎士団長!」


シャルロの赤い髪は美しく輝いていた。白と赤の隊服は女騎士団長の中で、シャルロが一番似合うといっても過言ではなさそうだ。


「なぜ、ここにいるのです?」


ユメリアはシャルロに下ろしてもらいながら、問いかけるのであった。シャルロは剣を自身の腰に戻しながら、答えるのであった。


「それがな。このダンジョンに凶悪な魔物が出現したらしくてな。その後に、このダンジョンから、出れないという報告を受け、騎士団は救出作業をしているんだ。…ユメリアの方は?」


「実は…かくかくしかじかで…。」


「なるほどな!騎士になるにあたり、その心がけは褒めよう。だが…あのルークの弟は誘って正解だったな。」


シャルロの言葉にユメリアは首を傾げるのであった。


「ルークの弟は、相当なビビリなんだ。だからあいつにも向いていることがあるのだよ。」



◇◇◇



「来ないでぇぇぇぇ!!!!!!」


オリバーが骸骨に向かってそう叫びながら、魔法を展開すると向かってきた骸骨がオリバーの魔法によって弾き返されるのであった。


「…オリバー。防御魔法が相当強いな。」


「デュークぅ!そんな関心してないで骸骨たちどうにかしてよぉ。僕、もう無理だよぉ。怖いよぉ!」


オリバーの言葉にデュークは悩まされるのであった。


鉄球に追いかけられたときから、魔力が結構減っている…。おそらくトラップが作動するごとにこのダンジョン内にいる者の魔力が吸い上げられるのだろう。


オリバーは防御の魔力が強かったのだろう。今は展開できているが、もうじき駄目になるはずだ。


私の攻撃魔法を展開してもいいが…そうなるとオリバーの命が保証することができない。


なにか武器を持ってくればよかったな。


「ちょっとデューク!考え込んでないで…ってうわぁ!!」


オリバーは骸骨の骨の一部を踏み、転んでしまうのであった。


「いったぁぁ。…今日の僕、本当についてなくない?」


オリバーが言って振り返ると、刃物を持った骸骨がオリバーを見下ろしてるのであった。


「うぎゃぁぁぁぁ!!!」


オリバーはそう叫んで、口元から泡を出して気絶するのであった。


「…っく。」


私はオリバーの元へ駆け寄った。骸骨がそこらで刃物を立ててこちらに向かってくる。


一か八かで攻撃魔法を展開するか?


私が地面に魔法陣を出そうとしたそのときであった。


「は〜い、スットップ。」


何者かが骸骨を止めたのだ。風魔法の竜巻のようなものが骸骨を吹っ飛ばした。


「兄様…。」


オリバーはそう呟いていた。

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