均衡を保つ者
鈴木「何だ、ここは」
???「辿り着いたか」
新たな地にたどり着いた鈴木と不知火に男は呟く
???「俺は谷口 伝磁、この地にたどり着いた。珍しい存在さ」
鈴木「ここは?」
谷口「走馬灯の果て。"無"だ。」
谷口「この地はニグラの能力の一つの貯蔵庫の中なのだ」
鈴木「ニグラの能力は金運ではないのか!?」
谷口「あぁ、そうだな。表向きは【大財】としているが本当は【大罪】。人類が原初に犯した罪だ」
鈴木「アンタは何者なんだ?」
谷口「元ニグラ最高幹部クリミナルの一員さ」
谷口「奴の能力を知ってしまい能力の餌食になった。」
記内「そういうことだったのか。」
後ろを振り向くとそこには特殊公安警察の警官、総勢一万人が立っていた。
不知火「記内さん!皆!無事だったんですね」
記内「当たり前だ。とにかくここから脱出することを考えなければ」
鈴木「俺の雷で世界ごと壊せれば..」
谷口「お前!電力を生み出せる能力か!!」
鈴木「え?はい」
谷口「俺に電力をくれ!そうすれば俺の能力でこの世界に孔をあけることくらいはできる」
谷口は鉄球を構え、能力を発動させる。
谷口「電磁砲━━装填完了」
谷口「さぁ、来い!」
鈴木「どうなっても知りませんよ!」
鈴木「紫電、最大出力。ボルト・ショック」
谷口「紫電界断」
鈴木の超高圧の電気を谷口が吸収し世界を穿つ弾丸を撃ちだす。
記内「戦闘員は全員!孔に飛び込め!!これが正真正銘、世界の命運を決める闘いだ!!」
記内は光で階層となった世界を埋め尽くし能力を振り絞る
金狼「おい!記内そんなに能力使って動けんのかよ」
記内「いやぁ、もう指一本も動かせないさ、だが、この行為は意味がある」
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神代の刻、人類は神々と同じ天に住んでいた。
禁断の果実を食べ、ヒトは地に堕ちた。
しかし、地に堕ちた人間を天に押し上げようと画策した者が居た。
ニグラ「アダムよ、私が開発した力で神を撃ち滅ぼすのだ。」
アダム「分かっている。」
しかし、これは罠だった。
ニグラは自身の愉悦の為にアダムに老いを与え、いずれ来る終わりを付与したのだ。
アダムは神々との激闘の末、戦死し、
イブとアダムの子孫が能力者と呼ばれるようになった。
が、ニグラはアダムから命だけでなく尊厳すらも奪ったのだ。
ニグラがイブに血を混ぜた人類が無能力者となった。
原初の人間は二分され、能力者を滅ぼそうとニグラは全ての時代で暗躍していた。
その後、ニグラは悪魔と契約し能力を略奪する力を手にする。
が、例外はいつの日も現れる。
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不知火「ここは!?」
鈴木「おそらく、渋谷か。もう面影もない」
特殊公安警察「あれって!!」
目線の先には闇が覆い、禍々しい雰囲気を放つ建物があった。
鈴木「渋谷駅..こんなことになるとはな」
一同が漠然としていると闇の中から化け物が現れ、特殊公安警察に向かってくる。
その数は大量で、とても制圧などできない
不知火「優雷!俺らは先に進もう。あの闇の奥へ」
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ニグラ「遅かったじゃないか、特殊公安警察共、いやぁ..能力者共!」
ニグラ「影に飲まれたというのに、それすら超えてくるとは」
ニグラ「さぁ、私が生み出した罪に終止符を撃とうじゃないか..来い!能力者共!!」
ニグラ・サタン 能力:【七つの大罪】
ニグラ「暴食」
ニグラの背後から食肢が生え、鈴木や不知火へと向かってくる。
黒川「連続剣【ブラック・リパルザー】!!」
「ザンッ」
「ザンッ」
「ザンッ」
「ザンッ」
四連撃の剣が鈴木達を救う。
黒川「第二支部にばっかカッコつけさせねぇ」
金狼「あぁ、そうだな。行くぞ!特公本部!!」
金狼:能力 【黄金の人狼】
金狼が金色に輝く人狼へと姿を変え、本部が駆けつける。
ニグラ「脆い...こんな力」
ニグラの食肢はさらなる密度で攻撃を続ける。
ニグラ「君たちもだ。」
ニグラは鈴木に向け炎を放つ
ニグラ「憤怒」
不知火「危ねぇ!優雷!!」
鈴木が炎に反応しきれず、攻撃があたりそうになったところを
不知火が鈴木を庇う。
憤怒の炎、その力は熱のような力を持たず、触れたモノを世界から消去する力を有する。
触れたモノの存在は消え、記憶からも記録からも、消えてしまう。
鈴木の脳裏から一つの大きい存在が消えてしまう。
飢餓のように空っぽな心が何かを訴える。
鈴木は泣き崩れ、絶望の淵に沈む
ニグラはただ、その様子を嘲笑う。
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とあるコンビニ強盗の通報が入った。
鈴木「ここが通報場所か」
鈴木「この荒れ様、能力で戦闘が起きたのか。」
影で何かが蠢いている。
鈴木「(...)」
強盗「はっはっは、お前らを殺して俺はこの国を支配する」
強盗「さあこいつを殺されたくなければそのトランシーバーで国をよこせといいな!」
鈴木「誰のこと言ってるんだよ..通報場所に来たのは俺一人の筈、お前は誰を...」
違う、何か決定的に抜けている。
こんな記憶ではない
こんな想いではない
こんな苦痛ではない
こんな
こんな
こんな
お前は誰だ
鈴木の中で何かが燃え上がる。
その炎は優しく鈴木の中に宿る。
その炎は常に次のモノに
燃え尽きることは無く、ただ少しずつ強力に
蛍火は死の刹那にこそ輝く
思い出が無くとも想いは火とに宿る。
共に歩む炎はいつも優しく
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宗近「三日月斬り!!」
ニグラ「何故、貴様がここにいる」
宗近「泣きべそをかいている場合ではないぞ、鈴木」
宗近「こんな炎、断ち切って見せる..」
記内が力を振り絞り生成した記事により闇の中の者たちが加勢に来たのである。
宗近「さぁ、貴様がやるんだ。」
鳥脚「俺がニグラの元まで届ける!」
鳥脚:能力 【カラス】
鳥脚の助けで鈴木はニグラの元までたどり着く
ニグラ「随分、しぶといな。相棒を失っても尚進み続けるとは」
鈴木「火雷大神」
鈴木は燃え盛る炎と自身の雷の使い、神を顕現させる。
ニグラ「能力で私を倒そうなど、愚の骨頂だ!!」
ニグラは手をかざしバリアを作りだす。
ニグラ「この障壁は能力の一切を無力化する。」
鈴木「【心灯】」
鈴木は自身の心を刀に込め、ニグラへと立ち向かう。
ニグラ「馬鹿め!無駄だと言っているだろう!!能力は..」
「ザンッ!!」
ニグラの嘲りを切り裂く用にその刀はバリアを打ち砕く
鈴木 優雷:能力 【絆雷】
鈴木の刃はニグラを撃ち滅ぼすことに成功した。
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戌爪「おい!並川!!目が..」
並川「...」
???「すまない、世界の癌であるこの能力だけは回収しなければならない。」
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男は【外部並行遡行装置】を持ち、心臓が無く、常に炎と雷と共にあり、刀を携えている。
世界の理と成った彼は忘れ形見を追い求め、世界を救うだろう。
闘いは終わることを許さない
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