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第60話 喧嘩を売ったという地獄

ドスっと落下した音。


「いただ…。」


なんとか光魔法で防御はしたけど…。痛いよ。うん。


私は辺りを見渡すのだった。


それにしても、ここ。どこなの〜?松明の明かりしかない、薄暗い空間じゃん!…というか、私が今いる岩?めっちゃごつごつしてて痛いんだけど。


私が岩を触っていると、なにやら岩が動くのであった。


「…え?」


私はもう一度岩を見渡す。


違う。これは、岩じゃない。よく見ると岩と違ってどこからか殻のようだ。それに大きな羽がある。


「もしかして…。」


私が光魔法で明かりを照らすと私をジロっと睨む大きな目があった。


「うわっ!なに、きっっも!」


私は思わず光魔法でレーザーを当ててしまう。


「…あ。」


私のレーザーに当たると、この物体は「グオォォォ」と声をあげ、岩が動くのであった。


私は強制的にその生物に落とされる。咄嗟に光魔法で着地を見事にするのであった。


「あなたが…このダンジョンの主なのかな?」


私は目の前に現れた《ドラゴン》を前にしてそう言うのであった。


「私から売った喧嘩だし、絶対勝たないと。」


私はヒロインだから、負けるはずがないっていう自信はあるのよね。


私は杖を取り出し、戦闘体制に入るのであった。



◇◇◇



「はぁ!」


ユメリアは魔物を手際よく倒していくのであった。ある程度片付いた直後、なにやら魔物がトラップに引っ掛かったようであった。


「…あ。」


ユメリアは咄嗟に足を上げてジャンプをする。すると、ユメリアと魔物のいた地面のタイルから針が出てるのであった。魔物はその針に刺され、死亡する。


「よっとなのです!」


ユメリアは奇麗にバク転をして、着地をするのであった。


「私、魔法は不得意ですけど、体術は得意なのです。」


ユメリアはそう呟くのであった。


はやく、マイナと合流をしないと。


ユメリアが前を歩こうとすると、突然壁が動いたのが分かった。


「…え?」


次の瞬間、なぜか壁が左右からどんどん迫ってきているのであった。


なぜトラップが作動してるのです⁉


ユメリアが慌ててあたりを見渡すと、死亡した魔物のタイルの下がへこんでいることに気づくのであった。


あの魔物!…絶対串刺しにして食べてやるんですから。


次の瞬間、全方向に壁が出現し、壁に押しつぶされるような状況になってしまった。


「…っ⁉」


潰されて死ぬなんて絶対に認めませんなのです!


「はぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」


ユメリアは短剣で壁に穴を開けようとするも、ビクともしないのであった。


「…っ。」


あぁ、マイナ。ごめんなのです。私、壁に押しつぶされて死んじゃいそうなのです。


ユメリアが死を覚悟した…そのときであった。

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